ごきげんよう、鉄紺忍者です。
箱根駅伝タイム解析シリーズ、
今回は2区・石田洸介選手についてです。
↓他区間のタイム解析記事はこちら
【1区・児玉悠輔選手】63分40秒 ⑰
【2区・石田洸介選手】70分04秒 ⑲
【3区・小林亮太選手】62分33秒 ⑨
【4区・柏優吾選手 】63分04秒 ⑬
【5区・前田義弘選手】71分21秒 ⑤
【6区・西村真周選手】60分13秒 ⑬
【7区・佐藤真優選手】64分35秒 ⑮
【8区・木本大地選手】64分16秒 ①
【9区・梅崎蓮選手 】68分36秒 ④
【10区・清野太雅選手】70分04秒 ⑨
↑箱根駅伝2区(鶴見〜戸塚)のコース紹介です。
2区・石田洸介(2年)
■結果
結果タイム:70分04秒 ⑲(1441-2946-4517-6027)
目標タイム:68分30秒 ⑬(1435-2915-4420-5900)
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2区は「1時間8分30秒」でしのぎ、3~4区で順位を上げていきたい考えだ。
https://rikujyokyogi.co.jp/archives/89764
(2022年12月27日)
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今回は過去2年連続で2区を走っていたエース松山選手がエントリーから外れたということで、
レース前から苦戦が予想されていたものの、
石田選手は秋に10000mをセカンドベストの28分39秒で走れていますし、もっと行けると思っていたのですが……。
どうやら、10日前に体調を崩していたということも影響していたようです。
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「石田は約10日前に体調不良になりました。でも、他に2区を走れる選手はいませんでした」と酒井俊幸監督は苦しい台所事情を明かした。
https://hochi.news/articles/20230102-OHT1T51079.html
(2023年01月02日)
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■比較対象紹介
中央大・吉居大和選手(3年)
13:25/28:03/61:47
出雲1区1位 (22:32/8.0km)
全日6区1位 (37:01/12.8km) 区間新
東洋大・石田選手(2年)
13:34/28:37/64:00
出雲3区9位 (24:38/8.5km)
全日2区9位 (32:21/11.1km)
吉居大和選手は、仙台育英高校時代にも注目されていたスター選手。
1年目の箱根こそ3区15位という結果でしたが、
2年目の箱根駅伝では1区区間新。21.3kmのコースを5km過ぎから早くも独走し、60分40秒という異次元の走りで、なんと佐藤悠基さんが長らく持っていた伝説の区間記録を更新したのでした。
そして3年目となった2022年度の大学駅伝でも、出雲全日本と連続で区間賞を獲得している選手でした。
■計測
中央・吉居(3年) — 東洋・石田(2年)
01km 02:38 (2:38) — 02:55 (2:55) +0:17
02km 05:33 (2:55) — 05:53 (2:58) +0:20
03km 08:18 (2:45) — 08:50 (2:57) +0:32
04km 11:04 (2:46) — 11:45 (2:55) +0:41
05km 13:50 (2:46) — 14:41 (2:56) +0:51
06km 16:48 (2:58) — 17:39 (2:58) +0:51
07km 19:37 (2:49) — 20:38 (2:59) +1:01
08km 22:29 (2:52) — 23:40 (3:02) +1:11
09km 25:15 (2:46) — 26:44 (3:04) +1:29
10km 28:00 (2:45) — 29:46 (3:02) +1:46
11km 30:53 (2:53) — 32:45 (2:59) +1:52
12km 33:50 (2:57) — 35:43 (2:58) +1:53
13km 36:56 (3:06) — 38:52 (3:09) +1:56
14km 40:07 (3:11) — 42:20 (3:28) +2:13
15km 43:05 (2:58) — 45:21 (3:01) +2:16
16km 45:55 (2:50) — 48:16 (2:55) +2:21
17km 48:46 (2:51) — 51:18 (3:02) +2:32
18km 51:29 (2:43) — 54:17 (2:59) +2:48
19km 54:22 (2:53) — 57:21 (3:04) +2:59
20km 57:16 (2:54) — 60:27 (3:06) +3:11
21km 60:16 (3:00) — 63:37 (3:10) +3:21
22km 63:08 (2:52) — 66:41 (3:04) +3:33
23km 66:08 (3:00) — 69:45 (3:04) +3:37
FIN 23.1k 66:22 ① (9:06) — 70:04 ⑲ (9:37) +3:42
今回はかなり差が大きいので、比較自体はあまり参考になりませんね。
この計測は、来年度4年生になる吉居大和選手と対決する際のイメージとして見てもらえばと思います。
それでは石田選手の走りを5kmごとに区切って見ていきます。
■5km:14分41秒 ⑱ (14分41秒 ⑱)
※推定全体平均:14分16秒 (14分16秒)
0-5kmペースランキング(推定)
1位:13分50秒(中央・吉居)最終①位
2位:13分59秒(東海・石原)最終④位
3位:14分02秒(大東・ワンジル)最終㉑位
4位:14分03秒(山学・ムルア)最終⑤位
5位:14分05秒(順天・三浦)最終⑫位
・
・
・
18位:14分41秒(東洋・石田)最終⑲位
68分30秒で想定するならば、最初の5kmは14分35秒では行きたいところでしたが、なかなかエンジンがかかってきません。
後ろから来た東海大・石原選手にもあっという間にかわされてしまいました。
これで順位は17位→18位に。後ろには立教大と専修大の二校しかいません……。
■10km:29分46秒 ㉑ (15分05秒 ㉑) 給水:古川くん
※推定全体平均:28分52秒 (14分36秒)
5-10kmペースランキング(推定)
1位:14分10秒(中央・吉居)最終①位
2位:14分12秒(駒澤・田澤)最終③位
3位:14分13秒(青学・近藤)最終②位
4位:14分16秒(創価・ムルワ)最終⑥位
5位:14分17秒(山学・ムルア)最終⑤位
・
・
・
21位:15分05秒(東洋・石田)最終⑲位
この5キロはほぼ3:00/kmのペースで推移したようです。
この時点で、何かアクシデントがあったのではないかと心配して見ていました……。
10キロの通過が10000mの持ちタイムより1分以上遅いというのは、明らかに本調子ではありませんね。
(自己ベストと同じか、30秒遅いくらいまでが目安だと思います)
順位は引き続き18位をキープ。しかし、後ろの立教大が約5秒差、専修大が約25秒差までどんどん迫ってきています。
■15km:45分21秒 ㉑ (15分35秒 ⑳) 給水:松山くん
※推定全体平均:44分01秒 (15分09秒)
10-15kmペースランキング(推定)
1位:14分35秒(駒澤・田澤)最終③位
2位:14分41秒(青学・近藤)最終②位
3位:14分54秒(山学・ムルア)最終⑤位
4位:14分55秒(創価・ムルワ)最終⑥位
5位:14分56秒(法政・内田)最終⑧位
・
・
・
20位:15分35秒(東洋・石田)最終⑲位
この5kmは権太坂の登りがありますので、15分1桁くらいかかっても不思議ではありません。
先頭の駒澤大・田澤選手が14分35秒。
こちらは推定ではなく、テレビ中継で大八木監督の声かけがハッキリ聞きとれました。
中央大・吉居選手は15分06秒。
14.4キロあたりで近藤選手と合流してからはペースを立て直しているものの、10kmまでの驚異的ペースから考えると、相対的に権太坂の登りではやや苦戦していたようです。
東洋大・石田選手は15分35秒かかってしまいました。
しかし、まだまだ距離は残っています。
運営管理車の酒井監督から「諦めない!諦めない!」という声がかかっています👏✨
監督の「15キロ・45分21!」という声が拾えました。
権太坂を一緒に駆け上ってきた立教大・國安選手がここでわずかにリードし始め、東洋は18位→19位に落ちてしまいました。
そして後ろも、最下位20位からスタートした専修大・キサイサ選手が、
49秒差(0.0k鶴見中継所)→37秒差(8.2k横浜駅)→13秒差(15.2k権太坂)とジリジリ追い上げてきています……。
■20km:60分27秒 ⑳ (15分06秒 ⑰)
※推定全体平均:58分49秒 (14分48秒)
15-20kmペースランキング(推定)
1位:14分11秒(中央・吉居)最終①位
1位:14分11秒(青学・近藤)最終②位
3位:14分20秒(駒澤・田澤)最終③位
4位:14分27秒(國學・平林)最終⑦位
5位:14分29秒(東海・石原)最終④位
・
・
・
17位:15分06秒(東洋・石田)最終⑲位
ここは下っていますので、できれば大体5-10kmの時のペースくらいまで戻したいところです。
石田選手は5-10kmが15分05秒、15-20kmが15分06秒ですので、
不調なりになんとかペース配分していると思います。
しかしここで専修大・キサイサ選手についに抜かれ、一時的に最下位に転落してしまいます……😱
そしていよいよラスト3キロ、戸塚の「魔の坂」へと入っていきます。
■FINISH 23.1km:70分04秒 ⑲ (09分37秒 ⑲)
※全体平均:68分18秒 (09分29秒)
ラスト3.1km上り坂ペースランキング(推定)
1位:09分06秒(中央・吉居)最終①位
2位:09分10秒(青学・近藤)最終②位
3位:09分15秒(東海・石原)最終④位
4位:09分18秒(早稲・石塚)最終⑩位
5位:09分19秒(駒澤・田澤)最終③位
・
・
・
19位:09分37秒(東洋・石田)最終⑲位
ラスト3キロはほとんどの選手が9分30秒前後で密集しています。
石田選手も、一時の様子では10分オーバーも覚悟していましたが、
9分37秒でまとめ、最後の意地を見せました!
権太坂から急激にペースダウンしてきていた大東大をかわし、21名中20番目でタスキリレー。
近年は松山選手の「ワープ」で感覚が麻痺していましたが、
たとえ67分台で走れる選手でも、ここは本来9分20秒〜25秒くらいは見ておきたいところなのです。
ということで、スタミナはギリギリ残っていました。
秋シーズンに箱根一本に絞って走り込んでいたおかげかもしれませんね。
今回の苦戦の要因は、スタミナというよりかは、体調不良で身体が硬直してしまっていた(=最高速度が上手く出せなかった)感じだったのだと想像します。
石田選手はまだ二回チャンスがあるわけですから、今回の結果をぜひとも糧にして、3・4年次のシーズンでリベンジしていってもらいたいです。
■2023年シーズンに向けて
石田選手は、本来松山選手がいて経験できなかったであろう花の2区を、2年生で経験することができました。
来シーズンの東洋大学は、2区経験者を二人擁して箱根駅伝に臨むことができます。
今年苦労した分、せっかくなのでここは強みにしていきたいところです。
優勝するチームには2区を走れる選手が三人くらい必要だと思っています。
前回の青学大で言えば、近藤選手(2区)・岸本選手(7区)・中村選手(9区)。
今回の駒澤大で言えば、田澤選手(2区)・篠原選手(3区)・芽吹選手(4区)。
近年で東洋が優勝に一番近かったのは95回大会かなと思いますが、
修二選手(2区)・相澤選手(4区)に、もう一人が万全だったら……という本当にあと一歩のところだったのでしょうね。
ですから、石田選手に限らずあともう一人「2区行けます!」という選手が出てくることを期待しています。
・・・と同時に、
3区4区で62分切りをできる人材が欲しいんですよね。
(正確には、3区+4区を合計2時間4分以内)
今回の中央大が中野選手61分51秒、駿恭選手61分49秒でやっと、青学大と駒澤大から少し離されるだけに耐えたという感じでした。
2区は松山選手復帰である程度計算が立つとしても、もう一度東洋が上位争いをするためには、
その次の3区・4区の目標アップがカギだと感じました。
現状では、10000m28分台の石田選手・緒方選手・熊崎選手・九嶋選手・真優選手、それから往路経験者の小林選手のうち、誰か二人を起用して61分50秒ずつを目標にしてもらいたいと考えています。どちらを3・4にするかも含め、組み合わせは色々と考えられます。
(私の今の構想は3石田→4緒方、もしくは3九嶋→4石田です。)
3区に関しては、今まで大学駅伝の出場がなかった小林選手が62分33秒で走れましたので、チームとして61分台はもう目指せない数字ではないと思っています。(小林選手よく頑張ったと思います)
4区に関しては、当時1年生だったOB吉川選手が62分22秒を出した時の走りをもう少しパワーアップする感じで、2年生の緒方選手・3年生の石田選手あたりに走ってもらえないかなと思っています。
特に4区のペースの常識は、ここ数年でかなりアップデートされてきている印象で、まだまだ研究の余地があります。
それもあって、今年は4区の先頭集団三人のラップを入念に計測してみました。
アップダウンの多い難コースといえど、もう14:15-28:40くらいでは入る時代になってきているようです。
相澤選手がこれくらいで行った当時は、まだこのラップが衝撃的だったのですが。
(詳しくはまた3区・4区のページで書く予定です)
石田選手は、まず3月の学生ハーフ(立川ハーフ)でのエントリーがあります。秋~冬の練習の蓄えがあると思うので、ぜひ体調を万全にして元気な姿を見せてほしいです。
そして新年度は、国際大会に向けトラックを主戦にしていくのでしょうか。
13分台前半・27分台が出せれば、駅伝でも序盤の速い入りができる自信につながると思います。
得意なところを伸ばして、2023年度の締めくくりには「箱根の借りは箱根で返す」という形になればいいですね。
■いよいよ石田選手の3年目
酒井監督のチームビルディングについて、興味深い記事がありましたので紹介させてください。
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『人としての成長を遂げることがチームの目標 東洋大学酒井俊幸監督に聞く | mark』
私の今の指導方針としては、2年までは基礎基盤を定着させる。特別扱いしないで、個人メニューもあまり組まず、同じことの反復をしながらちゃんと定着させる。生活のことやチーム作りに加わるようなこと、そういう話のミーティングが非常に多いです。あまり最初から技術系に行っていません。3年生、4年生になって発展させていく。
https://markmag.jp/2022/12/toyo2022/142997
(2022年12月26日)
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私は大学時代に仏文学科で学んでいた頃のことに置き換えて読んでみました。
つまり、1・2年次はまず全員で同じような授業を受けてフランス語の「基礎」を中心に学び、
3・4年次からは、そのフランス語を「使って」文学や言語学などそれぞれのコースにわかれていくのと似ていると思ったのです。
単純に考えれば、3年次からは例えば梅崎選手は「スタミナ」重視、石田選手は「スピード」重視の練習になるということなのでしょう。
それこそ記事内でも登場する相澤選手などは、やはり後半のほうは個人メニューが多かったのではないかと思います。
(以前インスタライブを聞いた感じでは、さすがの相澤選手でも耳を疑ってしまうような酒井監督からの鬼メニューをこなしていたようです😳笑)
相澤選手が3年生で箱根駅伝4区を走った時も、ラスト1キロのところで、自分にどういう練習が合っていてどれくらいやったらどれくらい走れるのかわかってきた、という話が実況で紹介されていましたよね。
石田選手の3年生からの進化にも期待です。
そしてまた、記事全体を通して、酒井監督が「人としての成長」にとても注力していることを感じ取れます。
石田選手、すごくいいなと思ったのが、
・練習で引っ張ってくれた前田キャプテンにお礼を言いに行く(たむじょーさんのYouTube)
・久しぶりの参加でキツくなってしまった松山選手に練習後すぐ声をかけに行く(箱根駅伝春夏秋冬・後編)
など、本当に細かいところの姿勢・気配りが素晴らしい選手でもあるんですよね。
こうした「石田選手らしさ」が、「東洋らしさ」としてチームぐるみで浸透していったらいいなと思っています。
競技力はもちろん、今後はチーム作りの軸を担う上級生として、良い働きをしてくれるはずです。
■第100回大会の箱根駅伝2区は?
・松山選手(新4年)
目標:66分40秒 (1405-2825-4300-5725)
・石田選手(新3年)
・梅崎選手(新3年)
目標:67分40秒 (1415-2840-4340-5815)
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Q:来年も2区を走りたい?
A:走れるくらいの力をつけたい。まったく力が足りなかった。松山(和希、3年)さんが2区候補と言われているが、頼るのではなく自分も走れるくらいの力を得ないとチームとして上を目指していくのは難しいと思う。今回で諦めることなく、来年も(2区を)目指して頑張っていきたい。
https://www.joqr.co.jp/qr/article/77063/
(2023年01月02日)
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この3人で2区を迷うくらいのエース力が揃ってくることが、また東洋が優勝争いができるかどうかの目安となると思います。
■次回予告
次回は、3区・小林亮太選手 のタイム解析を行なっていきます。
↓他区間のタイム解析記事はこちら
【1区・児玉悠輔選手】63分40秒 ⑰
【2区・石田洸介選手】70分04秒 ⑲
【3区・小林亮太選手】62分33秒 ⑨
【4区・柏優吾選手 】63分04秒 ⑬
【5区・前田義弘選手】71分21秒 ⑤
【6区・西村真周選手】60分13秒 ⑬
【7区・佐藤真優選手】64分35秒 ⑮
【8区・木本大地選手】64分16秒 ①
【9区・梅崎蓮選手 】68分36秒 ④
【10区・清野太雅選手】70分04秒 ⑨
<English>
Good day, I’m Tetsukon-ninja.
This time in the Hakone Ekiden Time Analysis series, I’ll be discussing runner Ishida Kousuke from the second section.
<Purpose of Time Analysis>
– To let people know about the efforts of the runners from Toyo even during un-televised moments!
– To read valuable information from the data and turn it into energy for positive cheering next year!
– To recognize the current position by comparing with the leading team!
Note: The times mentioned in this blog include:
・Predicted values based on data from the past 15 years.
・They are not guaranteed to be accurate and should not be quoted.
・They may be revised without notice.
・The measurements are for the purpose of independent research.
Please understand the above and proceed to the main text.
↓ Time analysis of other sections can be found here.
Leg 1 63m40s / 21.3km, rank ⑰【Yusuke KODAMA】
Leg 2 70m04s / 23.1km, rank ⑲【Kosuke ISHIDA】
Leg 3 62m33s / 21.4km, rank ⑨【Ryota KOBAYASHI】
Leg 4 63m04s / 20.9km, rank ⑬【Yugo KASHIWA】
Leg 5 71m21s / 20.8km rank ⑤, uphill【Yoshihiro MAEDA】
Leg 6 60m13s / 20.8km rank ⑬, downhill【Mashu NISHIMURA】
Leg 7 64m35s / 21.3km, rank ⑮【Mahiro SATO】
Leg 8 64m16s / 21.4km, rank ①【Daichi KIMOTO】The Section Winner
Leg 9 68m36s / 23.1km, rank ④【Ren UMEZAKI】
Leg 10 70m04s / 23.0km, rank ⑨【Taiga SEINO】
■Result
Runner: Kosuke ISHIDA (Toyo Univ.)
Result Time: 70m04s, rank ⑲ (1441-2946-4517-6027)
Target Time: 68m30s, rank ⑬ (1435-2915-4420-5900)
In the 2nd sector, the goal is to beat “1 hour 8 minutes and 30 seconds” and aim to improve the rank in the 3rd to 4th sector. (Source: https://rikujyokyogi.co.jp/archives/89764, December 27, 2022)
This time, the ace runner MATSUYAMA who had run in the Flower 2nd section for two consecutive years has dropped out from the entry. Although a tough race was expected before the race, ISHIDA who ran the 10,000 meters in the fall with 28m39s, which was the second best, and I thought he could do better. Apparently, the fact that he fell ill about 10 days ago also had an impact.
Head Coach Toshiyuki SAKAI of the race revealed the painful situation of the race, saying “Ishida fell ill about 10 days ago, but there was no other player who could run in the 2nd district.”
(Source: https://hochi.news/articles/20230102-OHT1T51079.html, January 2, 2023)
■Comparison
Chuo University’s Yamato YOSHII (3 years) 13:25/28:03/61:47
Izumo 1st leg 1st place (22:32/8.0km)
All Japan 6th leg 1st place (37:01/12.8km) New course record
Toyo University’s Kosuke ISHIDA (2 years) 13:34/28:37/64:00
Izumo 3rd leg 9th place (24:38/8.5km)
All Japan 2nd leg 9th place (32:21/11.1km)
Yamato was a star player who was also attracting attention during his high school days at Sendai Ikuei High School. Although the results in the first year’s Hakone were 15th in the 3rd district, in the second year’s Hakone Ekiden, he broke the legend of the district record held by Yuki SATO for a long time with a dimension-breaking run of 60m40s, after breaking away from the course over 5 km from the 21.3 km course. In 2022, his third year, he was a player who won the district prize consecutively in the Izumo and All Japan Ekiden.
■Measurement
Y. YOSHII (3rd year, Chuo) — ISHIDA (2nd year, Toyo)
01km 02:38 (2:38) — 02:55 (2:55) +0:17
02km 05:23 (2:45) — 05:51 (2:56) +0:28
03km 08:17 (2:54) — 08:47 (2:56) +0:30
04km 11:03 (2:46) — 11:44 (2:57) +0:41
05km 13:50 (2:47) — 14:41 (2:57) +0:51
06km 16:43 (2:53) — 17:39 (2:58) +0:56
07km 19:32 (2:49) — 20:40 (3:01) +1:08
08km 22:27 (2:55) — 23:42 (3:02) +1:15
09km 25:10 (2:43) — 26:47 (3:05) +1:37
10km 28:00 (2:50) — 29:46 (2:59) +1:46
11km 30:56 (2:56) — 32:52 (3:06) +1:56
12km 33:51 (2:55) — 35:50 (2:58) +1:59
13km 36:56 (3:05) — 38:53 (3:03) +1:57
14km 40:00 (3:04) — 42:03 (3:10) +2:03
15km 43:06 (3:06) — 45:17 (3:14) +2:11
16km 45:58 (2:52) — 48:14 (2:57) +2:16
17km 48:42 (2:44) — 51:15 (3:01) +2:33
18km 51:33 (2:51) — 54:17 (3:02) +2:44
19km 54:25 (2:52) — 57:24 (3:07) +2:59
20km 57:20 (2:55) — 60:27 (3:03) +3:07
21km 60:17 (2:57) — 63:48 (3:21) +3:31
22km 63:09 (2:52) — 66:43 (2:55) +3:34
23km 66:04 (2:55) — 69:45 (3:02) +3:41
FIN 23.1k 66:22 ① (9:02) — 70:04 ⑲ (9:37) +3:42
The difference is quite large this time, so the comparison itself is not very useful.
I hope that you can see this measurement as an image for when they compete against Yamato Yoshii, who will be a 4th year student next year.
Then, let’s take a look at Ishida’s run divided into 5km sections.
■5km 14:41 (14:41)
As an interim goal towards the target time of 68:30 for the full 23.1km race, it was required to run the first 5km segment in 14:35 or under. Unfortunately, the engine did not start as expected.
The runner from Tokai University, ISHIHARA, caught up and passed by quickly.
This dropped the ranking from 17th to 18th.
Only two schools, Rikkyo Univ. and Senshu Univ., are behind…
■10km 29:46 (15:05) Water supply: by FURUKAWA
The pace of this 5 km seemed to be mostly 3:00 per km.
At this point, I was worried about some accident had happened, so I was watching closely…
He is not seemed to be in very good shape, so that a 10K pass is more than one minute slower than his 10,000m best time. (I think the standard is the same as their personal best or about 30 seconds slower.)
The ranking still keeps 18th place. However, Rikkyo Univ. behind is getting closer by about 5 seconds and Senshu Univ. is getting closer by about 25 seconds.
■15km 45:17 (15:31) Water supply: by MATSUYAMA
This 5km has a climb up the Gonta-zaka slope, so it would not be surprising if it took about 15 minutes plus 10 seconds or less.
The lead runner TAZAWA from Komazawa Univ. was 14:35.
This is not an estimate, but it was clearly heard through the TV broadcast with the voice of Head Coach OYAGI.
Chuo Univ’s Y.YOSHII was 15:06.
Although he regained his pace from when he joined KONDO from Aoyama Univ.at 14.4 km or so, he seemed to have struggled a bit with the Gonta slope relative to the incredible pace until 10 km.
ISHIDA from Toyo Univ. took 15:31.
However, there is still distance left.
The voice of Head Coach SAKAI, “Don’t give up! Don’t give up!” was heard from the chase car👏✨
By the way, I could also hear the director’s voice, “15 km, 45:21” from TV, but it seems that the calculation doesn’t match a little bit, so in this article I will adopt my estimated value of “45:17″🙏💦
Rikkyo Univ’s KUNIYASU, who had been running up the Gonta slope with ISHIDA, started to lead slightly here, and Toyo fell from 18th to 19th.
And behind, Senshu Univ’s Duncan KISAISA, who started at the lowest 20th place, is catching up little by little, 49 seconds behind (0.0k Tsurumi relay station) → 37 seconds behind (8.2k Yokohama Station) → 13 seconds behind (15.2k Gonta slope) …
■20km 60:27 (15:10)
It’s going down, so they would normally like to return to the pace of 5-10 km.
ISHIDA’s 5-10 km was estimated at 15:05, so it must have just held on at 15:10.
Finally, KISAISA from Senshu Univ. caught up and Toyo temporarily fell to the bottom.
At last, they enter the last 3 km, Totsuka’s “Demon’s Hill”.
■FISNISH 23.1km 70:04 (09:37)
Ishida overtook Daito Univ., which had slowed down, and arrived into the Totsuka relay station in 19th place.
I was ready to take over 10 minutes for the last 3 km climb, but he managed to run in 9:37 and showed his spirit.
Recently, my senses have been numbed by Matsuyama’s “Warp,” but even if a player can run in the 67-minute range, this is the place where you should expect to take around 9:20 to 9:25.
So, I think this means that his stamina had not yet run out.
It may have been thanks to the fact that he focused on training for the Hakone in the fall season.
It is imagined that the reason for his struggle this time was not so much stamina as rigidity (i.e. inability to reach top speed) due to low physical condition.
Ishida has two more chances, so I hope that he will use this result as a source of motivation and aim for a rematch in the 3rd and 4th seasons.
■Towards the 2023 season
Ishida was able to experience the leg 2, which he wouldn’t probably have been able to experience if Matsuyama were in perfect condition, as a second-year.
Next season, Toyo Univ. will be able to participate in the Hakone Ekiden with two second sector experience players.
Since they had struggled this year, they would like to make this a strength.
I consider that it needs preferably three strong players to be worthy of the Flower 2nd section for the victory.
I anticipate that another player besides Matsuyama, including Ishida, will step up and declare their readiness to run in the Flower 2nd section, bringing Toyo one step closer to victory in the next 100th Hakone Ekiden, similar to previous winners Aoyama Univ., who had strong players in key legs such as Kondo(leg2), Kishimoto(leg7), and Nakamura(leg9), and similarly Komazawa Univ, Tazawa(leg2), Shinohara(leg3), and Mebuki(leg4).
…and simultaneously,
I believe it’s essential to have a runner who can complete the 3rd and 4th legs in under 62 minutes.
(To be exact, the total time for the 3rd and 4th legs should be less than 2 hours and 4 minutes.)
This time, Chuo University is a good example, which succeeded in withstanding the challenges from Nakano and S.Yoshii, who ran 61:51 and 61:49 respectively, just a little behind Aogaku University and Komazawa University.
Even though the return of Matsuyama has improved the second section, I believe the key to Toyo’s success is to set higher goals for the third and fourth sections.
To achieve this goal, I envision Toyo fielding two runners from Ishida, Ogata, Kumazaki, Kushima, and Mahiro, who have 10,000m times in the 28:00 range, and Kobayashi, who has experience in the outbound. There are many potential combinations, including which two runners to put in the 3rd/4th group.
(My current plan is to have Ishida run the 3rd leg and Ogata run the 4th leg, or Kushima run the 3rd leg and Ishida run the 4th leg.)
I was very impressed with Kobayashi’s 62:33 performance in the 3rd section, considering it was his first time participating in a university ekiden. Currently, I believe the Toyo University team is soon capable of reaching the 61-minute mark.
For the 4th section, I hope to see improved times from either new 2nd year runner Ogata or 3rd year runner Ishida, with a goal a little faster than the 62:22 run by then 1st year runner Yoshikawa, an alumnus of Toyo University.
The standard of pace, particularly in the 4th section, has been steadily evolving in recent years, and there is still room for exploration.
So, I closely monitored the laps of the top three runners in the 4th section this year.
Although it is a challenging course with many ups and downs, it seems to be moving towards a high pace trend like 14:15 to 28:40 pace.
Aizawa’s performance at this level was once considered remarkable, but it is now becoming common.
(I plan to delve deeper into the developments in the 3rd and 4th sections in a separate article.)
Ishida has scheduled to be participate in the Nat’l University Half Marathon Championships (Tachikawa Half) in March, and I am confident that he will perform well after a solid training period during the fall and winter.”
Will Ishida shift his focus to track events for international competitions in the new year?
If he can run in the low 13s or 27s, he will have the confidence and speed to start the relay race strong.
We have high hopes for Ishida to build on his strengths and bring victory to the Toyo University team in the 2024 Hakone Ekiden.