ごきげんよう、鉄紺忍者です。
全日本大学駅伝2022の『ふり返りシリーズ』
今回は、全日本2区・石田洸介選手についてです。
また、現時点での箱根駅伝の構想についても考えていきます。
2区 (11.1k) 石田洸介②
予想タイム:31分35秒(1400-2830)
実際タイム:32分21秒(1420-2905)区間9位
▼振り返り
15番手からスタートし、8人抜きを達成 (OP参加の日本学連選抜を含む)。しかし後ろから来た國學院大・山本選手と東国大・丹所選手には抜かれてしまい、シード圏内にはわずかに届かず9位でのタスキ渡しとなりました。
予想タイムとしては、14:00-28:30の入りで今回でいえば明治の児玉選手(区間4位)がマークした31分35秒あたりを期待しましたが、そこまでの走りとはならず……。
(入りが独自計測で14:20-29:05、フィニッシュが32分21秒でした)
しかし、そのまま後半失速するようなことはなく2分50秒くらいで行っていたところもあったようなので、10km以上のスタミナは心配していません。むしろスピードのほうで、全日本2区にしてはちょっと慎重な走りだったのかなと思います。
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https://4years.asahi.com/article/14763298
陸上・駅伝 – 東洋大が伊勢路8位で、シード権を確保 前田義弘主将「ここで終わるチームじゃない」 | 4years. #学生スポーツ
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↑の記事内でも、酒井監督が「まだ思い切りの良さが足りないかな。安全に走りすぎたというところがあります」とのコメント。
特に1キロの時点で、國學院大・山本選手が「そこまでペースが上がっていない」と実況されているにもかかわらず、前の石田選手との差が明らかに縮まっているのが見えて、どうしたかな?と思いながら見ていました。
大学に入ってから故障を治しつつ、目標を箱根駅伝だけではなく、「世界」を見据えて色々な取り組みの中で土台を作っている途中でもあるので、少しずつ結果に結びついて自信をつけていってくれるといいなと思って見ています。
■鉄紺忍者計測
1km 02:57
2km 05:48
3km 08:39
4km 11:29
5km ★14:20
6km 17:22
7km 20:24
8km 23:19
9km 26:12
10km ★29:04
11.1km★32:21
※注意
・必ずしも正確なタイムではありません。
・独自の係数を使った理論上のタイムを含む関係上、引用はできません。当ブログ内でお楽しみください。
・予告なく書き換えることがあります。
▼箱根に向けて
プランA:箱根4区
プランB:箱根7区
プランC:箱根3区
最後に、現時点での箱根駅伝の起用プランを3パターンほど考察しておきます。プランA>B>Cの順で可能性が高いと考えています。
プランA:箱根4区
2017年の距離変更からだいぶ時間が経ちました。当初苦戦していた青学大などの強豪校もコースナレッジが貯まってきて、いよいよ鬼に金棒状態です。こうなってくると、本来の準エース区間の姿らしく、ますます差がつきやすいコースとなってきます。
逆に東洋は距離変更直後、櫻岡選手が途中まで区間賞ペースの区間4位、当時ルーキーの吉川選手が区間2位、続いて相澤選手が当時の区間新記録をマークした年以降、近年はこの区間で大きく差をあけられてしまうケースが多く、苦戦が続いています。
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https://number.bunshun.jp/articles/-/851602
「起用が慎重すぎでは?」東洋大ルーキー石田洸介が箱根駅伝回避を決断した“深い理由”〈歴代エースは1年目から主要区間に〉 – 駅伝 – Number Web – ナンバー
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↑の記事によれば、前回の箱根駅伝で石田選手は万全であれば4区起用予定だったそうです。であれば、昨年より夏合宿で走り込めたという今年こそは、4区で起用するのかなとまず考えました。
前回万全であればどんな走りだったのか、今でも非常に気になっています。2023年、1年越しの箱根駅伝出走が楽しみです。
プランB:箱根7区
4区以外で考えるのであれば、個人的には今の石田選手なら7区がいいと思っています。期待度を下げたわけではなく、区間賞を狙って、石田選手が三年生となる来年度に3区・4区でゲームチェンジャーとして活躍してもらうための布石です。
加えて、今回の東洋には二年連続で6区を走っている九嶋選手がいることもポイントです。山下りではある程度互角に渡り合える計算が立つので、その次の7区も続いていけるかが例年以上に重要になってきます。そこで、エースまでもう一歩というところにいる石田選手を推したのでした。
さらに、入りのタイムから考えてみると、去年良かった全日本4区が5キロ通過14分16秒。今年の全日本2区が14分20秒。直近の平国大記録会でペースメークした時が14分20秒。
(もちろん全日本と箱根では比べられませんが、距離が伸びる代わりに気温が下がるので、参考にはなると思っています)
もしこの辺のペースが体に合うということであれば、ちょうど7区だと自分らしく走れるのではないかなと考えました。東洋大学記録は設楽悠太選手2年時の62分32秒ですが、その時の入りが14分16秒でした。シューズの進化を考えると、基本的には当時と同じくらいで入れれば後半の落ち込みはもっと少なく済むでしょうから、もっと上のタイムも狙っていけると思います。
プランC:箱根3区
正直4・7以外となると、往路なら1・2・3はどこも同じくらいの可能性で、わずかに3区がリードかなぐらいだと思っています。現代の箱根駅伝3区では10キロを28分10〜30秒台くらいでは入らないと勝負できませんし、ハイペースの全日本2区でやや苦戦しているのを見ると、まずは自分のペースで落ち着いて入れそうな区間のほうが合っているのかなあ、と。
このあたりは、来週11/20にエントリーされている上尾ハーフでどれくらいのタイムで走れるかにもよりそうです。もし62分フラットあたりか、それを切るようなことがあれば、どこの区間でも申し分ないでしょうし。
また、同日に学連10000m記録挑戦会のエントリーにも名前がありますので、まだどちらに参加するかわかりませんが、いずれにせよ夏場に走り込んできた成果がそろそろ発揮されればいいなと思っています。
次回は、全日本3区・児玉悠輔選手について書いていきます。
各区間のふり返り記事はこちら↓
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