ごきげんよう、鉄紺忍者です。
今回から全日本大学駅伝2022の『ふり返りシリーズ』として、
1区から8区までの東洋大学の結果についてコメントしていきます。
また、現時点での箱根駅伝の構想についても考察してみたいと思います。
今回は1区・奥山輝選手についてです。
1区 (9.5k) 奥山輝③
予想タイム:27分25秒(1420-2850)
実際タイム:27分33秒(1431-2900)区間15位
▼振り返り
3位集団でレースを進めていましたが、後半のペースアップで中央大・千守選手、駒澤大・佐藤選手が引っ張る集団についていくことができず……。
展開的に、3位集団は中盤まで例年通りかややスローペース寄りでしたので、本来なら奥山選手の得意なラストスパートを活かせるシチュエーションでしたが、特に残り2キロは他校の強力なメンバーらに力でねじ伏せられてしまった感がありました。
(独自計測ですが、奥山選手もラスト1kmは2分38秒くらいまで上げられていたっぽいので持ち味はしっかり出せたのかなとも思います😊)
一つ前の順位は、10〜14位あたりが7秒先に固まっていたので、欲を言えばその集団からちぎれずタスキリレーしたかったところですね。2区の石田選手も、順天堂大・三浦選手と同時スタートということになればもう少し走りやすかったかもしれません。
ですが、途中まで無駄な動きもなく集団でレースを進めることができたのは非常によかったのではないかと思います。
また、東洋大学としては佐藤真優選手に続いて三年生以下の1区経験者を作れたことで、来年度の区間配置に幅が出てきました。特に、次回大会では他大学のエース級を担っていた世代がごそっと卒業しますので、下級生のうちから積極的に起用してきた選手たちが3・4年生となる東洋は来年良い勝負ができるのではと思います。
■鉄紺忍者計測
1km 02:54
2km 05:50
3km 08:46
4km 11:39
5km ★14:31
6km 17:33
7km 20:35
8km 23:30
9km 26:08
9.5km ★27:33
10km換算★29:00
※注意
・必ずしも正確なタイムではありません。
・独自の係数を使った理論上のタイムを含む関係上、引用はできません。当ブログ内でお楽しみください。
・予告なく書き換えることがあります。
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https://4years.asahi.com/article/14763298
陸上・駅伝 – 東洋大が伊勢路8位で、シード権を確保 前田義弘主将「ここで終わるチームじゃない」 | 4years. #学生スポーツ
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↑の記事で酒井監督のコメントも掲載されています。
▼箱根に向けて
プランA:箱根1区リザーブ
プランB:箱根8区
プランC:箱根6区
この振り返りシリーズでは、全日本の結果を受け、箱根駅伝に向けて現段階で3パターンほど起用プランを考えていきたいと思います。A>B>Cの順で可能性が高いと考えています。
さてそれを踏まえて奥山選手について。
プランA:箱根1区リザーブ
まず現段階で可能性が高そうなプランAは、『箱根1区の控え』としました。
距離が伸びる箱根駅伝ではまた違ったメンバーもライバルになってきますので、現状は10人に入れるかギリギリのラインかなと思っています。
全日本でスターターを経験したことを活かすのと、やはりラストスパートは武器だと思いますので、まずは1区のスペシャリスト児玉選手のリザーブとして考えました。
プランB:箱根8区
適正云々というよりは箱根駅伝の10番手として、8区に滑り込むパターンを考えました。
8区は終盤に遊行寺の登り坂が待ち受けているコースですが、今回アップダウンの多い全日本1区に起用されたことで、酒井監督は奥山選手に対して『フラットなコース』という縛りは特になさそう、と判断しました。
11/20の学連10000m記録挑戦会のエントリーに名前がありますので、そこで好タイムを出してアピールできれば可能性はグッと上がってくると思います。高校時代の恩師との夢でもある、箱根駅伝出場を果たせるといいですね!
プランC:箱根6区
プランCではまさかの山下り6区を考えました。一応復路の『 スターター』でもありますし、スピードが活かせる区間でもあります。ただしこれは、二年連続で6区を走っている九嶋選手の配置との兼ね合いにもなってくるかと思います。
次回は、2区・石田洸介選手について書いていきます。
各区間のふり返り記事はこちら↓