【5区・九嶋恵舜選手】東洋大学・ふり返り – 第54回全日本大学駅伝 (2022年)

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ごきげんよう、鉄紺忍者です。
全日本大学駅伝2022の『ふり返りシリーズ』
今回は、全日本5区・九嶋恵舜選手についてです。
また、現時点での箱根駅伝の構想についても考えていきます。


5区 (12.4k) 九嶋恵舜③
予想タイム:36分10秒(1415-2900)
実際タイム:36分35秒(1435-2925)区間5位


▼振り返り
8位でスタートし、9位・中央学院大と共に前を追い、7位・明治大をとらえ、三人での並走となりました。

追いつくまでの3キロを8分30秒くらいの非常に良いペースで入りました。しかし三人になってからは
ペースが落ち着いてしまったなという印象です。

三人の10000mの持ちタイムが九嶋選手が28分45秒なのに対し、他の二人はそれぞれ29分45秒29分34秒で約1分の力差がありました。あまりTVに映らなかったのでわかりませんが、これだと九嶋選手が引っ張る形になってしまったでしょうか。


しかも、約1分先にいたのが創大・嶋津選手や青学大・岸本など他大学のエース級の選手で、三人で追おうにもなかなか酷な状況だったかもしれません。それでも最後は九嶋選手がスパートして一人抜け出す形になり、東洋大学は7位に浮上しました。


▼箱根に向けて
プランA:箱根6区
プランB:箱根
3区
プランC:箱根
7区

続いて、箱根駅伝に向けて現時点での起用プランを考察していきます。プランA>B>Cの順で可能性が高いと考えています。

プランA:箱根6区
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https://sports-toyo.com/news/detail/id/17908
[陸上競技]第98回箱根駅伝インタビュー7日目・九嶋恵舜 | スポトウ|東洋大学スポーツ新聞編集部 ニュース
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一年時のリベンジで、二年時の前回は自ら志願して箱根6区山下りを走りました。東洋大学OBで同郷でもある今西駿介選手が回を追うごとに記録を伸ばしていったことを考えると、基本的には今回も三年連続で任せたいかなと思っています。

今西駿介選手
2018年(2年):59分31秒 区間5位
2019年(3年):58分12秒 区間3位
2020年(4年):57分34秒 区間2位
九嶋恵舜選手
2021年(1年):60分05秒 区間14位
2022年(2年):59分19秒 区間10位
2023年(3年):今西選手3年時を基準に58分30秒以内を目指したい


3年生になってからトラックの自己ベストも5000mで13分57秒13分48秒、10000mで29分05秒28分45秒と順調に伸ばしてきていますので、58分台の大台にいよいよ期待が持てるようになってきました。

チームは出雲9位・全日本8位と苦戦続きですが、やはり箱根は山の特殊区間がありますから、どう転ぶかまだまだわかりません。せっかく経験者がいますので山下りは強みにしていきたいところです。

プランB:箱根3区
九嶋選手の箱根6区のデータを見ると、タイムを稼いでいるのは下りではなく、実は最初の登りラスト3キロの平地なんですよね。

一方で、下りではなかなか強みを発揮できていません。しかしそこから中継所までのラストの平地で区間トップとの差を20秒近くも縮めているのです。

区間⑥位・芦ノ湯 (最初の登りを含む助走区間)
区間⑨位・小涌園前(本格的な下り)
区間⑬位・大平台 (筋肉の疲労が蓄積)
区間⑬位・函嶺洞門(下りがそろそろ終わる
区間⑩位・小田原 (ラスト3キロの平地)


もしかすると、箱根6区の転がり落ちていくような急坂よりかは、平地区間のもう少し緩やかな下りのほうが得意なのかもしれません。

通常、6区からの平地転向は、遊行寺の下りがある3区か、戸塚の下り坂がある9区ということになるのですが、九嶋選手の場合は上述のとおりそうとも言い切れない部分があって予想が難しいです。

出雲4区や全日本3区の登りを上手く走っているのを見ると、いっそ最後に登り坂がある箱根4区とかが向いているんじゃないの?と前々から実は思っています。

ですが、ここに来て酒井監督が下り基調の全日本5区に起用してきたので、やっぱり下り向きなの?とまたまた混乱しています(笑)

普通に考えれば、平地なら3区になると思います。今季1万メートルで28分40秒台を出せているおかげで、序盤の下り坂もある程度速いタイムで自信を持って突っ込んでいけるかと思います。


プランC:箱根7区
歴代の全日本5区ランナーを見てみると、総じて箱根7区タイプが多いです。コースの傾斜も割と似ているので納得できます。

2018年:④小笹椋   36分27秒・区間3位
2019年:③西山和弥  37分28秒・区間11位

2020年:④大澤駿   36分12秒・区間3位
2021年:①梅崎蓮   36分25秒・区間4位
距離変更後4人中、これまで実に3人がのちに箱根7区を走っている。
2022年:③九嶋恵舜  36分35秒・区間5位

代わりの下り候補は現時点の情報では予想が難しいですが、例えば6区に及川選手か西村選手あたりを持ってきて、九嶋選手を平地に回すとか……ですかね。




次回は、全日本6区・村上太一選手について書いていきます。

各区間のふり返り記事はこちら↓

【1区・奥山輝選手】 27分33秒 ⑮

【2区・石田洸介選手】32分21秒 ⑨

【3区・児玉悠輔選手】34分33秒 ⑩

【4区・前田義弘選手】34分24秒 ⑥

【5区・九嶋恵舜選手】36分35秒 ⑤

【6区・村上太一選手】37分41秒 ⑤

【7区・梅崎蓮選手】 51分35秒 ⑦

【8区・柏優吾選手】 58分28秒 ⑦

【当日・リアルタイム速報】






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