今回は、12/18時点での最新データ を使い、区間予想と順位予想をしてみることにします。
前回のシミュレーションではまだ、16名エントリーが判明していなかったほか、上尾ハーフ(11/17開催)などのデータは含まれていなかったため、今回はそこからまた少し変わった予想となっています。
🛎️ご注意
こちらの順位予想は、独自理論である10000mスコアや持ちタイムなどの過去データから割り出したものであり、結果を断定するものではありません。あくまで参考としてご覧ください。
なお、各区間の予想タイムの詳細 に関しては、【全10区間シミュレーション】のいずれかの大学の記事をご購入いただいた方限定の追加特典として公開中です。有料での公開となってしまい心苦しい思いもありますが、以下の理由をご理解いただけますと幸いです。
1️⃣ 出場者および関係者への配慮(不適切な拡散の防止)
シミュレーション結果の内容が過度に拡散されることを防ぎ、選手や関係者にとって配慮ある運営を心掛けています。
2️⃣ 重要データの保護
分析に基づく詳細データは、多大な労力をかけて作成したものであり、適切に保護する必要があります。
3️⃣ 運営の継続
高品質なコンテンツを提供し続けるためには、一定の運営資金が必要です。
さらに、このようなデータを無料で公開してしまうことで、他の駅伝コンテンツ全体の未来を閉ざしてしまうと考えた結果、やむを得ず有料とさせていただきました。
皆さまのご理解とご協力に感謝申し上げるとともに、駅伝分析の楽しさや未来を広げるために引き続き尽力してまいります。
1,170円という価格設定については、「スタバ2回分の代わりに入手可能なら欲しいかどうか」と、ぜひご検討いただければ幸いです。
収益は、質の高い駅伝分析を維持しさらなる研究を進めるための運営費として大切に活用させていただいております。
20位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24736/
12*専修大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
高橋 凛琥 (1年)
大西 裕翔 (2年)
佐藤 陸 (2年)
犬塚 知宏 (3年)
田口 萩太 (1年)
丹 柊太郎 (2年)
まず、予選会2位通過の専修大学が20位予想とのシミュレーションになりました。
秋以降、他校の自己ベスト更新が相次ぐ中、専修大学も多くの選手が自己ベストを更新しています。しかし、もともと10000mスコアで上方補正されていたタイムに近い記録であったため、前回予想からの上乗せは少なめとなっています。
それでも、前回の11月時点予想で入れていた10名全員がエントリーできており、チームとしてここまで順調に仕上がってきている印象を受けます。
まず第一の強みとして、1区・2区・3区を担うと予想される上山選手・マイナ選手・新井選手の「三本柱」が挙げられます。前半区間でどれだけ速い流れに乗っていけるかがカギでしょう。
新井選手は10000m28:26まで自己ベストを伸ばしてきました。この中では唯一、2年前の前回出場時の経験があり、精神的支柱としての役割も期待されます。前回4区を走った経験から、単独走となった場合でもまとめられると判断し、1区3区を考え直しました。
そして上山選手のほうを1区予想に切り替えました。10000mのタイムは29:09ですが、今回の箱根駅伝予選会の10000mスコアでは28:44相当の力を示しています。本人も希望している1区で、周りについていく走りが求められるでしょう。
チームのもうひとつの強みは、10番目の選手の選択肢の広さです。前回の10名予想で迷った選手らも問題なくエントリーされており、調子を見ながらベストな人選で臨むことができます。
6区予想とした和田選手は、手元のデータ上では僅差の12番手相当ですが、特殊区間の特性上、まずは6区を希望している彼を選ぶのが丸いかと思います。そこに加えて、10番手相当の高橋選手、11番手相当の大西選手、13番手相当の佐藤選手あたりまで非常に走力が拮抗しており、他の選手との兼ね合いで十分に出走候補として考えられます。そうした選択肢の多さが今の専修大学にはあります。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152737
【箱根駅伝2025名鑑】専修大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
19位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24606/
19*神大・神奈川大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&全10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
中西 良介 (4年)
松崎 圭佑 (3年)
西坂 昂也 (3年)
上田 航大 (1年)
塩田 大空 (3年)
石口 大地 (4年)
予選会9位通過の神奈川大学は19位と予想されました。
単純な持ちタイムでは最下位付近に位置しますが、全日本大学駅伝選考会で7枠に入り出場権を獲得したほか、箱根駅伝予選会でもアクシデントがありながら出場圏を確保するなど、タイムでは測りきれない粘り強さが光るチームです。
往路の予想は、11月時点の予想から変更ありません。当シミュレーションのシステム上、4区にハーフ63分台の中野選手を配置すると合計タイムが良化することが分かり、前回の記事でもそう記載しましたが、名鑑によると本人も4区を希望しているとのことで驚きました。
復路の予想変更点は、10区に予想していた花井選手が16名エントリーから漏れてしまったことによるものです。
7区には、10000m28:53を記録し成長を遂げている2年生の三原選手を配置しました。また、10区にはスタミナ自慢で暑さに強い志食(しじき)選手を7区から移動させています。
神奈川大学の場合は、とにかく将来性を考慮した予想オーダーを意識しました。今大会は19位とのシミュレーション結果となりましたが、10名中9名ぐらいまで2~3年生という構成も現実的に可能であり、特にエース宮本選手が4年生となる来年度には、さらに強いチームへと成長する可能性を感じさせます。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152744
【箱根駅伝2025名鑑】神奈川大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
18位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24731/
13*山梨学院大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
大杉 亮太朗 (1年)
土器屋 快都 (4年)
大西 陸 (4年)
高橋 楓河 (1年)
伊東 駿 (2年)
ジェームズ ムトゥク (3年)
予選会3位通過の山梨学院大学が18位予想というシミュレーション結果となりました。
3年生の平八重選手がここに来て日本人エース格に名乗りを上げてくる成長を見せており、希望している1区起用に現実感が出てきました。また、2区・3区・4区についても選手の希望がチーム状況と合致しており、そのまま採用しました。
5区の弓削選手については、持ちタイムでは10000m30:35・ハーフ72:02ということで、本来は箱根駅伝を走るには少し厳しいところがあります。しかし、前回の5区山登りで区間11位の72:59で走っている強さがあります。相当上り坂に特化した選手であるように見えます。
ただし当シミュレーションでは、トラックや他の駅伝実績が上乗せできないと予測タイムが低めに出てしまうシステムになっており、弓削選手のようなタイプの選手には申し訳なく思います。
特殊区間である5区・6区を経験者で固められる点や、前年までの箱根駅伝経験者が多い点がチームの強みです。さらに、今年の灼熱の予選会で3位に入ったことからも分かるように、逆境に強い精神力がこのチームの最大の武器と言えます。
その他、順当にいけば復路に回りそうな徳田選手も、10000m28:57の自己ベストをマークする好調ぶりで、復路のエースとみなして9区に置きました。
前回11月時点では予想に入っていなかった田原選手が、今回の10区予想に加わりました。10000mで29:23、ハーフで64:07の自己ベストを更新し、手元のデータではチーム内日本人9番手にランクインしてきています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152738
【箱根駅伝2025名鑑】山梨学院大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
17位予想チーム
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17*日大・日本大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&全10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
山口 聡太 (2年)
山口 彰太 (2年)
中澤 星音 (3年)
大橋 優 (4年)
長谷川 豊樹 (2年)
岡田 祐太 (4年)
予選会7位通過の日本大学が17位予想というシミュレーション結果となりました。
一時期は箱根出場を逃すほど低迷していましたが、新監督の就任を機に、驚異的なV字回復を見せています。
秋から冬にかけての記録会ではトラックで自己ベストを更新する選手が続出しており、非常に勢いのあるチームです。
それなのに「17位?」と思われるかもしれませんが、このシミュレーション結果には以下のような背景があります。
まず、前回11月時点の予想順位から大きな変動はありません。
これは、もともと日本大学が「10000mスコア上で見れば、持ちタイムよりももっと力がある」というふうに既に判定されており、前回予想もそれに基づいて作成していたためです。
言い換えれば、今回のPB続出というのは、10000mスコアに実タイムが追いついたということです。
しかし驚くべき点は、これらのトラックの自己ベストがハーフマラソンの準備のみで達成されたという事実です。この情報は、昨日の読売新聞の記事で明らかになりました。
https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20241217-OYT1T50082/
箱根駅伝:日本大、箱根路で戦うため「練習はハーフマラソンだけ」…新監督「5000m・1万mはやらない」 : 読売新聞
これを踏まえると、まだそこまで自己ベスト更新とはなっていないハーフマラソンについて、さらなる潜在能力が秘められているという見方ができます。このあたりは当シミュレーションではまだまだ十分に実力を測りきれていないと認めざるをえない点かもしれません。
前回11月時点からの区間予想の大きな変更点は、まず1区です。高田選手が10000mの自己ベストを29:12から28:37に大きく更新し、希望していた1区起用が現実的な選択肢となりました。
その他、自己ベストを28:40付近まで伸ばした選手が続出しており、7区長澤選手・8区菅原選手・10区小路選手といった新たな選手が今回の予想に加わっています。
このチームが本当の意味で他校の脅威となるのは、特に来年度以降でしょう。4年生を含まない3年生以下だけの持ちタイムを見ると、すでに箱根シード校とも肩を並べ始めています。将来が非常に楽しみなチームです。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152742
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16位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24560/
6*法政大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
花岡 慶次 3
永島 悠平 4
澤中 響生 3
福田 大馳 1
重山 弘徳 2
高橋 一颯 4
前回6位の法政大学が、今回は16位予想と判定されました。
去年に引き続き、11月の全日本大学駅伝の出場権を逃していることで、秋は箱根駅伝の練習一本に集中できるスケジュールとなっています。法政大学の箱根駅伝への適応力は、近年の安定したシード獲得を見ても明らかです。
まず往路からですが、2区を走った松永選手・5区山登りの細迫選手という主要区間の選手が卒業した穴を埋めるべく、とにかく経験者を往路に結集して構成しました。
1区予想は小泉選手。昨年から「1区を走りたい」と公言しています。今季は出雲駅伝のエース区間3区でもしっかり走れています。
https://hochi.news/articles/20231211-OHT1T51179.html
法大・小泉樹、早大で4年連続1区走った祖父の助言で復活「1区走ってみたい」…箱根駅伝 出場校紹介〈5〉 – スポーツ報知
2区には武田選手を配置。 前回6区山下りで区間賞を獲得した実績がありますが、チーム状況を考えると、6区まで温存せず往路にスライドさせる必要があると判断しました。本人も2区希望とのことで、適任でしょう。法政大学は、持ちタイム的には2区はある程度誰が走っても苦戦が予想されるところがあります。ここはしのいで、3区の新エース・大島選手で立て直す計算でなんとか往路を組み立てたいところです。
4区には前回1区の宮岡選手を入れました。ハーフマラソン62:07のスタミナを活かせる区間かと思います。
5区には、2年生の野田選手を配置しました。本人が5区希望ということでどれくらい登れるか楽しみなところがあります。ネタバレすると、今回のシミュレーションではごぼう抜きしていました。
武田選手を動かした6区には、湯田選手を入れました。前年はルーキーながら16名エントリーに入っており、この持ちタイムで選ばれているということは6区かなという印象を持っていましたが、今季は5000m・10000m・ハーフで自己ベストを更新するなどさらなる飛躍を見せています。それでも10000mのタイムは30:20ですが、5000m14:03とハーフ63:48というタイムを見るに、きっと記録会に出れば29分前後で走れるものと思われます。
7区安澤選手と10区行天選手は去年度の出雲駅伝あたりから名前を見るようになった気がしますが、そろそろ箱根駅伝でも出番があるはずと見ています。8区には経験者の清水選手を、9区には前回7区で健闘している矢原選手を復路のエースとして配置しました。
法政大学は、経験者をどんどん前倒しに持ってきて流れを作る布陣が求められるかと思います。新エースとして台頭してきている大島選手の爆発力にも期待です。
今回のシミュレーションでは16位予想となりましたが、毎度箱根駅伝に合わせてくる集中力はさすがのものがあります。特にロードで強さを発揮する法政大学が、持ちタイムのビハインドをどう覆してくるのかは今大会の大きな注目ポイントとなるでしょう。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152731
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15位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24561/
11*立教大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
山下 翔吾 (1年)
小倉 史也 (3年)
鈴木 愛音 (1年)
中西 洸貴 (4年)
木島 陸 (2年)
中田 紫音 (4年)
予選会トップ通過の立教大学ですが、シミュレーションでは15位予想というやや控えめな結果となりました。
それでも、シードラインまではわずか約2分30秒差との見込みで、順位から受ける印象よりはシード権獲得が狙える位置にあると言えます。それくらい今大会は各校の実力が拮抗しているということです。
全日本大学駅伝選考会で本戦出場権を獲得したことを皮切りに、箱根駅伝予選会1位、さらには直後の全日本大学駅伝でも7位でなんとシード獲得と、あっという間に強豪校への階段を駆け上がってきました。この快進撃は見事としか言いようがありません。
新エースの馬場選手が2区起用確実と見られており、本人も2区希望を表明しているようです。そうなると、これまで二年連続で2区を担ってきた國安選手は3区4区あたりへ動かすのでしょうか。今回の予想では4区國安選手で予想してみました。ハーフマラソン62:07のスタミナが活かしやすい区間だと思います。
山の5区6区で経験者が残っており、特に春以降レース出場がなく状態が心配されていた4年生の山本選手が帰ってきたことは、チームにとって非常に大きいでしょう。
特殊区間ということで、手元のデータで11番手相当と判定されている原田選手のほうを6区経験者として選出しましたが、10番手にはルーキー山下選手がいます。将来性を考えて山下選手を7区あたりで起用することも考えられます。そして12番手の小倉選手あたりまで走力が拮抗しており、当日の調子次第で今回選出した10名と入れ替わってもおかしくありません。
それから稲塚選手が1区希望、林選手が10区希望との申告は意外でした。ただ、シミュレーターが示す合計タイムで見ても、稲塚選手を9区、林選手を1区に配置するほうが合理的であると判断しました。
卒業しましたが、前回10区アンカーの関口選手の追い上げは印象的でした。やはり今大会でも9区・10区には区間上位に絡める選手を残しておくのではないかと予想しています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152736
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14位予想チーム
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15*中央学院大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
小松 裕大朗 (3年)
三角 洸太 (3年)
黒谷 優 (3年)
長友 英吾 (1年)
日数谷 隼人 (1年)
長部 虎太郎 (1年)
続いて、予選会5位通過の中央学院大学が14位予想とのシミュレーション結果となりました。
秋冬に来て10000m・ハーフで自己ベストが続出しており、一気に10位予想ラインが見えてきたところだったのですが・・・。前年にルーキーながら1区を務めた稲見選手が16名エントリーから外れたことは大きな痛手でした。結果的に、11月時点の予想とほぼ同水準となりました。
2区は大エースの吉田選手が起用確実でしょう。ルーキーイヤーから2区を担当してきて、いよいよ最終学年を迎えました。おそらくは篠原選手・黒田選手らとともに、2区日本人トップ争いを演じるのではないかと見ています。
3区については、市川選手と坂本選手で迷いましたが、シミュレーション結果では3区に坂本選手を配置したほうがわずかに予想合計タイムが良化したため、こちらを採用しました。
4区予想の近田(こんだ)選手は、前回の箱根駅伝9区では区間最下位という苦い結果に終わりましたが、直後の学生ハーフでは準優勝に輝きました。また、「中央学院と言えば吉田選手」となっている現状に対し、「自分もエースにならなければ」という趣旨の頼もしいコメントを残しています。言うだけでなく、実際に来年度のエースは、スタミナ型の近田選手、スピード型の稲見選手の二枚看板が期待できるでしょう。
復路については、少しでもシード権争いに絡むために、力のある4年生を前倒しで使っていくパターンを採用しました。そして10人目の選定についても、経験者が多く選択肢が豊富である点はチームの強みと言えそうです。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152740
【箱根駅伝2025名鑑】中央学院大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
13位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24564/
20*順天堂大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&全10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
永原 颯磨 (1年)
金原 祥汰 (3年)
石岡 大侑 (3年)
堀越 翔人 (4年)
谷本 昂士郎 (1年)
大倉 靖萌 (3年)
続いて、予選会10位通過の順天堂大学を13位予想としました。
逸材揃いの下級生がチームの強みと書きましたが、順当に16名エントリーに入ってきたと言えるのではないでしょうか。
例年であれば9区10区にロード適性の高い上級生が入る傾向にありますが、今回は下級生中心でなんとかすることになるでしょう。
この1・2年生が将来的に黄金時代を築いていくためにも、今大会でシードを獲得し、予選会を免除したいところです。
1区:池間選手
秋の記録会で10000mで28:29を記録した実績から、箱根の1区にも対応できると判断しました。
また、小林高校出身ということで、東洋ファンの筆者的には今西選手や九嶋選手など山下りのイメージが浮かびます。
そのため1区に永原選手、6区に池間選手とするオーダーとも迷いました。
2区:浅井選手
チームのエースとして、最重要区間である2区は確実だと考えました。
3区:吉岡選手 / 4区:海老澤選手
3・4区が前回と逆ですが、これには理由があります。
3区には、トラックのスピードが武器で、速い5km通過にも対応可能な吉岡選手が向いていると判断しました。
一方、ハーフマラソン61:49の記録を持つ海老澤選手は、距離以上のスタミナが求められる4区向きではないかと考えました。
5区:川原選手
入学時から5区を希望しており、復帰が不透明だった前回予想時点と比べて状況が変化。希望通り順当に配置しました。
予想タイムに反映できない要素としては、初代・山の神である今井正人コーチから直接アドバイスを受けられるのも強みとなりそうです。
6区:林選手
下り区間の希望者が少ない中、林選手は6区を希望しており、特殊区間に起用される可能性が高いと判断しました。予選会に出場しておらず、ハーフマラソンのタイムも持っていませんが、順天堂がこれまで村尾選手や氷見選手を起用してきた流れからも、十分に考えられる人選でしょう。
9区:玉目選手
1年生で23.1kmの9区を走ることは正直珍しいですが、玉目選手は9区を希望しており、それに見合う実力も持っています。10月の予選会は不出場で非常に心配でしたが、彼が戻ってきたことは順天堂にとって非常に大きいでしょう。5月の関東インカレ10000mでは28:13をマークしており、十分に期待できます。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152745
【箱根駅伝2025名鑑】順天堂大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
12位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24563/
14*日体・日本体育大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
石川 龍芽 4
山下 大毅 4
𠮷田 黎大 2
高村 比呂飛 4
佐藤 大和 1
瀬戸 雅史 2
続いて、予選会4位通過の日本体育大学が12位予想とのシミュレーション結果となりました。
https://4years.asahi.com/article/15549731
陸上・駅伝 – 箱根駅伝77年連続の日本体育大学 3年生「三本柱」と4年生の粘りでシード権獲得を | 4years. #学生スポーツ
↑こちらの記事によると、どうやら3年生三本柱である平島選手・山崎選手・田島選手が1-2-3区を担う可能性が高いようです。
先日の記録会で平島選手が28:20、山崎選手が28:19、田島選手が28:11と、ここに来て3人揃って28分台前半をマークすることができており、強力な前半区間を形成しそうです。
また、6区山下りで準備しているという石川龍芽選手(4年)は、こちらのデータ上では走力的には「10番手とやや離れた11番手」との判定です。
もちろん特殊区間ということで、走力順を取っ払って起用される可能性は十分にありますが、今回選出している10名の固定メンバーが非常に強力な壁であり、微妙なラインに立たされている状況です。4年生最後ということで、出走が叶うといいですね。
予想メンバー全体を見てもらうと、10名全員が上級生となりました。全日本大学駅伝選考会(6月)・箱根駅伝予選会(10月)・全日本大学駅伝(11月)も、ここまで全て上級生のみの構成で戦い抜いてきています。
玉城監督としては今年・来年に勝負をかけてきていると見えます。ここまで実績を積ませてきた選手を優先的に、集大成として注ぎ込んでくるのではないかと予想します。
3年生三本柱の安定感と、4年生の層の厚さがこのチームの強みと言えそうです。今大会の日本体育大学は、一時期やや低迷していた頃から考えると、だいぶシード権のラインが近づいてきました。歴史ある名門らしい粘りの走りに期待です。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152739
【箱根駅伝2025名鑑】日本体育大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
11位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24567/
9*帝京大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
小林 咲冴 (1年)
藤本 雄大 (3年)
浅川 侑大 (2年)
山口 翔平 (3年)
高島 大空 (4年)
鎗田 大輝 (3年)
前回9位の帝京大学は、惜しくも11位予想との判定でした。
尾崎選手は、前回山登り5区を経験しましたが、区間20位だったことや、本人が特に希望しているそぶりもないことから、今回はスピード区間である1区に予想しました。今年の出雲2区や全日本大学駅伝3区での起用実績からも妥当と判断しています。全日本でスターターを務めた島田選手と迷いましたが、彼には復路に回ってもらうことにしました。
2区では、大エース・山中選手が起用されることがほぼ確実でしょう。最終学年となる今季は、10000mスコアで安定して27分台相当の成績を残しており、他校のエース選手とも渡り合えるような高水準での安定感が出てきています。
3区には、入学時から注目されていた楠岡選手が、2年生にしてついに箱根デビューを果たしそうです。今年は、本来繋ぎ区間である全日本大学駅伝6区が例年以上にハイレベルとなった中、区間4位の好走。覚醒の兆しが見え始めています。
6区山下りについては、今回は走力的に林選手(4年)のほうを選出してみましたが、山口翔平選手(3年)も準備しているようです。「武器のスピードを生かす」と語っており、近年帝京大学としては6区が鬼門となっている状況を打開することが期待されます。
https://hochi.news/articles/20241212-OHT1T51205.html
帝京大・山口翔平、6区で“SHO TIME”だ!チームが5年連続区間2ケタの鬼門で「武器のスピード生かす」 – スポーツ報知
復路のラインナップは相当な厚みを持たせることができました。
前回8区9区で健闘した島田選手・小林選手を前倒しで7区8区に並べています。特に小林選手は、これまで下り基調の3区9区を走ってきているものの、全日本大学駅伝では登りのタフな8区アンカーを任されているため、遊行寺の上り坂のある箱根駅伝8区を走ればかなりタイムを稼げるという計算です。さらに9区には柴戸選手を配置し、経験豊富な並びで堅実なレース運びに期待しました。
11位予想という立ち位置は、他校の隙をうかがいつつ逆転のチャンスを狙うことが重要になってくると思います。
10区間の中では特に5区山登りがもう少し稼げる余地があるところであり、ここが予想を上回ってくれば、順位で言えば2つは変わってくる計算です。11位から2つジャンプアップしたら・・・、あとはもうわかりますね!
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152734
【箱根駅伝2025名鑑】帝京大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
10位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24565/
10*大東文化大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
宮倉 騎士 (2年)
藤原 幹大 (2年)
清水 雄翔 (1年)
庄司 瑞輝 (2年)
松浦 輝仁 (1年)
赤星 龍舞 (3年)
さて、ここからはシミュレーション上でシード権獲得圏内と判定された10チームを紹介していきます。
まずは前回10位の大東文化大学が10位予想と出ました。
11位予想の帝京大学とはわずか26秒差(参考)とのシミュレーション結果です。今大会では、この「大東・帝京ライン」が、シード権獲得の当落線上に位置しているという見方をしています。そのため、シード権を狙う他大学のファンにとってもこの2チームの位置は気にしておくとよいでしょう。しかしこの二校、復路までしっかりと選手層が厚く非常に強力です。シード権を獲得するには、このラインを超える必要があるのです。
ちなみに、前回大会では法政大学と大東文化大学が事実上のボーダラインという想定をしていました。5区の山登りで二校が並走するシーンがあったことからも、この二校の力は実際にそこまで変わらなかったと思います。結果的には復路のレース運びの差で法政が6位、大東が10位と、両校とも晴れてシード権を分け合っています。
秋冬シーズンでは、何といっても2年生の棟方選手が上尾ハーフマラソンで61:38のU20日本新記録を樹立し優勝したことが最大のトピックでしょう。これにより、前回予想では8区でダークホース的に好走するとの予想だった棟方選手が、今回予想では一気に往路4区にまで格上げされました。
トラックのほうでは自己ベスト更新は少なめでしたが、これは箱根駅伝に向けた準備をじっくり進めていることの表れとも考えられます。
ただしこれらのプラス要素の反面、ピーターワンジル選手がエントリー外となった影響で、そこからやや予想タイム微減となっています。
唯一、山下り6区の選手について、前回卒業した佐竹選手の後釜が見当たらず候補者が不明でした。2年時に6区希望と書いていた小田選手を当てはめておきました。前回11月予想ではスピードを活かせそうな大濱選手を挙げていました。あるいは、もしかすると今回の予想で選出外とした6名の中に山下り候補が隠れているかもしれません。
大東文化大学の予想メンバー10名は、ほとんど全員が大学駅伝の経験豊富な選手であり、チームの層は非常に充実しています。
今回のシミュレーションでは10位予想となりましたが、棟方選手の快進撃や充実した選手層が追い風となれば、シード権と言わず、さらに上の順位も期待できます。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152735
【箱根駅伝2025名鑑】大東文化大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
9位予想チーム
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https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24566/
18*東国・東京国際大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&全10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
楠木 悠人 (4年)
山本 泰輝 (4年)
政 仁斗 (1年)
益田 郁也 (4年)
古賀 智也 (1年)
アモス ベット (2年)
続いて、予選会8位通過の東京国際大学が9位予想というシミュレーションとなりました。
このチームの最大の強みは、なんと言ってもワールドクラスの実力を誇るエティーリ選手の存在です。シミュレーション結果では、彼が2区を走ればヴィンセント選手の区間記録65:49を超えられるという予想が出ています。
とはいえ、日本人選手も充実しています。日本人エースである佐藤選手は全日本大学駅伝で前半のエース区間である3区を二年連続で担当し、3区5位・3区4位という好成績を収めています。
さらに、12月1日の記録会で1年生の小柴選手が28:45をマークし、選手層がまた一枚厚くなりました。過去の丹所選手のように、1年生で1区に起用される可能性もあると見ています。
5区山登りについては、夏の男鹿駅伝で「坂ダッシュの4区」を担当していた楠木キャプテンがおそらく準備しているものと思われます。
もしくは、シード獲得のために往路で逃げ切る戦略を考えた場合には、平地の主力である菅野選手を配置するプランも思い浮かびます。菅野選手は男鹿駅伝で難コースの2区を37分台でクリアしており、ハーフマラソン62:25とスタミナも文句なしのため、5区適性ありだと見ています。
そして6区山下りについては、同じく男鹿駅伝の話になりますが、下りの5区(楠木選手が走った登りの4区と一部逆コース)で区間賞を獲得した冨永選手が適任と見ています。ところが、本人は名鑑で4区希望と記載しており、特に下りが好きというわけではないのかもしれません。
また、このチームには全日本大学駅伝でのスターター経験豊富な木村選手がいるものの、ルーキーの小柴選手を1区に起用することで1区を耐え、木村選手を復路に温存できれば、シード権獲得の可能性が一層高まるという計算になりました。そして8区・9区・10区には、来年度のチームを担うであろう3年生たちを並べました。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152743
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8位予想チーム
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4*東洋大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
迎 暖人 (1年)
永吉 恭理 (4年)
宮崎 優 (1年)
濱中 尊 (2年)
内堀 勇 (1年)
増田 涼太 (4年)
読者の皆様お待たせしました。東洋大学のターンです。
(いや、本音はもうちょっと後に登場して欲しかったかもしれませんが・・・)
前回4位の東洋大学は、8位予想というシミュレーション結果となりました。
東洋に関しては、私が生放送などでちょくちょく区間予想について小出しに話しているので、今回は一風変わった予想オーダーを考えて持ってきました。現実的には、石田選手と小林選手が逆のほうがまだありえるかもしれません。
1区候補は、石田選手、小林選手、松井選手あたりが挙がります。
石田選手については、今季復活を見せた関東インカレも、全日本大学駅伝選考会でも、トラックでのレース運びの上手さが光りましたので、1区で再び輝く道はどうかなという発想からでした。
振り返ると、高校三年時の都大路(全国高校駅伝)1区の時点から「違和感」があったそうです。そこから4年経ち、東洋大学で経験したたくさんのお土産を持った上での原点回帰の1区、そして今後に向けて新たにスタートを切る1区ということを考えました。
トラックレースだと思って集団でレースを進め、六郷橋の終わりの19.2km付近まで先頭に残っていれば、ここからの2kmのロングスパートはおまかせで大丈夫だと信頼しています。
2区3区は、緒方選手・梅崎選手の順番で並べました。ある日、解析プログラムを動かしていたら、シミュレーターが2区緒方選手・3区梅崎選手を提案してきたので、「ん?」と思ったのでした。一応、2区梅崎選手・3区緒方選手の場合と予想タイムは1秒ほどしか変わらなかったので、どちらも魅力的な選択肢なのだと思います。
ここは、二人のタイプを考えてみます。
緒方選手は周りのハイペースの中で活きるタイプ。出雲駅伝1区でもそういった役割を期待されてここまで起用されていたと思います。今回の箱根駅伝1区が、出雲駅伝・全日本大学駅伝に引き続きスローペースだとすれば、緒方選手は周りの力も借りつつ、さらに上り坂が得意な面も活かせます。
(一応ここ8年の傾向として、奇数回は1区の集団がスローペースになる、という法則もあります)
梅崎選手は、前回成功した2区も、どちらかというと最初はポツンとスタートする状況で、まずは落ち着いて自分のペースで追っていき、権太坂を登りきった15kmあたりから徐々に前の選手を一人ずつ抜き始めた感じでした。前回のトレンド込みで他大学も重視してくるであろう3区で、梅崎選手が序盤は自分のペースで入り、12kmからの湘南の直線道路で前をしっかり見ながら他校の選手を拾っていくことができたら、この2区3区の配置は上手くハマりそうです。ラストに上り坂がない点も梅崎選手にとってプラスに働くといいなと思います。4年時の設楽悠太選手のような、最後までぐんぐん加速していくようなロングスパートに期待します。
4区には、岸本選手を入れています。
ここは前回11月予想から引き続きです。前回復路10区で区間賞を獲得していますが、今回は往路に持ってくると見ています。酒井監督が全日本大学駅伝8区アンカーという主要区間を任せており、またその貴重な経験値を岸本選手に割り当てようと思ったということなのですから、前回と同じ役割ではなく、ステップアップを視野に入れていると思います。
5区には、5区希望であるという松井選手を入れました。
まだ大学に入ってからのロード実績がないため、予想タイムは低く出ています。ですがロードでも相当強いことは、駅伝ファンの皆様よくご存知かと思います。
個人的には仮にそのタイムでもビックリしないようにしようという心の準備をしながらも、本人が「70分」あたりを狙っているとの発言による期待感と、両方持っています。
同じくルーキーで5区候補に挙がっている宮崎選手とどちらが走るか、楽しみです。
6区には、西村選手を入れました。
1年目良かった前半の入りと、2年目良かった後半の追い上げを組み合わせたような走りに期待しています。ここはほぼ固定で考えていますが、期待のルーキー内堀選手がおそらく控えてくれているというのも心強いです。たとえ付き添いだとしても、まずは箱根駅伝復路の朝の雰囲気を経験しておいてほしいですね。
7区には、急成長中の1年生・迎選手を入れたいところだったのですが、5区候補の松井選手・宮崎選手どちらかは1年生が起用できそうかなということで、7区は予想タイムが良い網本選手のほうを選出してみました。ただし、独自指標による手元のデータで迎選手はしっかり11番手につけているので、調子も見ながらですが、出走する可能性は十分あると思います。
8区には、復路のエースとして吉田選手を入れました。
東洋大学としても、伝統的に4年生がしっかり走ってきている区間ですし、予想タイム的にもハーフマラソンの実績から区間上位に入るという計算になっています。
他に8区で考えられるのは、前回8区当日変更で惜しかった永吉選手でしょうか。彼を起用する場合は、
7区小林(石田)-8区永吉-9区吉田で、10区を網本選手・薄根選手から選出。もしくは、
8区吉田-9区小林(石田)-10区永吉で、7区を網本選手・薄根選手・迎選手から選出。という形が考えられます。
9区は小林選手としました。
私自身も、これを実行するなら1区小林選手・9区石田選手のほうが良いと見ていますが、今回は前述の通り別の選択肢も考えてみようという回として読んでくださればと思います。
小林選手は3区のスペシャリストであり、本人も3区希望なので、もちろん3区が基本線であるとは思います。
ですが9区のコースも、序盤が下り基調で、終盤は粘りが必要になる区間です。奇しくも3区梅崎選手・9区小林選手という、経験者が入れ替わる形になりましたが、最終学年でお互いの見ていた景色を激走するのもドラマチックではあります。
10区については、7区迎選手・10区網本選手という案と迷ったのですが、予想タイムとしてはやはり実績面で薄根選手のほうが速くなります。秋のロードレースシーズンの調子がそこまで良くなさそうでしたが、離脱しているわけではないので、調子さえ戻れば、関東インカレハーフ4位入賞の実力者を外す理由はないだろうと見ています。
—
データ目線で客観的に見て、山の予想タイムも、8区9区10区あたりの選手層も、11位予想以降のチームとは差があるように見えるので、私はシード権に関してはそこまで心配していません。
あとは、不測の事態に対しても冷静に対応できるかどうか、そしてファンも慌てずに信じて応援の気持ちを送れるかどうか、というところだと思います。レース中、溜め息は極力控え、あとはひたすら祈ります。
ここまで何度もシードラインを守ってきた東洋大学の安定感を考えれば、まずはシードを確保できる位置でレースを進めながら、最終盤までひとつでも上の順位を狙っていきたいところです。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152729
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7位予想チーム
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3*城西大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
(箱根駅伝公式トップページでの色が「黄色」なので文字色もそうしていますが、城西ファン的に違和感ないですかね、大丈夫でしょうか?確かに女子は黄色いユニフォームですが)
そのほかのエントリー選手:
鈴木 健真 (3年)
中島 巨翔 (2年)
岩田 真之 (3年)
小田 伊織 (2年)
小早川 凌真 (3年)
伊藤 大晴 (4年)
前回3位表彰台と躍進した城西大学が、7位予想との判定となりました。
キムタイ選手・斎藤選手・平林選手の「三枚看板」をどこに配置してくるのかは私自身も非常に気になるところです。
https://hochi.news/articles/20241216-OHT1T51120.html
「4代目・山の神」候補の本命、城西大・斎藤将也「5区を走り、往路優勝を目指します」 – スポーツ報知
https://note.com/josai_m_ekiden/n/n68166a91d78a
エースは5区を走るか|櫛部静二
1区候補には、久保出選手、林選手が思い浮かびました。
久保出選手は、同好会から頑張って入部を認められたという異色のランナーで、前回は6区山下りを任されました。出雲駅伝ではスピードを活かして最短2区あたりを任されるだろうと思っていたら、本人は6区アンカー希望で意外でしたが、櫛部監督もその通りに起用してきました。結構希望が通るポジションの選手なんだなと思い、今回箱根駅伝で希望している1区に予想してみました。
林選手は、全日本大学駅伝5区に起用されていたあたり、前回1区の卒業生の野村選手とイメージが重なるところがある気がしたので1区候補に入れていました。
2区候補には、ここに来ていよいよ大エースに成長してきたキムタイ選手か、やはり前回経験者の斎藤選手が挙がります。
キムタイ選手は1年目の箱根3区からいきなりかなり慎重派で、前回2年目の箱根3区も後半上がるペース配分でした。出雲駅伝3区・全日本大学駅伝3区の二年連続区間賞ということで、2区を走れる力があるのはもちろんのこと、ペース配分的にも上手くやってくれるのではないでしょうか。
3区には、前年まで9区が特等席だった平林選手を往路へ引っ張ってきました。10000m28:03を出した関東インカレの走りが非常にお見事で、3区で前半から積極的に入っても余裕を持てるスピードがあると踏んでいます。4区も考えましたが、やっぱりハーフマラソンよりトラックのタイムが光っているので3区としました。
4区には、2年生成長株の柴田選手を入れました。斎藤選手5区パターンは前回11月予想でも書きましたので、今回は変えようかなと思っていました。実は先述した記事での報道がなければ、記事を書き始める直前まで、2区斎藤-3区平林-4区キムタイ-5区柴田という布陣にするつもりでした。5区の斎藤選手の予想タイムを知りたい方は、ぜひ購入者特典のほうでお楽しみください。
6区には、1年生の小林選手を入れました。先月放送された箱根駅伝春夏秋冬の前編では、「久保出さんの6区の座を狙っている」という趣旨の頼もしい発言もありました。8区の三宅選手と合わせて、1年目からしっかりタイムを残せる選手が増えてきていて、城西大学のスカウティングも良くなっているなと感じます。もともと施設が充実していることは有名でしたが、そこに実績がともなってきていますから、高校生たちからの人気も鰻登りなのでしょう。埼玉県内の地域のマラソン大会での活動も地道に続けており、「城西大学で走ってみたい」と思う未来ある子どもたちが増えてきそうでもあります。
さあそして残りの区間には、7区林選手、9区桜井選手、10区山中選手と大学駅伝の経験者たちを並べましたが、さらにデータ上では桜井選手ともほぼ差がなく鈴木健真選手が11番手につけているという判定で、ここはメンバー争いが熾烈です。そのほかには小田選手も、数字には表れてきませんが、前回8区経験者として食い込んでくる可能性があります。
さて、城西大学は、三枚看板を中心に層の厚さも際立つチームへと進化を遂げてきています。往路での斎藤選手の活躍次第では、再び表彰台に立つ可能性も十分にあります。予想タイムは7位となっていますが、レース本番での躍動に期待です。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152728
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6位予想チーム
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16*中大・中央大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
並川 颯太 (1年)
吉中 祐太 (3年)
田原 琥太郎 (1年)
鈴木 耕太郎 (2年)
園木 大斗 (5年)
原田 望睦 (1年)
続いて、予選会6位通過の中央大学が本戦での6位予想というシミュレーションとなりました。
前回予想時点では、28分台ランナーの「数」が圧倒的という点を強みとして挙げていましたが、今や10000mの持ちタイム平均が全大学中トップに躍り出ました。
> 藤原監督は「練習が順調に積めれば、溜池は2区に使います」と明言している。
https://number.bunshun.jp/articles/-/863950
〈中央大学〉溜池一太(3年)を今季の快進撃に導いた“アメリカでの衝撃”とレースコントロール術 – 駅伝 – Number Web – ナンバー
2区には溜池選手が起用される可能性が高いそうで、これにより予想がしやすくなりました。前回11月時点では吉居選手も岡田選手も2区候補と見えていたので。
1区と3区についてはどちらの組み合わせもありそうですが、5000m13:22という圧倒的なスピードを誇る吉居駿恭選手のほうが1区のラストスパートにおいて有利と考えました。ちょうど1区は、兄・吉居大和選手が区間記録を持っています。
そして、10月の予選会で設定ペースフリーとされていた岡田選手・白川選手がハーフマラソンにおいて藤原監督からの信頼が高いと見て、3区・4区に並べる形を取りました。4区で予想していた柴田選手は箱根駅伝までに復帰が間に合わず、16名のエントリーから外れてしまったのは残念でした。(YouTubeで先輩役として出演している新入生紹介動画とか結構お気に入りなので、個人的にも本当に残念です。復帰を祈っています。)
5区山登りについては、佐藤大介選手が夏の男鹿駅伝2区の登りで見せた走りがあまりに素晴らしく、山登り候補として期待したいところなのですが、本人が特に山登りを希望しているそぶりはなさそうです。
一方で、同じくルーキーの田原選手が山登りを猛アピールしており、実際には彼のほうが5区起用の可能性が高そうです。走力でも手元のデータでは13番手あたりとのデータになっており、上りだけでなくトータルでも箱根出走にふさわしい力をつけつつあると見ています。
その他、復路についてですが、まずは7区の藤田選手。先日の10000mで28:29のPBを記録し、新たに予想に加えました。
また、9区には先日27分台をマークした本間選手を配置。本間選手は往路でも見たい選手ですが、OBの湯浅選手が2年時に9区で重要な走りをしたように、彼が復路で順位を上げる切り札的な存在になると期待しています。近年の9区はシューズの進化もあり、入りの5km・10kmのスピードが求められる区間に変化しており、往路を走るような選手を配置しても十分に価値のある区間となっています。本間選手は名鑑にて「エース区間」を希望しており、それならば「復路のエース・9区」でどうかと見ています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152741
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5位予想チーム
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7*早稲田大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
菅野 雄太 (4年)
山崎 一吹 (2年)
藤本 進次郎 (3年)
和田 悠都 (4年)
草野 洸正 (4年)
瀬間 元輔 (1年)
5位予想に入ったのは、前回7位の早稲田大学でした。
今季の出雲駅伝、全日本大学駅伝ではともに5位と安定した成績を収めており、箱根駅伝でも引き続き上位争いに絡んでくるでしょう。
早稲田大学の場合は、1区の間瀬田選手・2区の山口智規選手・5区の工藤慎作選手・8区の伊福選手は前回から固定で行けそうと見ています。特に2区の山口智規選手は、持ちタイムや過去の実績から見ても、二年連続の2区66分台が狙える位置にいます。
一方で、卒業した辻選手が抜けた3区には新たな配置が求められます。ここには山口竣平選手、長屋選手、伊藤選手のいずれかが候補と見ています。
伊藤選手はどんなコースでも行けるところがあるのに加え、ハーフマラソン61:50という強力なタイムを持っており、4区の難コースを攻略できると見ました。残りの二人ですが、6区に1年生の吉倉選手を配置したい関係で、1年生が続かないよう3区に山口竣平選手、7区に長屋選手としてみます。
6区には、10000m28:46を記録した1年生の吉倉選手を思い切って配置しました。ポテンシャルは十分ですが、ハーフの経験が少ないため、他に山下りで準備している選手がいればそちらが登場してくるかもしれません。いずれにせよ、近年の早稲田にとっては北村選手以外では苦戦している区間ですので、乗り切りたいところです。
延岡西日本マラソンで優勝した伊福選手を鉄板の8区としていますが、OB佐藤選手の走った4区や、菖蒲選手が卒業して空いている9区などの、スタミナエース的な区間に回ることもあるかもしれません。
9区には復調途上の石塚選手を配置しました。10000m27分台の走力から、9区で高速化している前半10kmにも、余裕を持って突っ込んでいけると見ています。出雲駅伝や全日本大学駅伝を欠場していたものの、徐々に調子を取り戻しているようです。そろそろ卒論も終わって箱根駅伝に集中できるようになっている頃ではないでしょうか。
10区のアンカーには、経験者でありハーフ63:18を持つ菅野選手と、直近でハーフ62:39を記録した宮岡選手とで悩みました。
早稲田大学は、学年バランスの良さも特徴的です。下級生時から予選会や主要大会を経験してきた選手たちが着実に成長し、今ちょうど上級生としてチームを支えています。入試制度の関係でどうしても少数精鋭となりがちですが、花田監督が経験を積ませた選手がしっかりと成長に結びついている点が際立っています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152732
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4位予想チーム
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8*創価大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
黒木 陽向 (3年)
織橋 巧 (2年)
若狭 凜太郎 (4年)
石丸 修那 (1年)
齋藤 一筋 (1年)
浦川 栞伍 (1年)
4位予想に入ったのは、前回8位の創価大学でした。
持ちタイムやロード実績で見る限り、「3強の構図を崩すとしたらまずはこのチームだろうな」と見ています。
特に注目したいのは、5区山登りを任されるであろう山の神候補・吉田響選手です。日本人エースというよりは、もはや大エースと呼ぶべき存在で、10000mスコアでは留学生のムチーニ選手をも上回ります。
吉田選手が持つ影響力はタイム差以上のものがあります。5区に吉田選手が控えているという事実そのものが、チームメイトにとっては大きな安心感を与え、同時に他大学にとってはプレッシャーとなるのです。理想を言えば、5区吉田響選手がトドメになる状況を作りたいです。
ただし、5区に強力なカードを揃えているのは、3強と呼ばれる他大学も同じです。青学は若林選手、駒澤は山川選手、國學院はもしかしたら平林選手が出てくるでしょうか。いくら吉田響選手が大エースとはいえ、彼らに何分も差をつけるのは現実的ではなく、最大でも1分程度が限度でしょう。
今季、吉田響選手が出雲2区や全日本2区などの前半区間で登場していたのは、スピードランナーである小池選手が両大会ともメンバーから外れていた影響が大きかったと言えるでしょう。
その小池選手がここに来て戦線復帰を果たしたのは非常に大きなニュースです。今年の1区はスローペースと予想して、5000m13:34というスピード感のある小池選手を1区で起用するのがいいのではと見ています。
2区から4区には、安定感があり長い距離に強い選手たちを並べました。2区ムチーニ選手、3区吉田凌選手、4区野沢選手といったように往路に全振りして、5区の吉田響選手に逆転圏内で山登りを迎えさせることを目指しています。
ただ、これだけ往路に注ぎ込んだとしても、復路もかなり充実の戦力になりました。
6区は、前回ルーキーながら好走している川上選手。秋には起伏のある世田谷246ハーフを63:23の自己ベストで走っており、調子を上げてきています。7区には、前回予想には入っていませんでしたが、10000m28:27・ハーフ63:58で自己ベスト連発の齊藤選手を入れました。彼らがまだ二年生というのも、未来の明るい材料です。
8区に入れた小暮選手は、ハーフマラソン62:18のタイムを持っており、区間上位に絡んでくる計算です。いかにも8区向きという選手がわからなかったので「困った時の小暮選手」ということで入れましたが、実際には1区3区あたりに登場してくるでしょうか。
そして9区には石丸(惇)選手を配置。出雲駅伝で1区を任されているイメージが強く、箱根駅伝も1区でもいいかもしれません。今回の全日本大学駅伝3区では、先頭争いでタスキを貰ったものの、青学のルーキー折田選手の作り出した速い展開に対応しきれなかったところがあり、それならば復路であれば自分のペースで行けるのではと考えました。8区石丸・9区小暮という逆の並びも考えました。
最終10区のアンカーには1年生の山口選手を予想しました。本来、23.0kmの区間を1年生が担当するのは稀ですが、山口選手は出雲駅伝3区で7位、全日本大学駅伝4区で8位という1年生らしからぬ安定感を見せており、箱根駅伝でも1年生らしからぬ区間に選出してみました。
さらに、今回のシミュレーションで選出外となった選手も豪華です。
まず、黒木選手を外すことになるとは思いませんでした。11月の予想では選ばれていましたが、ここに来て齊藤選手が評価を上げたことで、データ上では11番手との判定となり、今回は外すことになりました。しかし、出雲や全日本での貢献度やロードでの適性を考えると、実際には走る可能性が高い選手だと言えます。
また、ルーキーイヤーから活躍してきた織橋選手も16名のエントリーに入ってきたことから、復活の兆しが見えてきています。
創価大学はトラックで28:30クラスの選手が並びつつも、ロードで強さを発揮する選手が多く揃っています。吉田凌選手、小暮選手、石丸選手などはその代表格です。準優勝を果たした97回大会(2021年) のような厳しいコンディションの中では、3強のタイムが伸び悩む隙を突いて優勝争いに食い込むこともできる力を秘めていると見ています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152733
【箱根駅伝2025名鑑】創価大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
3位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24581/
5*國學院大學ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
後村 光星 (2年)
吉田 蔵之介 (2年)
中川 雄太 (4年)
飯國 新太 (1年)
岡村 享一 (1年)
尾熊 迅斗 (1年)
今年度の「3強」として注目される大学のうちのひとつ國學院大學が、今回のシミュレーションでは3位予想との判定でした。
ですが、データだけでは測りきれないパワーを持つチームであることは明白です。実際、今季の出雲駅伝と全日本大学駅伝では当ブログの「僅差の2位」との予想を覆して「二冠」を勝ち取ってきました。データの枠を超える力が箱根路でも発揮されるかどうか、非常に注目しています。
正直、この國學院大學が最もオーダーを練りました。全10区間の予想タイムが最速になるような割り当てを解析プログラムを作って何度も試しました。そのため、AI寄りの不思議な組み合わせになってしまったことは申し訳ないですが、あくまで予想なのでこういった発想も見てもらおうということでこのパターンで出したところがあります。
1区の選出には、嘉数選手や上原選手が候補に上がりました。上原選手のほうがスタミナ要求度の高い区間を任される傾向にあると見て、9区に回しました。シミュレーション上はこの2人のどちらかがスターターを務めると合計予想タイムが良化する傾向にありました。
2区の選出では、大エース・平林選手が筆頭なのはもちろん、辻原選手、青木選手、あるいは耐える2区として高山選手が候補に挙がりました。ちなみに披露してしまうと、平林選手の予想タイムは65分29秒あたりと判定されています。もし2区平林選手の場合は、とりあえずまず3区まではトップで逃げられるという計算になります。ただ、今回のシミュレーションではあくまで総合優勝を狙えるオーダーを探すべく、「できるだけ後ろの区間で首位に立つ」ことをプログラムに指示しながら、区間配置を考えました。
3区の選出では、山本選手、青木選手、野中選手あたりが候補でした。青学の太田選手、駒澤の佐藤選手と並ぶハイレベルな対決を見据えると、山本選手がこの中では一番力が近いという計算が出ています。ただ、今回は復路で首位に立てるオーダーを優先しました。
4区の選出では、高山選手、前回経験者の辻原選手が候補でした。プログラム上では、高山選手についてはハーフマラソンの実績が高く評価され、4区8区10区などに起用するとより真価を発揮するようでした。一方で辻原選手の場合は、出雲3区や全日本3区などの実績からもっとスピードがあると判定されており、シミュレーターからは2区や9区が提案されました。また、4区を走れるなら8区も走れるということで、8区で一人勝ちして復路の切り札的に起用することも提案されました。その場合は区間記録を狙えるような予想タイムが出ていました。
5区の選出には、平林選手、高山選手、佐藤選手、飯國選手のデータを入力しました。平林選手以外の差が大きいので、シミュレーターからはどうしても5区平林選手が提案されがちでしたが、2区平林5区高山の先手必勝作戦も合計1分は変わらないくらいでしたので、「先頭を走ると好タイムが出やすい」という先頭効果を加味すれば、決して悪くはない作戦だと見ています。
6区の選出には、後村選手と山本選手のデータを入力しました。山本選手についてはビックリするようなタイムが算出されたので、購入者特典としてはぜひそちらを見てほしいと思い入れました。しかし現実的には、前回経験者の後村選手を外す作戦は考えづらいかと思います。
7区の選出には、青木選手や嘉数選手が候補でした。シミュレーターからは吉田選手も提案されました。おそらく鶴選手や佐藤選手を7区候補に入れなかったため繰り上がってきたものと思われますが、7区は9区を短くしたようなコースと見ることもできますので、調子が上がってきているとしたら7区起用もなかなか面白いと感じました。
8区の選出には、高山選手、鶴選手、野中選手、それから嘉数選手まで挙がってきました。嘉数選手はスピードを武器にしながらもロードにも対応できる選手との認識ですが、8区はさすがに・・・と思って独断でチェックを外してしまいました。國學院ファンの方的には、8区嘉数選手アリでしょうか?ちなみに、嘉数選手が8区を走れれば他の区間にも厚みが出てなかなかいい合計予想タイムが出ていました。
佐藤選手の8区はシミュレーターからの提案こそありませんでしたが、上りに強いという話が各所の記事で出ていたので、遊行寺坂のある8区を走れると踏んで入れてみました。10区と8区は入れ替えてもタイムがほぼ変わりませんでしたので、ここは好みのような気もします。
9区の選出には、上原選手を入れました。前回11月予想では私は野中選手を入れていました。9区は23.1kmのロング区間ですが、序盤が下り坂のため、スピードがある選手を配置した方が有利になるようシステムを組んでいます。
駒澤は伊藤選手、青学は白石選手あたりが来ると想定しています。上原選手は本来なら1区で起用したく、9区まで野中選手が残せているのが理想なのですが、このあたりは、3強の中では復路タイプが1枚足りないかな・・・という気がしてしまった部分です。
10区の選出には、鶴選手を入れました。自己ベストでは鶴選手がハーフ62:15を持っているためこちらが提案されましたが、上尾では中川選手が先行しているので現実的には中川選手のほうが出走可能性が高いかもしれません。
他には高山選手が提案されました。区間記録前後の67分台が出せると算出されているので、後ろから追い上げる作戦でもいいのであれば、この案もあるかと思います。その場合は、
1区上原-2区青木-3区山本-4区辻原-5区平林
6区後村-7区嘉数-8区鶴(中川,佐藤)-9区野中-10区高山
という並びが1番速くなりました。
國學院大學の最大の武器は「大学駅伝二冠の勢い」と「繋ぎ区間力」です。シミュレーションでは何度も区間配置をやり直しましたが、裏を返せばそれだけ多くの選択肢を持っているチームということでもあります。
優勝を狙うための鍵は、平林選手をどの区間に配置するか。そして、8区・9区といった優勝争いを分けそうな復路の要にどれだけの選手を残しておけるかどうかだと見ています。
今年度の三冠を狙える権利は、國學院大學にしかありません。「歴史を変える挑戦」最終章に注目です。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152730
【箱根駅伝2025名鑑】國學院大學 | 月陸Online|月刊陸上競技
2位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24582/
2*駒澤大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
小山 翔也 (2年)
森重 清龍 (3年)
新谷 倖生 (2年)
白井 恒成 (2年)
山口 真玄 (3年)
坂口 雄哉 (1年)
今年度の「3強」として注目される駒澤大学が、今回のシミュレーションでは、非常に惜しい2位予想との位置につけています。ですが、去年度の大きな戦力が抜けた状況で再び優勝候補に挙がっている点は、さすがの一言です。
駒澤大学の場合は、10名の人選に関してはそこまで異論はないかと思っています。手元の独自指標上では、4年生で初出場を目指す吉本選手と僅差で2年生の小山選手が11番手につけている状況です。
個人的には、青学や國學院の区間配置によっては、勝てるのではないかと見ています。特に青山学院大学の区間配置については、シミュレーション上これ以上速くならないという最速オーダーを見つけることができたためトップに君臨していますが、試しに1人,2人配置をいじってみると、駒澤大学の予想タイムを下回るということが起きるのです。それくらい、力差がほとんどありません。
さて1区候補には、桑田選手、佐藤選手、帰山選手あたりが挙がりました。
桑田選手については、5000mのスピードもありますし、プログラム上では、エース級が揃った中での出雲1区6位の実績が高く評価されていたようでした。
佐藤選手が1区でもいいと思うのですが、スローペースの場合はもったいなさが勝つというのと、復帰明けということで前回経験している区間で少しでも負担が小さいほうがいいのではないかと判断しました。ただ、このクラスの選手になるとそこはあまり考えなくてもいいのかもしれませんが。
帰山選手1区の場合は、伊藤選手が半自動的に6区となることから、今度は9区の予想タイムが大幅ダウンし、トータル予想タイム的にはあまり良くないようでした。しかし、彼らに代わる6区山下り候補がいるということであれば、話がまた変わってきます。
2区候補は、もちろんといいますか、篠原選手と山川選手が候補でした。
山川選手は、全日本大学駅伝8区区間賞の走りが大幅プラス査定となっていて、2区にした場合でも相当良い予想タイムが出ています。その場合、篠原選手を太田選手にぶつける形を取ることができます。
一方で、相手を考えず単に総合タイムの良化のみに焦点を当てると、2区篠原選手、5区山川選手の並びが強力です。篠原選手は、相澤晃選手の日本人最高記録に挑戦できる力を持っていると見ています。詳しい予想タイムについては、購入者特典をご覧になる方のお楽しみにとっておくとします。
3区候補は、佐藤選手、伊藤選手、桑田選手、篠原選手など様々考えられました。
伊藤選手は、全日本大学駅伝3区2位の走りを見ると往路の3区4区あたりを一人で押していけそうで非常に良いと思っているのですが、本人は復路、特に9区希望ということのようなので、前回11月予想と構想が大きく変わりました。ちなみに、今回9区でシミュレーションを実施してみたところこれも相当良いタイムが出そうなので、これはこれで良い作戦だと見ています。
3区桑田選手の案は、1区ハイペース読みで佐藤選手を入れたのならアリかなというぐらいで、相手次第といった感じです。3区篠原選手の案も、これまた太田選手の位置次第でしょう。
4区候補は、本来は伊藤選手、帰山選手、篠原選手が挙がっていたのですが、伊藤選手が9区希望ということで、急遽谷中選手を復路から持ってきた形です。
上尾ハーフマラソンの62:05という好タイムをそのまま反映させやすい区間として4区を任せました。ただしこのパターンは、復路逆転に向けて耐える4区になると見ています。藤田監督の「将来すごい選手になる」というコメントも気になり、4区ならば来年度以降2区に持っていきやすいことも意識しました。
5区候補は、山川選手、村上選手。
山川選手の1年時の箱根5区推定ラップを測ったことがありますが、観客が減り、しかもコースが単調になり冷え込んでくる小涌園前以降からペースを上げていたクレバーな走りが印象的です。平地の走力がここまで伸びている今、もう一度走ったらどんなタイムが出るのかは、非常に楽しみなところです。
また、11月予想の時点では村上選手が登り得意とは知らず(登れるなら全日本大学駅伝で5区ではなく4区を任されるのでは?と思っていました)、全日本5区と起伏が似ている7区候補にしていましたが、今では5区8区候補として見ています。登り適性だけでなく、上尾ハーフ62:04ということでスタミナも十分で、71分台では走れそうと算出されています。
6区候補は、前述のとおり帰山選手、伊藤選手しかわかりませんでした。
もし他に主力級を持ってくるとしたらスピードのある佐藤選手、桑田選手あたりになるのでしょうか。帰山選手が持っているスピードと、上尾ハーフの結果からすれば、もう一度リベンジすれば相当良いタイムが出る予想になっています。あとは、優勝がかかった場面で力を発揮できるかどうかだと思います。
7区候補は、村上選手、佐藤選手、谷中選手、桑田選手、安原選手といろいろ挙がっていました。
11月予想の段階では、9区予想としていた安原海晴選手のところがまだ少し荷が重いかな、でも選手層的にしょうがないよな、という状況でしたが、伊藤選手が9区に立候補してくれたおかげで、兄・太陽さんも走った7区に綺麗に収まりそうな感じが出てきました。
8区候補は村上選手、9区候補は伊藤選手としました。この二人はそのまま5区6区でもあり得そうな組み合わせであり、二組も山候補を作れるなんて史上でも相当強いチームだと感じます。今年の青山学院は往路が本当に強くなりそうで、あくまでその往路と比べればですが、復路はまだ駒澤が入っていく余地がありそうと見ています。この強力な8区9区まで、逆転圏内でタスキを持ってくることが重要であると見ています。
10区は吉本選手を入れました。ここは予想タイムで10秒ぐらいしか変わらない小山選手と、調子次第で変えてもいいところだと思います。ですがそうなると4年生は篠原選手一人になってしまうんですよね。これまで当日変更などで入れ替わっていた吉本選手が最後に走るのがいいと、個人的には思います。
駒澤大学の最大の強みは、どこに入れても信頼できる篠原選手山川選手らの「エース力」、そして5区6区トータルでの「山区間」の強さにあるでしょう。
そして、全日本大学駅伝の4区5区6区で谷中選手・村上選手・安原選手が台頭してきたことによる10名の充実度で、一気に優勝ラインが見えてきています。
青山学院大学の「ピクニックラン」を許さない力を持っているのは、駒澤大学であると見ています。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152727
【箱根駅伝2025名鑑】駒澤大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
1位予想チーム
↓各区間の予想タイム詳細については、以下の記事にて、「購入者特典」として追加収録しています:
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/2024/11/24/24585/
1*青学・青山学院大学ファンの皆様へ* 仮想・第101回箱根駅伝(2025) – 区間予想&10区間シミュレーション&個別詳細レポート
そのほかのエントリー選手:
安島 莉玖 (1年)
佐藤 愛斗 (1年)
小河原 陽琉 (1年)
平松 享祐 (2年)
黒田 然 (1年)
佐藤 有一 (3年)
おめでとうございます。第2回・全10区間シミュレーション、1位予想は青山学院大学でした。
1区候補ですが、宇田川選手、白石選手、荒巻選手らが候補でした。
正直、今回の青学の1区予想は最も議論が分かれる部分かもしれません。11月予想で1区に入れていた折田選手が残念ながら16名エントリーから漏れてしまったことで、候補選びがさらに難しくなりました。
ちなみに私の考えでは、1区鶴川選手はもったいないです。最初の1kmから行くわけでなければ周りはついてくるでしょうし、飛び出すのは相当な覚悟と力差が要求されると思います。スターターで鶴川選手を使うようなことがあれば、駒澤と國學院の陣営はおそらく喜ぶと思います。
青山学院大学陣営はせっかく選手層で他大学を圧倒しているのですから、「我々は後から行きますので、みなさんどうぞ1区2区から競り合ってください」ぐらいの余裕度でどっしり構えて、3区か4区でひっくり返す作戦を取ってきたほうが怖いとだけはコメントしておきます。
2区候補は、黒田(朝)選手、一択でした。
前回の2区の黒田選手の区間賞のペース配分は、見事でした。特に15km以降、集団を抜け出してきた下りの加速が素晴らしかったです。あくまで推定とはいえ、2区の15-20kmを13分台で行った人を私は計測史上初めて見ました。
逆にいうと、黒田選手のラップは、前半は集団を引き連れながらも、推定10km28:39あたりと、そこまで突っ込んでいないのが特徴的でした。これが駒澤の篠原選手ならガンガン行くと思います。仮に直接対決になった際には、今回の黒田選手はどのような判断をするのか。前回成功したパターンを守って再現性をとるのか、篠原選手やエティーリ選手についていき攻めるのか。私はこれが今大会の2区の最も大きな注目ポイントとまで見ています。
3区4区は、鶴川選手・太田選手の順に並べました。これについては、逆の区間予想をしている方が多いかと思います。前回の太田選手の3区の走りは圧倒的でしたし、鶴川選手は上り坂も得意ということで、もちろんこれでも強い並びだと思います。
しかし4区の10km通過は、私のこれまでのタイム計測では、どんなに速くても28分30秒前後です。3区のインフレを知っている方には遅く感じるかもしれませんが、実はこれでも十分にヴィンセント選手の60分00秒を狙えるぐらいには速いです。4区は序盤からアップダウンが多く、スピードに乗りづらい地形なのです。
(28分00秒前後で入ったヴィンセント選手は後半失速してアレだったので、仮に同じくらいで入れたらそれはもう59分台が出ると見ています)
ですので、個人的には、鶴川選手が4区序盤のアップダウンに足を取られながら28分台で通過するのはあまりワクワクしません。それなら他の青学の選手にもできるので、鶴川選手じゃなくてもいいわけじゃないですか。いくら登りが得意と言っても、ラスト800mの坂だけでそんなに稼げるわけでもありません。それよりも、10000m27分20〜10秒台相当の力があると見られるスピードを生かして、前回の3区太田選手のリプレイのような走りを鶴川選手に求めたいです。そして鶴川選手で主導権を握った後に、箱根駅伝に愛された漢・太田選手が登場したら、ほぼ勝ちだと思います。役割としては前回の佐藤一世選手のような役回りになるでしょう。
5区も、若林選手、一択でした。
すみませんここは私があまり詳しくなくて申し訳ないのですが、他の5区候補には誰がいるのでしょうか。鳥井選手もエントリーされていませんし、他に思い浮かびませんでした。
ただ今回は、花の2区でも日本人トップを狙えるレベルの選手がかなりこの5区に集まってきそうなので、若林選手はもしかしたら平地の走力の差で区間賞とはいかないかもしれません。(いや、若林選手も27分台なのですがね) とはいえ、山の5区の経験と、なにより現役学生では唯一5区69分の景色を知っている選手です。
5区若林選手がいるおかげで、他校がエース級を投入してきたとしても、よほどのことがない限り逃げ切れるという算段が立てられます。
前回11月・今回12月、どちらのシミュレーションでも、往路はどうやっても青山学院が取る見込みという算出結果になっています。ここを覆してくるチームがいるとしたら、それはもうぜひ見たいところです。
6区もまた、野村選手、一択でした。
5区6区が前回の経験者で固定できるのは強いですね。しかも前回も好走しています。予想タイムは前回とそんなに変わらないくらいなのですが、本人はさらに上を狙っているようなので、そこは応援しましょう。リザーブとしては、佐藤有一選手が、この持ちタイムでエントリー入りしているということはおそらく6区候補なのでしょうね。
7区候補は、白石選手、田中選手、荒巻選手、平松選手など、いろいろと浮かびました。
荒巻選手については去年の全日本大学駅伝6区で、暑さの中でもだいぶ攻めた走りができていたのが印象的で、序盤突っ込んで後半暑さに耐える7区のコースは合っているのではないかと見ています。11月予想では10区に入れていましたが、田中キャプテンが「ゴールテープを切りたい」というような旨のコメントを記事で見かけたので、去年の全日本大学駅伝8区アンカーの良いイメージもありますし、それもいいのではないかなと思い、移動しました。
ただ、青学の選手にひとつお願いがあるのです。ゴール時のポーズについて、もちろん自身の自然な喜びを表現することが一番大切なのですが、「裏ピース」でフィニッシュするのだけはぜひ避けていただけると嬉しいです。これから駅伝を世界に向けて発信する際、日本文化の象徴として紹介される可能性もある重要な映像になりますので、どんな国の人々にお見せしても恥ずかしくないゴールポーズをお願いできればと思います!よろしく頼みますネ!
さて、7区白石選手のパターンについては、本当に他の選手との兼ね合いで、例えば8区安島選手9区塩出選手という並びにするのなら7区になると思います。
8区候補は、塩出選手と安島選手でした。塩出選手は、言わずもがな前回の8区区間賞選手です。持ちタイムからして見るからにロード向きの選手であり、前半10kmを29分30秒くらいで入って後半の登りで上げていく8区にうってつけの選手だと思います。
安島選手はルーキーながら、起伏のある世田谷246ハーフで62:55というかなりの好タイムで、しかも優勝しているのを見ると、どうにかして使いたいと思わせる選手でしょう。手元のデータ上では、この分厚い上級生たちの選手層の青学の中にあってそれに次ぐ11番手につけており、本当に出走まであと一歩の立ち位置だと思われます。
青学は本当に9区区間賞の常連ですよね。入りの10kmが28分50秒前後という、他の大学ではほとんど見られないような積極的なペース配分を受け継いできている点が、それを可能にしています。9区候補は、白石選手、田中選手など、やはり全日本大学駅伝のメンバーに入ってくるような、10km区間でも上位争いができるようなスピード感のある選手を入れたいところです。
10区は田中選手や荒巻選手、もちろん前回経験者の宇田川選手も候補でした。この10区も、前回の宇田川選手は10km推定29:13ですか。先頭なのにずいぶんと突っ込んでいます。大会新記録を狙うためだったかもしれませんが、特にこの9区10区で、青山学院大学は当たり前のレベルが高いなと感心します。
第101回箱根駅伝は、データ目線では「普通に走れば、青山学院・駒澤」という見方になります。
ですが、この「普通に走れば」というのがなかなか、いや相当に難しいのが、箱根駅伝の面白さでもありますね。
そして今大会を制することになる真の王者は、最後の最後まで気を引き締めて、優勝を成し遂げるでしょう。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/152726
【箱根駅伝2025名鑑】青山学院大学 | 月陸Online|月刊陸上競技
また、3強以外のチームは、3強のチームが強くあってくれるからこそ、「3強崩し」の価値が光ってくるのだと思います。
この時期は、いろいろなツイート合戦が白熱する頃だと思いますが、「相手あっての駅伝」ということを忘れずに、学生たちの頑張りを応援していきたいですね!