【7区・佐藤真優選手】第99回箱根駅伝タイム解析【東洋大学】

この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

ごきげんよう、鉄紺忍者です。

箱根駅伝タイム解析シリーズ、

今回は7区・佐藤真優選手についてです。





↓他区間のタイム解析記事はこちら
【1区・児玉悠輔選手】63分40秒 ⑰
【2区・石田洸介選手】70分04秒 ⑲
【3区・小林亮太選手】62分33秒 ⑨
【4区・柏優吾選手 】63分04秒 ⑬
【5区・前田義弘選手】71分21秒 ⑤
【6区・西村真周選手】60分13秒 ⑬
【7区・佐藤真優選手】64分35秒 ⑮
【8区・木本大地選手】64分16秒 ①
【9区・梅崎蓮選手 】68分36秒 ④
【10区・清野太雅選手】70分04秒 ⑨




↑箱根駅伝7区(小田原〜平塚)のコース紹介です。




7区・佐藤真優(3年)

■結果
ハーフマラソンPBから算出した予想タイム:
63分22秒 ⑦(1420-2926-4430-5926)

結果タイム:
64分35秒 ⑮(1434-2959-4524-6034)

———

当初7区には同期の熊崎貴哉選手が

予定されていたようですが、

当日のエントリー変更で佐藤選手が入りました。

■ラップ計測
駒澤・安原(3年)東洋・佐藤(3年)
01km 02:43 (2:43) – 02:41 (2:41) -0:02
02km 05:39 (2:56) – 05:36 (2:55) -0:03
03km 08:25 (2:46) – 08:27 (2:51) +0:02
04km 11:15 (2:50) – 11:30 (3:03) +0:15
05km 14:12 (2:57) – 14:34 (3:04) +0:22
06km 17:11 (2:59) – 17:35 (3:01) +0:24
07km 20:13 (3:02) – 20:40 (3:05) +0:27
08km 23:09 (2:56) – 23:44 (3:04) +0:35
09km 26:13 (3:04) – 26:53 (3:09) +0:40
10km 29:11 (2:58) – 29:59 (3:06) +0:48
11km 32:13 (3:02) – 33:01 (3:02) +0:48
12km 35:10 (2:57) – 36:02 (3:01) +0:52
13km 38:15 (3:05) – 39:12 (3:10) +0:57
14km 41:16 (3:01) – 42:17 (3:05) +1:01
15km 44:19 (3:03) – 45:24 (3:07) +1:05
16km 47:20 (3:01) – 48:22 (2:58) +1:02
17km 50:22 (3:02) – 51:27 (3:05) +1:05
18km 53:32 (3:10) – 54:35 (3:08) +1:03
19km 56:35 (3:03) – 57:36 (3:01) +1:01
20km 59:31 (2:56) – 60:34 (2:58) +1:03
21km 62:27 (2:56) – 63:39 (3:05) +1:12
FIN 21.3k 63:18 ③ (2:50) – 64:35 ⑮ (3:06) +1:17

それでは、佐藤選手の走りを5kmごとに区切って見ていきたいと思います



■5km:14分34秒 (14分34秒)
※推定全体平均:14分33秒 (14分33秒)

シード権外の11位からスタート。

小田原中継所で襷を受けた時点でシードの10位とは

前が見えそうで見えない……1分15秒差



1km推定2:41 → 2km推定5:36と、

まずは先頭の安原選手とほぼ同じような入り。

このハイペースでも、

7秒後ろから明治の杉選手が追いついてきます。

そのまま二人で11位グループを形成し、

3kmは8分27秒とかなり突っ込んだ形になりました。



しかし気負いすぎたか、5km酒匂橋の手前、

佐藤選手は早くもペースダウンしてしまいます。

順位は11位→12位に後退……。



■10km:29分59秒 (15分25秒)
※推定全体平均:29分51秒 (15分18秒)

キロ3分が切れなくなってきました💦

佐藤選手は1万m28分49秒が自己ベストで、

それよりも1分以上遅い入りというのは、

明らかに本調子ではないことが伝わってきます。



並走していた杉選手は暫定区間2位、

10km推定29分10秒で40秒ほど先を行き、

みるみる背中が小さくなっていきます。



そして後ろ30秒差くらいにいる東海大学が

東洋とほぼ同じペースであるため、

完全に前後の離れた一人旅となっています。



■15km:45分24秒 (15分25秒)
※推定全体平均:45分07秒 (15分16秒)

引き続き、12位を走行中です。

中盤からは耐えるレースが続いています。



しかし東洋の8区・9区・10区には

長い距離で実績のある復路の切り札3人

木本選手・梅崎選手・清野選手が控えています……!

まだまだシード権の10位以内は諦められません。

なんとか耐えて同じ東洋大牛久高校出身の1年先輩、

8区・木本大地選手に繋いでほしいところ……!



そして15kmポイント、ここで

同級生・九嶋選手が給水を渡します!

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
――酒井監督からどのような声かけがありましたか
3年生で唯一の出走だったので、他の3年生の思いも代表して頑張ってほしいと言われました。
https://4years.asahi.com/article/14885337
スポトウ – [陸上競技]第99回箱根駅伝インタビュー8日目・佐藤真優(2023年2月25日)
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

学年の代表としても、

このままでは終われないという気持ちを

給水を通じて託してくれたと思います!



■20km:60分34秒 (15分10秒)
※推定全体平均:60分13秒 (15分06秒)

15-16kmのペースが

推定2分58秒まで少し上がりました!

7区の中盤〜終盤にかけての登りを越えました。

18.3kmの大磯・東海道松並木まで来ると、

あとは下りも多くなってきます。



なんと先ほどまで一緒にいた明治大学は

シード圏内10位まで上がったようです!

まだ見える距離ではありませんが、

それを聞くと、

「シード権までは追いつけない差ではない」

そんな勇気も貰えた気がしました。



さあ、残りあと1.3kmです。



■FINISH 21.3km:64分35秒 (04分01秒)
※全体平均:64分13秒 (04分00秒)

4kmから早くもペースダウンしていたことを考えると、

そこから17km以上かなり粘ったと思います。

区間15位はまさかの結果でしたが、

最終学年でのリベンジを期待しています!






■2023年シーズンに向けて
佐藤選手は東洋大学の新主将に就任しました!

佐藤選手にとって、

前田先輩・木本先輩の抜けるチームを経験するのは

初めてではありません。

東洋大牛久高校時代にも同様の状況がありました。



——時は遡り、2018年10月25日。

優勝すれば都大路出場が決まる、茨城県高校駅伝

東洋大牛久の前に立ちはだかったのは、

当時9連覇中の強豪・水城高校でした。

1区前田選手(3年)が水城に次ぐ区間2位でスタート。

3区小野選手(3年)が区間賞・区間新、

4区木本選手(3年)も区間賞の走りで前に迫ります。

6区では当時二年生だった佐藤選手が出走しますが

差を縮めることはできず、アンカー7区では

板倉選手(3年)が区間賞の走りで再び詰めたものの

わずか24秒届かず……。

最後のトラックで水城高校10連覇の瞬間を目撃しました。




5000m14分台の強力な三年生4名を擁しても

辿り着けなかった全国の舞台……。

翌年彼らが卒業したあとのチームは

大幅な戦力低下も予想できる中、

新エース・佐藤選手に託されました。



2019年10月31日——迎えた1年後の同大会。

1区を任された佐藤選手は、

区間二位に1分12秒もの大差をつける圧巻の区間賞。

1区でリードを作り、逃げ切り態勢に入ります。



この年の東洋大牛久は下級生が多かったですが、

以降の区間でも見事に勢いがつながりトップを譲らず、

4〜7区連続区間賞で追い上げてきた水城を振り切り、

ついに都大路出場の切符を手にしました!





——あれから、4年。

東洋大学の主将となった今回も、強い先輩の卒業後、

「チームを引き上げる力」が発揮できることを祈り、

佐藤真優・新キャプテンを応援していきたいと思います!👏✨


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
東洋大・佐藤真優 主将としてチームを引き上げ、優勝争いをできる力をつけるために
https://4years.asahi.com/article/14885337
(2023年4月24日)
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-




■第100回大会の箱根駅伝7区は?
熊崎選手(新4年)
小林選手(新3年)
田中選手(新1年)

目標:63分10秒 (1417-2920-4422-5916)

熊崎選手の1万m自己ベストは28分36秒

今回の全7区出走者の中では偏差値60に相当します。

もし仮に予定通り7区に出走していた場合、

予想タイムは63分10秒(区間4位相当)でした。



そのほかの候補としては、

今回の箱根3区で果敢に攻めて好走した小林選手

春から持ち味のスピードを発揮し

順調に活躍しているルーキー田中選手など。

来年の1月3日の時点で、

勢いのある選手を起用したいところです。



■次回予告
次回は、見事区間賞を獲得した

8区・木本大地選手 のタイム解析を行なっていきます。



ちなみに、

箱根後にご本人から

ビックリなメールをいただきました(◎_◎;)

次回記事にて紹介させていただく予定です!

お楽しみに!




↓他区間のタイム解析記事はこちら
【1区・児玉悠輔選手】63分40秒 ⑰
【2区・石田洸介選手】70分04秒 ⑲
【3区・小林亮太選手】62分33秒 ⑨
【4区・柏優吾選手 】63分04秒 ⑬
【5区・前田義弘選手】71分21秒 ⑤
【6区・西村真周選手】60分13秒 ⑬
【7区・佐藤真優選手】64分35秒 ⑮
【8区・木本大地選手】64分16秒 ①
【9区・梅崎蓮選手 】68分36秒 ④
【10区・清野太雅選手】70分04秒 ⑨




コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました
inserted by FC2 system