【6区・村上太一選手】東洋大学・ふり返り – 第54回全日本大学駅伝 (2022年)

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ごきげんよう、鉄紺忍者です。

全日本大学駅伝2022の『ふり返りシリーズ』
今回は、全日本6区・村上太一選手についてです。

また、現時点での箱根駅伝の構想についても考えていきます。

6区 (12.8k) 村上太一③
予想タイム:38分25秒(1445-3000)
実際タイム:37分41秒(1440-2915)区間5位


▼振り返り
7位でスタート後、すぐに吉居大和選手に抜かれました。しかし、簡単には離れませんでした。

三年生世代なら大和選手の強さは中学・高校でもよく聞いているでしょうし、気持ち的には白旗を上げてしまってもおかしくないところですが、そこで後ろについたのは気持ちの強さと今年にかける思いを感じました。キャップの下に見え隠れした視線は大和選手の背中をじっと見つめ、淡々と走っていたのが印象的です。

残りの後半2区間でシード圏外から追い上げてくる可能性が特に高かった明治大・東京国際大を引き離せたこと、そして終盤に早稲田までとらえられたことで次の梅崎選手が走りやすくなったことを考えると、この6区はシード権を確保する上で大きなターニングポイントとなりましたね。

村上選手がマークした37分41秒 (※東洋大学新記録)というのは、私が4年生の柏選手が走った場合の予想タイムとして書いていたタイム(37分40秒)とほぼ同じで、当初の想定より40秒以上速かったことになります。

タネを明かすと、過去に他大学で6区を走った似た持ちタイムの選手を参考に、村上選手の10キロ通過を自己ベスト29分07秒より53秒遅い、つまり30分00秒と推定していました。残りの2.8kmをほぼ3分ペース平均の8分25秒で走るとして、予想タイムは38分25秒でした。

デビュー戦の選手に頼りすぎる計算ではいけないという考えから、6区に関してのみ「このぐらいかかっても大丈夫」という発想で予想を作っていました。ですので、逆に初出場の村上選手が他の経験者たちを助けた形になったのは、非常に胸が熱くなりましたね。

特に、初出場の選手に多い5〜10kmの急激な落ち込みがなかったことが、好タイムにつながったようです。吉居選手が先に行ってしまった後も単独走でしっかり走れていたことになります。そのあたり、持ち味であるロードの強さを存分に発揮してくれました。


▼箱根に向けて
プランA:箱根8区
プランB:箱根
9区
プランC:箱根
10区

続いて、箱根駅伝に向けて現時点での起用プランを考察していきます。プランA>B>Cの順で可能性が高いと考えています。

プランA:箱根8区
単独走でしっかり走れていることから、復路タイプだと思います。

過去のデータから、全日本6区→箱根8区のパターンが多いというのが、傾向として明らかになっています。
■歴代全日本6区
2014年度:④今井憲久
2015年度:②野村峻哉
2016年度:③竹下和輝
2017年度:①浅井崚雅

—距離変更後↓—
2018年度:①鈴木宗孝
2019年度:①前田義弘
2020年度:③腰塚遥人
2021年度:②菅野大輝

過去8年で、実に半数以上が箱根8区での起用となっている。
2022年度:③村上太一

今回の全日本6区での村上選手の入り14分40秒29分15秒というのも箱根8区のラップ推移に近く、リズムとしても向いていると思います。
(終盤に登り坂があるので実際にはもう少し10キロは抑えると思いますが)

プランB:箱根9区
他には9区でしょうか。やはり9区・10区の23キロ区間は非常に距離が長いですから、8月に北海道マラソンを走った柏選手・清野選手・前田選手・村上選手の誰かには担ってほしいなと思っています。良いイメージで、OBの田中貴章選手のような復路のエースへと成長していってほしい願いもあります。

好コンディションの場合には、まだスピードの差で他校の選手のほうが上回りそうですが、高温あるいは逆風となった時には、悪条件の中の69分後半あたりで区間上位を取れる可能性があると思います。

プランC:箱根5区
どこかのレースで登りの適性を感じたとかそういうわけではありませんが、単純に走れるスタミナがありそうということと、他の9区間に十分候補がいること、去年もチャンスがありそうでしたが出走がなかったことを考えた時に、もしかしたら下級生の時から温めていた秘密兵器なのかなと一瞬頭をよぎったのでした。

登り下りどちらが得意という話を特に聞いた記憶がないのですが、もしどこかで言及されていたらぜひ教えてください(笑)

プランCは往路の中でも単独走となりやすい4区とどちらを書くか迷いました。今日の学連1万でガンガンに本域で走っていた場合には山登りの可能性は低いと考えられるので、4区に加筆修正することも検討しつつ、今日はとりあえずここまでで投稿しておきたいと思います。
2022/11/23追記:学連10000mの結果は29分42秒でした。全日本明け二週間ということでピーキングが難しかったと思いますが、調子が合わなくても30分は切れるようになったということだと思います。4区だともうちょっとトラックのスピードが欲しいと感じたので、速度よりも省エネ走法が求められる『箱根10区』をプランCとしておきます。マラソンを走ったスタミナを23キロ区間で活かそう。

次回は、全日本7区・梅崎蓮選手について書いていきます。

各区間のふり返り記事はこちら↓

【1区・奥山輝選手】 27分33秒 ⑮

【2区・石田洸介選手】32分21秒 ⑨

【3区・児玉悠輔選手】34分33秒 ⑩

【4区・前田義弘選手】34分24秒 ⑥

【5区・九嶋恵舜選手】36分35秒 ⑤

【6区・村上太一選手】37分41秒 ⑤

【7区・梅崎蓮選手】 51分35秒 ⑦

【8区・柏優吾選手】 58分28秒 ⑦

【当日・リアルタイム速報】






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