【3区・児玉悠輔選手】東洋大学・ふり返り – 第54回全日本大学駅伝 (2022年)

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ごきげんよう、鉄紺忍者です。
全日本大学駅伝2022の『ふり返りシリーズ』
今回は、全日本3区・児玉悠輔選手についてです。
また、現時点での箱根駅伝の構想についても考えていきます。


3区 (11.9k) 児玉悠輔④
予想タイム:34分10秒(1410-2845)
実際タイム:34分33秒(1419-2850)区間10位


▼振り返り
9位でスタートしてすぐ前にいた東国大・白井選手の前に出て、シード権の境目である8位・9位グループを形成しました。しかし、中継所手前で再び白井選手がリードし、順位変わらず9位のままタスキリレーとなりました。

7.4キロの定点通過ペースからすると、フィニッシュはもう10秒くらい速くなる想定でしたが、もしかすると終盤のアップダウンで苦戦したかもしれません。

また、今回は大学駅伝で初めて1区以外を走りました。箱根で他の区間を走る場合に備え『タスキを受けて走る』というのと単独走を経験する目的があったかと思います。集団に隠れる必要がない分、これまで縁がなかった区間上位にも入れるチャンスだと思っていたので、区間10位と知った時は結構ショックもありました。

ただし3区のメンバーを見てみるとやはり例年通りレベルが高く、児玉選手より上位で走った9名も誰が区間賞を獲得してもおかしくないような面々でした。箱根駅伝を見据えた場合には、今回の二桁順位に気落ちするよりも、本人の手応えとして何か収穫があったかどうかのほうが重要だと捉えることにしてみたいと思います。そのあたりは、今後インタビュー記事などでの本人コメントが待ち遠しいです。

▼スピード組が苦戦? まだまだ試行錯誤中の新アプローチ

今季の新しい試みとして夏明けに1500mを走った、中距離アプローチ組が苦戦している。一方で、夏場にマラソンを走るなどした長距離アプローチ組は、休養を挟みつつしっかりと駅伝でも走れている。前者は、現段階では結果に結びついていないように見えるものの、効果を判断するのはまだ早い。長い目で見ればこれからプラスに作用する可能性もあり。


▼箱根に向けて
プランA:箱根1区
プランB:なし
プランC:なし

最後に、箱根駅伝に向けて起用プランを考察していきます。プランA>B>Cの順で可能性が高いと考えています。
※ですが、今回の児玉選手の記事に関しては、今年度の東洋の箱根1区全般について考えてみたいと思います。

プランA:箱根1区
基本的には今年も1区が基本路線となるでしょう。ただし、気になる点があります。
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https://4years.asahi.com/article/14763298
陸上・駅伝 – 東洋大が伊勢路8位で、シード権を確保 前田義弘主将「ここで終わるチームじゃない」 | 4years. #学生スポーツ
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↑の記事などで、酒井監督が箱根駅伝の目標を、当初の優勝狙いから現状を踏まえた「3位以内」にシフトするような話が出ているのです。

優勝狙いを3位以内狙いに変えるとなると、一番変わってくるのは『1区の考え方』ではないでしょうか。

『優勝』を狙う場合には、1区を児玉選手で無難に滑り出し、中盤区間でエースが抜け出すことを狙う配置が自然かと思います。
エース級を中盤に残す考え方)

一方で『●位以内』を狙う場合には、とにかく1区からエース級を注ぎ込むほうが目標を達成できる確率は上がると考えます。
(→●位以下のチームを早い段階で振り落とす考え方)

この作戦の成功例が、前回の中央大学です。エースの吉居大和選手が1区で飛び出し、上位チームを6校に絞りました。(7位以降とは1分差以上つき、大きく分断されました)


これが優勝狙いならば2区or3区に起用したのでしょうが、前回の中央大学の目標は「5位」でした。最終10区で東洋が一気に7位から4位に追い上げたこともあり、結果的に6位にはなりましたが久々のシード権を確実に獲得し、思えばそれが今年度の出雲からの快進撃につながっています。

個人的には、例えば1区に復帰途上の松山選手2区に成長株の梅崎選手か安定感のある前田選手を据え、児玉選手を3区か復路に回すという考えも現段階では持っています。


前回の大和選手のように飛び出す必要はないですが、15km以降ペースが上がった時に確実に先頭集団に残れれば、ある程度チームが絞れ、大きな下振れを回避した上で、3位以内を狙いやすくなると思います。
(松山選手を先に使ってしまうので優勝の確率は下がる)

今季の松山選手はケガで出雲・全日本を回避していますので、箱根2区に起用しても前回のように走れるかどうかはわかりません。

それならば、2区に向けて準備してもらった上で、1.8km短く終盤の上り坂もない(一応、六郷橋の登りがありますが権太坂+戸塚の急坂の比ではない)1区で役割を果たしてもらう手もあるのではないかと考えました。あと万が一スローペースになってしまった場合でも、それはそれで2区初挑戦となる梅崎選手が集団で行けるというメリットがないこともないです。

そのためにも、まずは何よりも松山選手が無事に復帰して、児玉選手の配置で悩めるようになってほしいところです。


次回は、4区・前田義弘選手について書いていきます。

各区間のふり返り記事はこちら↓

【1区・奥山輝選手】 27分33秒 ⑮

【2区・石田洸介選手】32分21秒 ⑨

【3区・児玉悠輔選手】34分33秒 ⑩

【4区・前田義弘選手】34分24秒 ⑥

【5区・九嶋恵舜選手】36分35秒 ⑤

【6区・村上太一選手】37分41秒 ⑤

【7区・梅崎蓮選手】 51分35秒 ⑦

【8区・柏優吾選手】 58分28秒 ⑦

【当日・リアルタイム速報】


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