ごきげんよう、鉄紺忍者です。
本日は12月3日。
箱根駅伝まで残り1か月。そして、16名エントリーの正式発表まで1週間となりました。
今年の東洋大学は、全日本大学駅伝出場を逃したショックも力に変え、秋シーズンで鮮やかに「復活劇」の準備を整えつつあります。
彼らは皆、かけがえのない青春の時間をかけて、この夢舞台を目指してきました。
だからこそ、「選手全員に可能性がある」という視点 を大切にしながら、
◆12/29発表:区間エントリー予想
◆1/2–1/3当日朝:最終10名エントリー予想
この2つのフェーズを、丁寧に考え抜いていきます。
- 当日までの流れ
- 東洋大学 箱根駅伝 区間予想
- ★1区 21.3km 西村 真周 (4年)
- ★2区 23.1km 松井 海斗 (2年)
- ★3区 21.4km 迎 暖人 (2年)
- 4区 20.9km 岸本 遼太郎 (4年)
- ★4区 20.9km 緒方 澪那斗 (4年)
- 5区 20.8km 倉本 晃羽 (3年)
- ★5区 20.8km 宮崎 優 (2年)
- 5区 20.8km 木村 隆晴 (1年)
- ★6区 20.8km 内堀 勇 (2年)
- 6区 20.8km 陳内 紫音 (2年)
- ★7区 21.3km 濱中 尊 (3年)
- ★8区 21.4km 小野 真和 (1年)
- 8区 21.4km 網本 佳悟 (4年)
- ★9区 23.1km 薄根 大河 (3年)
- 9区 23.1km 久保田 琉月 (3年)
- ★10区 23.0km 田中 純 (3年)
当日までの流れ
(12/10) 箱根駅伝 16名エントリー
まずは、毎年12月10日に箱根駅伝公式から「16名エントリー」が発表されます。
(16名予想そのものは、後述の「12/29区間エントリー予想」が兼ねているため、ここでは制度の説明に絞ります。)
ここに名前が載った選手は、
“箱根駅伝を走る可能性のある16人” として最終調整に入ります。
逆にここで漏れてしまった選手は、残念ながら今回の箱根駅伝を走る可能性はゼロということになります。
しかし箱根駅伝には、こんな深い言葉があります。
「僕の箱根駅伝は昨日で終わりましたが、僕たちの箱根駅伝は終わっていませんから」
「1年で一番つらい日」箱根駅伝エントリー選手16人から”非出走6人”を選ぶ監督の苦悩 1000人のエリート選手が裏方で献身 (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
これは、山梨学院大学で監督を務められた上田誠仁先生が、長年語り継いでいるエピソードとして駅伝ファンの間で知られています。
メンバー外となった学生が、翌朝の練習に誰よりも早く現れ、こう告げたのだといいます。上田監督はそれを聞いてたまらず涙したそうです。
東洋大学では、エントリー外の学生たちが、自ら朝練の前に落ち葉を掃いたり、感染症対策のためにトイレ掃除を買って出たりといったことがあったそうです。
走る10人だけでは、箱根駅伝は成り立ちません。
テレビに映る10人は、チームの代表として走りながら、走れなかった仲間たちの頑張りも背負っているのです。
(12/29) 箱根駅伝 区間エントリー
12月29日に発表される「区間エントリー」は、
いわば “仮のオーダー” です。
実際には、1月2日の往路当日朝、そして3日の復路当日朝に、
1日最大4名、2日で6名まで変更(当日変更)が認められています。
ただしルール上、
① 区間登録選手を、他区間へスライドすることはできません。
(例:2区登録の選手を、3区へ移すことは不可)
② 区間登録選手を、控え選手と入れ替えることはできます。
(例:2区登録の選手を、控え選手と交代する)
という厳格な制限があります。
■なぜ“変更予定”は外部に漏らしてはいけないのか
それには、戦略上の理由があります。
上記制度があることで、
「選手の状態を直前まで見極めて、本命オーダーを決断する」
「他校の仮オーダーを見てから、本命オーダーを決断する」
といったことが可能なため、
当日のオーダーは内部関係者にしか知らされていませんし、関係者ですら知らされておらず、本番直前に決まることもあります。
また、こうした制度が箱根駅伝当日の熱狂をアシストしている面もあり、箱根駅伝ファンたちは、12/10・12/29・1/2・1/3にそれぞれ段階的に盛り上がって楽しむことができています。
ただし、この制度には、忘れてはならない残酷な面があります。
それは、たとえ家族や友人であっても、選手は本当のオーダーを知らせることができないということです。つまり、エントリーを見て息子の応援に向かったのに、当日変更で走らないということが往々にして起こりうるのです。
一見、冷たく思える仕組みですが、実はもうひとつ大切な理由があります。
■最も重要なのは「安全に走れる」こと
たとえば、最もハイレベルとされている「花の2区」。
ここを予定していた主力選手が、12/29〜1/1のあいだに体調を崩してしまうことがあります。
この時、12/29のエントリーをガチガチの正規オーダーにしてしまっていると、走力・準備ともに不安の残る11番手の選手が、急遽2区を走るしかなくなってしまうのです。
それには、単純な走力的な負担だけでなく、想定外のプレッシャー、無理をしたレースペース(特に2区はペースの相場が非常に速い)から、走行中に緊急搬送となってしまうリスクもゼロではありません。
こうした事情があり、
各大学は “最悪の事態を避けるための保険” として、当日変更という制度をフルに活用しているのです。
東洋大学 箱根駅伝 区間予想
◆ 12/29 区間エントリー 予想
① 西村 真周 (4年)
② 松井 海斗 (2年)
③ 迎 暖人 (2年)
④ 岸本 遼太郎 (4年)
⑤ 倉本 晃羽 (3年)
⑥ 内堀 勇 (2年)
⑦ 濱中 尊 (3年)
⑧ 小野 真和 (1年)
⑨ 久保田 琉月 (3年)
⑩ 田中 純 (3年)
【リザーブ予想】
・ 網本 佳悟 (4年)
・ 緒方 澪那斗 (4年)
・ 薄根 大河 (3年)
・ 陳内 紫音 (2年)
・ 宮崎 優 (2年)
・ 木村 隆晴 (1年)
↓↓↓
◆ 1/2-1/3 当日変更後オーダー予想
① 西村 真周 (4年)
② 松井 海斗 (2年)
③ 迎 暖人 (2年)
④ 緒方 澪那斗 (4年)
⑤ 宮崎 優 (2年)
⑥ 内堀 勇 (2年)
⑦ 濱中 尊 (3年)
⑧ 小野 真和 (1年)
⑨ 薄根 大河 (3年)
⑩ 田中 純 (3年)
それでは、ここからは一人一人を詳しく見ていきます。
★1区 21.3km 西村 真周 (4年)
◆ 選出の決め手:上尾ハーフ61分18秒
【長所】
・ラストスパートがとても鋭く、1区の最終盤でしっかり順位を取れるタイプだと思います。
【根拠】
・希望区間は「1区・7区」で、特に1区は早い時期から志望していたと記憶しています。
・4年生ながら、若手の登竜門とされる男鹿駅伝で1区に起用され、首脳陣が意識的にテストしていた様子がありました。
・上尾ハーフで61分18秒、3位表彰台で、一気に殻を破った感があります。
「箱根6区 → 1区志望 → 駅伝シーズン前に1区テスト → 上尾ハーフで結果」という流れは、2年前に1区を走った九嶋選手のイメージと重なります。
【懸念】
・特に大きな不安材料は感じていません。
・ただし、今回の1区は、吉居選手(中央)が再登場すれば、駒澤・青学・國學院などが反応してハイペースになる可能性があります。その場合、西村選手は「無理についていくより、第2集団で余力を残したほうが良いタイプ」だと見ています。第2集団で力を溜め、最終盤で先頭集団からこぼれてきた選手をラストスパートで拾い、区間3〜5位あたりまで上げることができれば、100点ではないでしょうか。100回大会で言えば、日大のそれこそ西村選手や、城西の野村選手、東海の兵藤選手らの立ち回りが吉かと思われます。
・また今年は、出雲駅伝、箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝のレース序盤に関して、
「序盤スロー → 中盤から上がる → 終わってみれば好タイム決着」というトレンドがありました。箱根1区も同じ流れになる可能性が高いと感じています。
【箱根駅伝2026に向けて】
・総合的に見て、今年の東洋大学の1区は西村選手が最もしっくりきます。
・本人の希望、夏のテスト起用、そして上尾ハーフの爆走。そして、キレのあるラストスパート。どの点から見ても、往路のスタートを安心して任せられる存在だと感じています。
・次のエース区間2区を良い順位で走らせることで、まず序盤の良い流れをチームに運んでくれることを期待しています。
★2区 23.1km 松井 海斗 (2年)
◆ 選出の決め手:個人選手権5000m優勝、上尾ハーフ61分44秒
【長所】
・スピードとスタミナの両面で成長が顕著で、2区に必要な“総合力”が整い始めています。
【根拠】
・希望区間は「2区」。走らされる2区ではなく、自ら明言できている点は非常に心強いです。
・上尾ハーフ61分44秒で、本人が課題としていたスタミナ面を克服しつつあります。
・2区の10km通過で求められる28分10〜30秒あたりのスピード域にも対応できる素質があります。
・個人選手権5000mで優勝し、他大学の主力選手に“勝ち切った”経験を持っています。
・全日本選考会4組で、チームを背負って走った実績もあります。
・2区は格のあるランナーが集うため、気圧されないことも大事な条件の一つだと思います。
・トラックレースでは後半にかけて勝負をかけるタイプで、これは2区終盤の戸塚の坂で活かされるイメージが湧きます。
・前回は5区山登りの“出走1歩手前”まで行っており、上り坂への適性も十分にあると考えています。
【懸念】
・懸念点ではないですが、もしかしたら並びが逆で、2区迎 – 3区松井かもしれないという考えが、頭をよぎります。
・基準タイムとしては67分15秒あたりの想定で、いきなり区間賞争いができるかというと、まだこれからの感もあります。
・宮崎選手が走る場合と比較して、レースの流れ含め総合タイムがどれくらい良化するのか、そこまでの適性があるのかは未知数です。
【箱根駅伝2026に向けて】
・総合的に見て、松井選手を2区に置くのは自然な選択だと感じています。
・成長曲線の真っ只中にいる2年生ですので、2区という大舞台を経験した上で、どんな選手に育っていくのか楽しみです。
・松井選手らしく、周囲に臆することなく自分のペースで進めれば、結果はついてくるのではないでしょうか。
★3区 21.4km 迎 暖人 (2年)
◆ 選出の決め手:出雲駅伝3区健闘、日体大記録会10000mで目撃した腕振りの軽さ
【長所】
・前回箱根駅伝3区のペース配分が非常に巧みでした。5km14:05で勢いよく入り、10km28:29でいったん冷静さも残しつつ、その後は3分ペースの巡航でカバーし、最後まで粘りきる姿が印象的でした。3区適性とでもいいましょうか、非常にセンスを感じました。
・出雲駅伝前の早稲田ロード記録会(The road of WASEDA)では、13:50で学内トップ。出雲駅伝でも主要区間3区を任されています。
・1年時の大抜擢に、ぐんぐん迎選手の実力が追いついてきている感じです。
【根拠】
・希望区間は「3区」で、本人としても走りの感触が良かったのだと思います。
・11月15日の日体大記録会では10000mを28分30秒65で自己ベスト更新。
・前回3区の下り坂込みで出した10km通過を、今度はフラットなトラックで再現できていて、スピードの底上げが見て取れます。
・現地観戦して特に印象的だったのは腕振りの軽さです。力みの無い、ロスの少ないフォームに進化しているように見えました。
【懸念】
・懸念点ではないですが、やはり2区と3区を逆にする案が頭をよぎります。
・迎選手は、おそらくチームの主力では唯一、上尾ハーフ〜小江戸川越ハーフを免除されていた様子で(小江戸川越はペースラン)、なんだか特別な扱いを受けているように見えます。そこも2区可能性が捨てきれない点です。
・ただ、もし箱根2区に据えるつもりだったら、出雲駅伝では起伏の激しいアンカー6区を任せていたのでは?とも思えて、判断が難しいです。
(でもやっぱり、なんだか最近の迎選手のお顔立ちや雰囲気が、どことなく相澤晃選手に似てきたような気もしてしまって。この前の日体大記録会で東京国際の小柴選手と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げていた姿なんか、どことなく相澤選手と伊藤達彦選手の六大学対校3000mを思い出して……。
相澤選手だって、最初に2区を任されたときは「本当に大丈夫?」という声がゼロではなかったはず。そう思うと迎選手も意外と2区で……ぬおあああああああああ)
・と、このように底知れないポテンシャルについて悩ませてくれるのも、迎選手の魅力と言えます。(わっ!急に冷静にまとめた!😳)
【箱根駅伝2026に向けて】
・総合的に見ると、迎選手の3区起用はとても自然で、”往路の真ん中”を安心して任せられるビジョンが見えます。
・前回の経験値、スピード強化、フォームの進化……全てが3区にフィットしています。
・軽い腕振りのまま、今回は10km以降の海岸線でも14:30ペースで推移できれば、61分台前半が狙えるでしょう。
4区 20.9km 岸本 遼太郎 (4年)
【長所】
・前々回は10区で区間賞、前回は準エース区間の4区で区間3位と、箱根駅伝本番での強さは折り紙つきです。
・調子さえ整っていれば、4区を安定してまとめられる、適任のランナーかと思います。
・岸本選手が往路を走れれば、誰か一人を復路に回すことができ、チームとしてもオーダー全体の厚みにつながります。
【出走への道筋】
・基本プランとしては、4区は緒方選手に変更する構想を考えています。
・4区を走れる状態ならGO。
・逆にそれ以外なら、万が一や将来のことを考えて欠場という選択肢も尊重されるべきでしょう。
【懸念】
・やはり心配なのは、春〜夏のトラックシーズンを全休していたことに加え、選考レースとなるはずだった上尾ハーフ・小江戸川越ハーフの両方とも出場できなかった点です。
・それでも、なんとか1/2当日まで枠を空けて待ちたい選手です。
・この枠に馬場アンジェロ光選手(2年)が滑り込む可能性も考えられます。
【箱根駅伝2026に向けて】
・足裏のコンディション不良は、好走していた時から常に抱えていたものだったようですので、足裏の不安が解消された岸本選手が今後、進化した走りを見せてくれることを楽しみにしています。
★4区 20.9km 緒方 澪那斗 (4年)
◆ 選出の決め手:上尾ハーフ・小江戸川越ハーフで「無事」を確認できたこと
【長所】
・希望区間は「9区」ではありますが、今回は落ち着いて走れる後半のシブめの区間を希望ということなら、「4区」も似たタイプで相性の良いコースかと思います。
・前回は “急遽の2区” という極めて難しい役割を経験しているだけに、”準2区”と位置付けられる4区のコースは攻略しやすいはずです。
・緒方選手はどの区間も起用しやすく、彼一人いてくれるだけで柔軟なカバーが可能です。
・往路前半予定の選手に突発的変更があった場合でも、緒方選手が代わりにそこへ入り、復路予定だった薄根大河選手(3年)を4区へ持ってくれば、十分ケアすることができます。
余談ですが、
・仮に薄根選手が往路に回るオーダーになった場合、松井・迎・薄根・宮崎のうち往路経験者が3〜4名残る形になり、翌年の往路は経験値十分の強力布陣が組めます。1区には誰かスーパールーキーがいればその選手、もしくは田中純選手 (次回4年) がハマれば、いよいよ再び往路優勝を目指せる段階に入ってくると見ています。
【根拠】
・彼の場合は実績十分ですので、出雲駅伝メンバー外が心配された中で、上尾ハーフ〜小江戸川越ハーフで無事を確認できた時点で、出走可能性は限りなく高いと見ています。
・上尾ハーフでは陳内選手(2年)のアシストをしてくれていたようですので、レースに出ながら調子を上げていっている段階かと思います。
【懸念】
・特にありません。
【箱根駅伝2026に向けて】
・緒方選手がリザーブから4区に入るプランは、想定外に強い設計の区間オーダーを実現できます。
・イメージしているのは、2年前の松山選手のように、2区を走れる力を持ちながら4区で差をつけ、5区へのタスキに勢いを乗せていく姿です。
・また、当日の調子が、薄根選手>緒方選手ということであれば、4区と9区を入れ替えればOKだと思います。
5区 20.8km 倉本 晃羽 (3年)
【長所】
・希望区間は「5区」。以前から一貫して山を志望していて、そのための準備を着実に進めているのではないかと想像します。
・もし出走となれば、71分台が目標になるでしょうか。
・1月のハイテクハーフで62分57秒をマークしており、平地の走力もセットで鍛えながら、山攻略へ向けて取り組んでいる姿がうかがえます。
・小江戸川越ハーフでは自己ベスト更新とはいきませんでしたが、64分02秒でフィニッシュ。コース特性を踏まえて“マイナス1分”相場で見ると、実質的には自己ベスト前後の走りだったと言ってよいのではないでしょうか。
・今年こそは16名エントリーに入ってくるでしょう。
【出走への道筋】
・5区の本命は宮崎優選手(2年)と考えるならば、倉本選手は現状「5区の第2〜第3候補」として控える形になりそうです。
・往路で突発的変更が出た場合、宮崎選手が平地区間にスライドする可能性があるため、倉本選手の存在は非常に重要な“安全弁”になります。
【懸念】
・小江戸川越ハーフでは、選考免除のペース走という感じではなかったのが、少し気になりました。
(山の控えは木村選手が決まり、倉本選手が平地候補に戻ってきた?)
・じゃあ平地候補として見た場合どうかというと、実質的には8区を狙うことになるでしょうが、網本選手・小野選手・木村選手などライバルがかなり多いです。
・日体大記録会10000mは29分40秒台、小江戸川越でも学内順位が後ろ寄りだったため、この秋の平地のアピールとしてはあまり満足いく結果は得られなかったのかもしれません。
・ただしこれは、“山に合わせた調整を優先した結果” と解釈できる余地が十分あります。現段階では、平地の評価と山の評価を切り離して見たほうが自然かもしれません。
【箱根駅伝2026に向けて】
・5区は宮崎選手が本命ですが、急に誰でも走れる区間ではないため、倉本選手がエントリーに入ることにはとても重要な意味があります。
・個人的には、来年度の箱根駅伝2027(第103回大会)で、04世代を復路に大量投入する構想を描いています。
・倉本選手には“8区で勝負を決める走り”を任せる構想をしているので、最後の最後までチャンスを信じて頑張ってほしいと思って見ています。
★5区 20.8km 宮崎 優 (2年)
◆ 選出の決め手:練習で先頭を走る映像、上りトライアル1位、68分台宣言、1学年上・早稲田工藤選手の成長曲線
【長所】
・2月の青梅マラソン30kmでは学生トップ。大学1年生が30kmに挑むのは珍しく、そのうえ終盤に急坂のあるタフなコースでの快走でしたから、宮崎選手の持つ「際立ったスタミナ」は疑いようがありません。
・夏合宿の山登りトライアルでは独走トップ。上りに対する相性の良さがはっきり表れています。
【5区の根拠】
・何より、前回の5区経験者という点です。落ちやすいポイントを身体で知っているという強みは大きいです。
・しかもまだ伸び代十分で、前回は上りで少し貯めすぎた配分が課題のようでした。そこを改善できれば、一気にタイムを引き上げられるポテンシャルがあります。
・本人の口から「69分台、68分台(区間記録)を目指したい」と明確な言葉。登りで勝負するという覚悟がうかがえます。
・1年目72:16だった宮崎選手は、1年目72:12→2年目69:31の工藤選手(早稲田)の成長曲線に乗っていける可能性もあります。
【2区の根拠】
・「本来は2区を走るべき選手では?」という点がたくさん揃っているのが、宮崎選手の配置の悩ましいところです。
・山登りトライアルで圧倒的トップだった勇馬選手が、実際はずっと2区を任され続けたように、上り坂の強さは同時に、2区で勝負できることを裏付けるデータにもなっているのです。
・出雲駅伝で最長区間の6区アンカーを任されている点は、OB梅崎選手が箱根2区へ回ったときの前兆と非常によく似ています。暑さがありながら、このコースも起伏を乗り越えていかないといけません。
・練習映像では常に先頭を牽引し、走り終えたあとに仲間へ声をかける姿も増えました。おっとりした1年生の印象から、気づけば“東洋のエースの所作”が自然に身についていて、成長の速さに驚かされます。
・上尾ハーフでは10km29:06で学内トップ通過。優勝争いや60分台を狙える通過で、途中の失速は腹痛と見られますが、それほど高いレベルの練習が積めていた証拠でもあります。
・そして東洋大学には木村(1年)、倉本(3年)、馬場大(3年)、飯田(1年)など山候補が豊富。宮崎選手を平地(=2区)へ回す選択肢を持てる贅沢な状況にあります。
【箱根駅伝2026に向けて】
・最終的には、“今大会までは宮崎選手を5区で良いのではないか”という結論になりました。
・山で勝負したいという本人の意思。群を抜くスタミナ。上りへの適性。前回の経験。
・そして3年時からは2区に転向する。
・ただ、もし本当に“68分台”に近い走りができたなら、その時はもう、勝てる年に勝ちにいく。山の神を擁して、東洋大学が再び優勝を狙う世界線まで見えてくると思います。
5区 20.8km 木村 隆晴 (1年)
【長所】
・希望区間は即答で「5区」。しかも“5区を走りたくて陸上を続けてきた”という、生粋のクライマー気質が魅力の選手です。
・夏合宿ではAチームの15km走(3:05/km)に5番手で食らいつく姿が映像で確認され、驚異的な成長スピードで駆け上がっています。
・夏の蔵王坊平クロカンジュニアで優勝。秋の上尾ハーフでは62:57。1年生としては文句なしの数字で、1年目から箱根駅伝を走る雰囲気をプンプン醸し出しています。
・しかも上尾ハーフは、出走枠が絞られた関係で、小江戸川越ハーフと選考メンバーを分けることになったそうで、となると優先的に上尾に登録された木村選手は、やはり首脳陣から高い評価を受けているものと見られます。
【出走への道筋】
・5区は宮崎選手が本命ではありますが、往路で突発的変更が起きた際には木村選手にチャンスが回る可能性もあります。
・ただ、現実的には「7区・8区のリザーブ」あたりで、小野選手(1年)と8区のルーキー枠を最後まで争う形になるかもしれません。
【懸念】
・木村選手の上尾ハーフ62:57というタイムは、額面通りの強さを表していると思いますが、小野選手の小江戸川越ハーフで63:00というタイムは、コースの起伏を考えると価値としてかなり高いと感じます。となると、小野選手が一歩リードでしょうか。
・ただし、木村選手は上尾ハーフから2週間しっかり休めており、しかも小江戸川越ハーフのペース走にも無事参加できている点で非常にタフさがあります。他大学の選手と競り合って10km29:38通過という攻めの走りができており、前を追っていくという駅伝の性質を考えれば、実戦力という面で見た場合には大きなプラス材料です。
・一方、小野選手は63:00というタイムの価値は大きいですが、先輩たちのペースに乗ってのタイムだったことや、10km通過が不明です。そして小江戸川越ハーフを本域で走った疲労は、これから取らなくてはいけません。
・どちらを優先すべきか、本当に悩ましい状況です……。いっそ1年生二人起用……!?
【6区の第3候補として】
・考えたくないことですが、下り候補2名ともに何かあった場合に、コースの特質性上、3人目を立てるのは非常に難しいです。ですので、リザーブには5区6区どっちも行けそうな選手を、なるべく2日目のギリギリまで残しておきたいところです。
(前々回でいうと佐藤真優選手がそうだったのでしょう。前回は全員使い切りましたので、残っていませんでしたが……。)
・木村選手は、クロカンで結果を出せましたので、登りだけでなく下りも上手いはず。万が一のための「下りの3番手」としての役割も考えておきたいところです。
【箱根駅伝2026に向けて】
・12/29の段階では、まずはリザーブに残しておくのが自然かと思います。
・ただし、往路で何かが起きた場合、もしくは宮崎選手を2区にする場合は、希望している5区の役割を任される可能性がある選手です。
・来年度以降――宮崎選手2区、木村選手5区という黄金オーダーを夢見ています……。
★6区 20.8km 内堀 勇 (2年)
◆ 選出の決め手:蔵王坊平クロカン新記録優勝、上りトライアル映像、本人の強い6区希望、小江戸川越ハーフ62分46秒
【長所】
・希望区間は「6区」。入学以来ずっと”下りを走りたい”と言い続けてきた選手です。
・蔵王坊平クロカンで大会新記録での優勝。地脚の強靭さを含めた「下りの強さ」が魅力です。
・夏合宿の登りトライアル映像でも奮走している姿が確認でき、そもそもの起伏に対する適性が高い選手のようです。
【根拠】
・6区は下り坂コースと言えど、最初の2-4kmは急激な上り坂、そしてラスト3kmは下りのダメージを抱えたまま脚を動かしてスパートしていかないといけません。内堀選手は、それらをクリアできる足腰を持っていると感じるシーンが多いです。
・秋の小江戸川越ハーフでは62分46秒。離脱が多かった内堀選手がしっかりと夏合宿で練習を積み、絶対的な走力がついてきていることがわかります。
【懸念】
・小江戸川越ハーフで学内2位でしたので、出走自体は確実かと思いますが、この選手も宮崎選手と同じく、自身の走力ゆえに希望区間通りにいかないかもしれない可能性があります。
・「稼げても1分、1分半ほど」という6区の区間特性を考えると、平地で使いたくなる葛藤がつきまといます。また、それだけ内堀選手の走力が向上しているということでもあります。
【箱根駅伝2026に向けて】
・それでも、今年は「6区山下りを任せる」という選択で良いのではないかと感じています。
・“本人が強く希望している”、そして“来年度はいよいよ優勝争いをする年になる”という点から、むしろこのタイミングこそが、試しておくべき最大のチャンスではないでしょうか。
・2区松井・5区宮崎・6区内堀・9区薄根と、箱根駅伝の柱となる区間に経験者を残せることは、翌年度のオーダーをより盤石にすることができます。
・前回は直前まで出走不明のリザーブでしたが、今回は6区固定でしっかり集中させてあげたいところです。
6区 20.8km 陳内 紫音 (2年)
【長所】
・1年時は、特に学連10000m記録挑戦会での走りが注目されました。1万の経験がまだ少ない中、終始余裕そうな表情で走れていたのを見て、「将来大物になるかもしれない」と予感を抱いたものでした。
・希望区間は「6区」。1500mのスピードがあり、ハマった時の“爆発力”が期待できるタイプです。
・2年目の今季はスタミナもついて、上尾ハーフで63分57秒をマーク。箱根6区を狙う上での最低ラインを、しっかりクリアしてきました。
【出走への道筋】
・現状では内堀選手(2年)の控えという位置付けが自然かと思います。
・ただし、復路1/3当日に内堀選手が無事であれば、陳内選手は“山を降りて10区アンカーに回す”というギミックも可能で、オーダーに深みを与えられる存在です。
・スピード型の選手は元々の走りがシャープで、「陸上選手として走りがハマる年」が急に訪れることも多いため、一概にこれまでの実績だけで評価しきれない難しさがあります。
【懸念】
・懸念も何も、まだまだこれからどんな選手になっていくか、という伸び代たっぷりのランナーです。
【箱根駅伝2026に向けて】
・6区チャレンジ+10区バックアップという、非常に価値のあるダブルロールを担える存在だと思います。
・10区の平たいコースであれば、トラックの走り方も活かせて、ラストスパート対決でも切り札をもっておけます。
・当日の状況次第では、想像以上に大きな働きを担う可能性を秘めています。
★7区 21.3km 濱中 尊 (3年)
◆ 選出の決め手:小江戸川越ハーフ62分56秒
【長所】
・元々3000m障害をやっていて、ガッチリした体格ですが、その体をスイスイ進ませるような走力が備わっている選手です。
・全日本選考会ではトップバッターの1組で出走し、自己ベスト更新の走りで抜擢に応えました。
・出雲駅伝前の早稲田ロード競技会では、学内3位の13分59秒をマークしています。
・温厚で物静かな印象です。持ちタイム以上に、監督や首脳陣からの信頼を感じます。また、それだけ実戦経験のチャンスを回して大事に育ててきた選手だと感じています。
【根拠】
・希望区間が「7区」とのこと。こちらは去年から引き続きのようです。
・小江戸川越ハーフでは 62分56秒。起伏の多いコースでこのタイムをまとめられるのは、しっかり力が付いている証拠です。
・前回は箱根直前に故障で欠場となってしまったようです。その悔しさを抱えたまま1年を積み重ねてきただろうと思うと、今回こそ走れることを願っています。
・イメージするのは、駒澤・安原太陽選手のような、“スピードで押し切る7区”。
・細かい上り坂などでペースダウンは時折あるのですが、下り基調の稼ぐところでしっかり稼ぎ、最後のスパートでもう一段階絞り出してタイムをまとめる。濱中選手にも、そういった走りを期待しています。
・目標タイムとしても、3年目-4年目とかけて、安原選手に近い63分20秒前後に近づけるようになれば、復路の流れを作れるかと思います。
【懸念】
・特別大きな懸念点はありませんが、前回の“直前欠場”がどこか頭をよぎるため、仕上げの段階までは頑張り過ぎず、体を優先してほしいと思います。
・とはいえ、今回は小江戸川越ハーフ62:56学内3位で十分にアピールは済んでいます。確かに去年は猛アピールが必要だったかもしれませんが、今回はコンディション調整により集中しやすいかもしれませんね。
【箱根駅伝2026に向けて】
・濱中選手が7区におさまれば、ここ数年東洋大学が苦戦気味だった7区に、ようやく光がさしてきます。
・来年度の“勝負の年”に向けて、「7区濱中」を鉄板の区間として固めていきたいところ。
・その一歩目として、今回の走りは非常に楽しみにしています。
★8区 21.4km 小野 真和 (1年)
◆ 選出の決め手:小江戸川越ハーフ63分00秒
【長所】
・夏に男鹿駅伝4区として起用されており、将来的にアップダウンのあるコースでの出走を首脳陣から期待されていると感じます。
・11月15日の日体大記録会10000mでは、集団の先頭近くで落ち着いて推移。タイムとしてはギリギリ29分台という感じでしたが、その後の小江戸川越ハーフでの激走を見てからだと、ある程度余裕を持った刺激走だったのだと今ではわかります。
【根拠】
・希望区間が「8区」とのこと。
・小江戸川越ハーフでは、箱根当確レベルの先輩たち(薄根→内堀→濱中)にしっかり続く形で、63:00の好タイムをマーク。
・起伏の分、マイナス1分と考えれば、ルーキーながら実質62分フラット相当と換算していいのではないでしょうか。1年生でこの水準を走るのは、ちょっと驚くレベルです。
【懸念】
・とはいえ、トラックの絶対的なスピード面はまだまだこれから磨かれていく段階だと思います。
・その意味でも、終盤の遊行寺坂まで安全運転で押していくべき8区のコースは、相性が良いと思います。
・これは他の下級生選手にも言えることですが、18-19歳だとまだ骨が成長中の選手もいます。大学生になって走る距離が伸びて、疲れも出てくるところだと思いますので、くれぐれも無理はせず、着実にステップアップしていってほしいという思いで、見守っています。
【箱根駅伝2026に向けて】
・現2年生世代(松井・迎・宮崎・内堀)が今後の東洋の柱になるのは確実として、その次の世代──小野選手らの学年が後に続いていけるかどうかも、チームの未来を決める大切な土台になります。
・翌年度の構想としては、木村選手(2年)が5区、小野選手(2年)が9区あたりを担えると、かなり“完成度の高い”形が見えてきます。だからこそ、今回のうちから積極的に経験を積ませたいという狙いがあります。
8区 21.4km 網本 佳悟 (4年)
【長所】
・前回は8区で、東洋大学のシード権死守に大きく貢献しました。
・3年夏に10000m28:31を出せてから、しばらく苦労したところがありましたので、あの好走は本人にとっても自信になったはずです。
・ある程度どの区間でも対応できる、ランナーとしてのバランスの良さを持ち、復路のどこへ入っても一定のパフォーマンスが出せるでしょう。
・ラストスパートについても爆発的なものを持っており、もし10区アンカーに置けたら、かなり心強いです。
【懸念】
・今季はキャプテンという立場上チームを引っ張る責任もあってか、やや苦しそうな走りが続いている印象です。
・出雲駅伝では出走メンバーから外れ、小江戸川越ハーフでも濱中(3年)・小野(1年)・久保田(3年)といった箱根未経験組に先着を許しました。
・今年の秋の状況だけを見れば、序列としては、惜しくも11〜12番手あたりになるでしょうか。
【出走への道筋】
・ただ、故障しているわけではないので、去年のように冬にかけて調子が上向いてくる可能性も十分にあります。
・希望区間は、前回に続き「8区」。
・とはいえ、今回はやはり、復路ならどこでも行ける準備をしておいてもらえると頼もしいかなと見ています。
・秋のレースでアピールできた選手たちには若手が多く、人によってはここでピークアウトしてしまう選手も出るかもしれません。
・そんな中で、4年生がどんな状態でも“行ける準備”をしてくれている安心感は、言葉にできないほど大きいと思います。
・前回はシューズと網本選手の走りがしっかり噛み合った点も、好走を助けました。8区は15km以降上り坂が続くのですが、ハーフマラソンの網本選手が終盤で順位を上げていく、そうした新しい強みを身につけた印象です。ファンとしては、あの走りがもう一度見たい。そんな願いが自然とわいてきます。
【箱根駅伝2026に向けて】
・現状では、復路に穴が出た場合にそこを埋める役割になるかと思います。
・区間は固定せず、状況次第でどこへでも送り出せる柔軟さが、網本選手の強みだと思います。
・最後の箱根、キャプテンとして胸を張ってリレーゾーンに立てるよう、ここからの仕上がりを強く願っています。
★9区 23.1km 薄根 大河 (3年)
◆ 選出理由:小江戸川越ハーフ62分31秒
【長所】
・希望区間は、前回の「10区」、あるいはインタビューによっては「9区」と答えている場面もありますね。1年生の頃は「7区」と語っていた記憶もあって、幅のある選手です。
・前回の箱根10区では、4校が入り乱れるあの険しいシード争いの中で、恐怖に打ち勝ち、9位でシード権を守り切りました。
・もう一度あの区間に挑みたいと語る姿は、メンタルの成長がとてもまぶしく感じられます。
・ロード型の選手ですが、今季はトラックでも着実に自己ベスト更新中。
・特に11/15日体大記録会の10000m29:06は、復路を走るスタミナ型選手のスピードとしては、頼もしい数字です。
・出雲駅伝のエントリー争いにも最後まで残っていたようで、実際、出雲駅伝の調整走であった早稲田記録会では14:12で走り、エントリーメンバーともそこまで遅れないタイムで走破しています。
【根拠】
・小江戸川越ハーフでは 62分31秒の好走。
・起伏の激しいタフなコースで学内トップの実績は、復路の重要区間に配置したくなる理由として十分です。
・去年までどこか少し懸念点として残っていたような、「綺麗なコース以外での脆さ」みたいなものは、今年で払拭された印象を受けます。
・個人的に、同じ学法石川高校の一学年先輩、東京国際大の菅野選手(前回3年時箱根9区3位)の成長曲線に、薄根選手をダブらせています。菅野選手のような後半の粘り強さで区間順位を上げていった9区の走りを、薄根選手でも見たいと思っています。
【懸念】
・9区や10区で頼りにしたい反面、調子次第で往路4区を任せたい構想もあり、そこが前回の岸本選手のように、上手く往路キャラに切り替えられるかなというのが、強いて言えば懸念点でしょうか。
・ただ、今年通して、段階を踏んでステップアップしてきていますので、小江戸川越ハーフでの好走は再現性が高いと見ています。
【箱根駅伝2026に向けて】
・9区に薄根選手がどっしり座ってくれると、区間配置が非常にしやすくなるのと、10区まで好影響を与えられる利点があります。
・これまで大変な局面で回ってきた薄根選手の経験値が、今回の箱根駅伝で発揮されることを願っています。
9区 23.1km 久保田 琉月 (3年)
【長所】
・入学当初はトラックのタイムが光るランナーという印象が強かったですが、学年を追うごとにタフさが伸びている印象です。
・特に今年は、関東インカレのハーフでは4位入賞がビッグニュースでした。
・しかもゴール目前あと少しで3位表彰台という、堂々たるレースで、“3年生は薄根選手だけじゃない” と存在感を示すような走りを見せてくれました。
【出走への道筋】
・希望区間は「9区」。
・23kmという長丁場にも、無理に力まず、じわりと押していける気質があり、9区10区あたりの適性は高そうです。
・正直、9区久保田選手、10区田中選手はどちらで予想を書けばよいか、まだ決めあぐねています。
・今回の区間予想では、11番手の選手ということになりますので、薄根選手の区間が動いた瞬間に、すぐ出走となる想定の位置にいます。
・10区候補の田中選手(3年)が小江戸川越ハーフでDNFとなっているのが悩みどころで、もし田中選手に何かダメージが残っているということであれば、9区久保田(3年)、10区薄根(3年)という並びを考えるべきでしょう。
【懸念】
・気になるのは、肝心の久保田選手自体の調子も、本調子であるようには見えないという点です。
・小江戸川越ハーフでは63分38秒で、タイムは良いと思うのですが、同じ復路候補の小野選手(1年)に63分00秒で先着を許しています。
・コース難度や調整のピークの位置を考えると、ここからきゅっと調子を上げてくる可能性もあるので、一概には評価できません。
・本当に調子次第で入れ替わるラインかと思いますので、直前まで状態を見極める必要があるかと思います。
【箱根駅伝2026に向けて】
・関東インカレの実績や、さらに去年からハーフ実績を積んできたことを考えれば、久保田選手がこのボーダーゾーンに絡んでくるのは自然な流れです。
・久保田選手が今回の復路で良い経験を積むことができれば、いよいよ往路にも復路にも軸が揃ってきます。
★10区 23.0km 田中 純 (3年)
◆ 選出の決め手:日体大記録会28分56秒
【長所】
・希望区間は「1区」。西村選手・藤宮選手が卒業すると、明確な1区志望選手はぐっと減りますので、とても頼もしいコメントです。
・まず大きな朗報として、11/15日体大記録会10000mで 28分56秒での自己ベスト更新がありました。
・13分台で入学してきた田中選手が、いよいよ“期待水準”へ乗ってきたことが嬉しいですね。
・東洋で積み重ねてきた3年間の苦労が、ここにきてついに実を結び始めています。
【根拠】
・過去の例を見ても、秋に28分台へ届いた選手は、そのまま箱根駅伝に選ばれている選手が多いです。
・10区は平坦を低速ギアで淡々と刻みつつ、最後にぐっと伸びるペース配分で、トラック型の選手でも力を発揮しやすいコースです。
・持ち前のラストスパートは、仮にアンカー勝負になった場合、最後の切り札として非常に魅力的です。
【懸念】
・それだけに、小江戸川越ハーフでのDNF(途中棄権)は、どうしても胸が痛みます。大きなダメージでないことを願うばかりです。
・12月に入った今、追試のレースも難しく、その日にアピールできた選手がどうしても優位に見えてしまいます。
【箱根駅伝2026に向けて】
・たとえロードレースで学内順位やタイムが残らなくとも、やはりランナーとして、28分台をクリアできるというのは、選出において強い説得力になってくるかと思います。
・しっかり勇気をもって止まり、自分の身体を守ったのですから、箱根駅伝に向けて良い方向に働くことを願っています。
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