【指標レポート】箱根駅伝、今どの大学が強い?2026年3月号【新学年に向けた勢力図】

[バックナンバー] 箱根駅伝、今どの大学が強い?
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★「箱根力」計算手法

(2.21α + β) ÷ 2 × 箱根駅伝係数
その選手が箱根駅伝の10区間すべてを走った場合の総合タイムを概算予想
※αは10000m、βはハーフマラソンについて、PB・年内最高スコア・その他種目からの換算値のうち最も速いタイムを用いる。

★指標の目安

10:30:00切り 大エースクラス
10:40:00切り エースクラス
10:50:00切り 柱クラス
11:00:00切り レギュラークラス
11:10:00切り レギュラー狙いクラス
11:20:00切り エントリー狙いクラス
11:20:01以降 隠し球クラス

★注意事項
当記事は、選手の走力を独自指標で表したものです。
実際のレース結果や選手の実力を保証するものではなく、あくまで参考情報としてご覧ください。
集計対象は計28大学。学年表記は2026年度対応ですが、新入生は未集計としています。

全体10傑 – 箱根力

① 10:18:56 リチャード エティーリ (東国4)
② 10:24:22 シャドラック キップケメイ (日本4)
③ 10:29:32 前田 和摩 (東農4)
④ 10:29:41 ブライアン キピエゴ (山学4)
⑤ 10:31:04 本間 颯 (中央4)
⑥ 10:31:08 アモス ベット (東国4)
⑦ 10:32:17 野中 恒亨 (國學4)
⑧ 10:32:43 ブライアン キプトゥー (麗澤3)
⑨ 10:32:45 デニス キプルト (日薬4)
⑩ 10:32:59 工藤 慎作 (早稲4)

ポストパンデミックとも言える2023年度入学の留学生が4年目を迎え、磐石の存在感を示している。

東京国際から2名ランクイン。また、箱根駅伝出場校以外の大学にも学生トップレベルの留学生が在籍している点は興味深い。

日本人4名もそこへ太刀打ちできるポテンシャルを持つ。各種予選会や日本インカレなどでの直接対決を楽しみにしたい。

日本人50傑 – 箱根力

★1〜10位
① 10:29:32 前田 和摩 (東農4)
② 10:31:04 本間 颯  (中央4)
③ 10:32:17 野中 恒亨 (國學4)
④ 10:32:59 工藤 慎作 (早稲4)
⑤ 10:34:06 鈴木 琉胤 (早稲2)
⑥ 10:34:55 岡田 開成 (中央3)
⑦ 10:35:52 桑田 駿介 (駒澤3)
⑧ 10:36:45 藤田 大智 (中央4)
⑨ 10:37:07 吉岡 大翔 (順天4)
⑩ 10:37:13 飯田 翔大 (青学3)

当ブログの計算手法においては、この10名が現役学生のトップランナーとの評価となった。

筆者としても納得感があり、また多くの駅伝ファンの実感とも、そう大きくは外れていない結果ではないだろうか。

日本人学生トップに君臨するのは東農大・前田。やはり10000m27分21秒という破格のタイムが大きな加点要素となっている。また中央大・本間は、箱根駅伝3区で二年連続区間賞と実力を証明し、堂々の2位に。

大学別では、中央から3名、早稲田から2名がランクインしている点も、2026年度の大学長距離界を占う上では見逃せない。特に、2年生にしてすでに5位につけている早稲田大・鈴木には、今後も大きな期待がかかる。

察しの通り、駒澤大・桑田順天堂大・吉岡青学大・飯田は、箱根駅伝2区での快走によって大きく評価を伸ばしている。



★11〜20位
⑪ 10:37:29 小池 莉希 (創価4)
⑫ 10:38:07 折田 壮太 (青学3)
⑬ 10:38:29 辻原 輝  (國學4)
10:40:01 川崎 颯  (筑波4)
⑭ 10:41:14 谷中 晴  (駒澤3)
⑮ 10:41:15 楠岡 由浩 (帝京4)
⑯ 10:41:29 柴田 大地 (中央4)
⑰ 10:41:39 平松 享祐 (青学4)
⑱ 10:41:56 濵口 大和 (中央2)
⑲ 10:42:23 棟方 一楽 (大東4)
⑳ 10:42:37 髙石 樹  (國學2)
※20260406追記

条件や調子次第では、トップ10入りした選手たちと評価が逆転しても不思議ではない。そんな個性派揃いの選手たちが並ぶ11〜20位帯となった。

青学、國學院、中央、駒澤といった強豪校では、二人目以降の選手がこの位置に入ってくるという層の厚さが恐ろしい。

國學院大・髙石は、ルーキーながら箱根駅伝5区の山登りで好走。ほぼその一点のインパクトで、ここまで順位を押し上げている。もちろん、高校時代からの実績を考えれば、2年目は平地でも存在感を示してくるだろう。

また、創価大・小池帝京大・楠岡大東文化大・棟方あたりが、チームとして初登場。下剋上を狙う上で、強豪校に太刀打ちできるエースの区間配置は重要になってくる。



★21〜30位
㉑ 10:42:44 佐藤 愛斗  (青学3)
㉒ 10:42:53 小平 敦之  (早稲4)
㉓ 10:43:03 松井 海斗  (東洋3)
㉔ 10:43:38 大濱 逞真  (大東3)
㉕ 10:44:02 佐藤 大介  (中央3)
㉖ 10:44:03 小山 翔也  (駒澤4)
㉗ 10:44:15 野田 顕臣  (國學2)
㉘ 10:44:16 市川 大世  (中学4)
㉙ 10:44:20 石川 浩輝  (青学2)
㉚ 10:44:39 並川 颯太  (中央3)

10000m27分台を持つ青学大・佐藤と、30分台の早稲田大・小平が並ぶ光景は興味深い。言うまでもなく、小平は箱根駅伝9区67分台の激走によって評価を大きく上げている。箱根後のハーフマラソンでも61分台を記録しており、ロードでの強さには高い再現性がある。

この21〜30位帯では、我らが東洋大・松井をはじめ、中央学院大・市川がチーム初登場。シード権を逃したチームとしては、こうした選手の輩出を皮切りに総合力の底上げを図りたいところだ。

また、箱根駅伝6区山下りで好走した、青学大・石川中央大・並川も揃ってランクインしている。石川は10000mのタイムを持っていないが、10000mスコアでは28:20相当。2年目は普通に青学の平地のレギュラーとして、対校戦や三大駅伝に登場してくる可能性は十分にある。

〜〜〜
完全に余談だが、前年の箱根駅伝6区で当時1年生の城西大・小林に28分26秒相当のスコアがついた。当時としては、たった1回、しかも特殊区間での成績によるものであり、やや過大評価にも見られかねない数値であった。

しかし今回、2年目で平地の3区に回った小林のスコアは、奇しくも同じ28分26秒。おそらく今トラックを走れば、このあたりのタイムになるだろうと言われても、絶妙に実感と近い数値である。

つまり、選手の頑張りと成長がデータの信ぴょう性を高めてくれた現象とも言える。

そんな彼が、一時とはいえ箱根駅伝の先頭を走っている映像は、10000mスコアを提唱している身として非常に意味深い、喜ばしい光景となった。



★31〜40位
㉛ 10:44:48 柴田 侑  (城西4)
㉜ 10:45:01 野田 晶斗 (法政4)
㉝ 10:45:31 織橋 巧  (創価4)
㉞ 10:45:32 玉目 陸  (順天3)
㉟ 10:45:35 原田 颯大 (立教4)
㊱ 10:45:53 小林 侑世 (順天4)
㊲ 10:46:13 佐藤 我駆人 (駿河3)
㊳ 10:46:23 井上 朋哉 (順天2)
㊴ 10:46:25 栗本 航希 (東農4)
㊵ 10:46:27 浅川 侑大 (帝京4)

31〜40位帯では、城西大・柴田法政大・野田立教大・原田駿河台大・佐藤などがチーム初登場。いずれの大学も、ここ数年チームを牽引してきた大エースが卒業するという共通点があり、今度は彼らが新チームの不沈の鍵を握る存在となってくる。

また、実質的にこの順位帯あたりから、他大学ファンが知っておいたほうがよい要警戒選手のリストとしてもそのまま有用になってくる。昨年の秋から冬にかけて評価がアップしている選手も多く、今のうちに情報をアップデートしておきたいところだ。



★41〜50位
㊶ 10:46:33 吉倉 ナヤブ直希 (早稲3)
㊷ 10:46:35 山口 竣平 (早稲3)
㊸ 10:46:39 尾熊 迅斗 (國學3)
㊹ 10:46:43 阿部 紘也 (山学3)
㊺ 10:46:44 山口 翔輝 (創価3)
㊻ 10:46:49 山口 彰太 (日本4)
㊼ 10:46:51 和田 瑛登 (山学4)
㊽ 10:47:05 原  悠太 (帝京4)
㊾ 10:47:23 山本 悠  (順天3)
㊿ 10:47:36 古橋 希翁 (駿河4)

41〜50位帯では、3年生が多く目立つ。

早稲田大・山口竣平は、高校時代からの評判通り、1年時の箱根3区でインパクトのある成績を残した。しかし、2年生シーズンが怪我が続いたことから、1年以内のスコアを使う計算方法の関係上、この順位となっている。

同じくルーキーイヤーから活躍している創価大・山口がこの位置にいるのも、個人的には意外な結果。ただ、10時間45分前後のデータが密集していることから、20位台あたりの選手とも実質的な差は小さいと言える。何よりこの選手の場合は、自己ベスト付近の走りを安定して出せる高い再現性が持ち味だ。

この二人は、素材や将来性を考えれば、トップ10に入っていてもおかしくない。

一方で、1年生の終盤〜2年生シーズンにかけて本格的に頭角を現してきた早稲田大・吉倉國學院大・尾熊山梨学院大・阿部(紘)順天堂大・山本といった名前が入ってきている点も特徴的。3年生となる2026年度の戦いでも大いに存在感を示してくるだろう。

このあたりまでが学生男子長距離の50傑。大体10000mでいうと28:10前後、もしくはハーフマラソンで61:30前後を見込めるラインになる。

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