【10000mスコア】第57回全日本大学駅伝(2025/11/2)【全27チーム結果まとめ】

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この記事は、2025年11月2日に開催されました全日本大学駅伝の結果を、独自の指標でまとめたものとなります。

出走者の平均タイムとリザルトから、鉄紺忍者独自の指標である「10000mスコア」という相対的スコアを算出しています。(例えば、10000m持ちタイム平均が28:30であるレースで、ある選手がそのレースを平均的な結果タイムで走破した場合、その選手は28:30相当の力があると判定します)

▼ 表中のマークの意味

【↑】= スコア のほうが 持ちタイム よりも速かった選手
「持ちタイム以上の走りができたんだな!」

【○】= 持ちタイム のほうが スコア よりも速かった選手
「持ちタイムからすればもっと走れるはずなんだな!」

といったように、いずれにせよポジティブにぜひ捉えてみてください♪

※比較の基準とする「持ちタイム」には、原則10000mのベストタイムを使用しますが、5000mによる換算タイムから1分以上遅い(=最新の実力が反映されていないと判定できる)場合は、換算タイムのほうを使用します。

【10000mスコア】については
こちらの記事で詳しく解説しています↓↓↓

それでは、1区から発表していきます!

↓↓↓

全日本1区 – 10000mスコア

① 九州代表の志學館大学・中村晃斗選手が、ラストのスプリント対決を制し、区間賞を獲得! エースを最短の1区に持ってきたあたり、「打倒関東」というメッセージが非常にこめられていたのを感じます。目的は果たせたのではないかと思います。

早稲田大学・間瀬田選手は、2年前にも1区2位で走っており、1区のスペシャリストぶりを発揮しました。

國學院大學・尾熊選手は、出雲28:30→全日本28:25で、新レギュラーと言える安定感です。

駒澤大学・小山選手は、今季5000mでPB更新の勢いをレースに反映させました。

日本体育大学・荻野選手は、10000m持ちタイム30分台ながら大健闘でした。

全日本2区 – 10000mスコア

帝京大学楠岡選手が、スピード自慢の豪華メンバーの中で見事区間賞を獲得! チームとしては、卒業した山中選手の穴が埋まりそうなビッグニュースに。

中央大学吉居選手が、チームをトップに押し上げる7人抜きの快走。前年の全日本7区では失意の結果となりましたが、箱根1区の独走などを見るに、やはり気温の低い区間が合っていそう。

駒澤大学谷中選手は、2年生ながら今や駒澤の核となる選手に成長。出雲1区2位→全日本2区3位と、ハイレベルな競り合いの中で走れる新境地を開拓。箱根駅伝では競り合いの1区か、前回良かった3区か、あるいは新エース襲名で花の2区を走るのか。注目です。

東海大学永本選手が、大学駅伝デビュー戦で2区6位の粘走。全日本選考会・箱根予選でも貢献しており、新たな柱の誕生は東海大学にとって朗報です。

⑦ 有力ルーキーの順天堂大学井上選手が31分台をマークし、前評判に違わぬ走りを見せました。スタミナ要求の箱根予選会からの連戦ながら、しっかりスピード区間を走れたのも高く評価されるべき点ではないでしょうか。

全日本3区 – 10000mスコア

國學院大學野中選手が、並いる強者をおさえ、全日本大学駅伝では二年連続となる区間賞を獲得! 前月の出雲駅伝3区で9秒差で区間賞を譲ったキムタイ選手相手に、リベンジを果たした形となりました。タイムとしても、伝説の日本人最高記録33:01(東洋大学・相澤晃選手 2019年)に迫っています。樹立当時のアンタッチャブルレコードという印象がなくなりつつある点は、学生のレベルアップを象徴しています。

城西大学キムタイ選手は、惜しくも1秒差で当区間の連続区間賞を逃す形になりました。しかし、期待される区間で毎年当然のように順位を上げ、区間賞を取り続けた安定感は、歴代でも屈指のように思えます。

駒澤大学帰山選手は、10000mの持ちタイムが29分台ですが、当ブログの「↑」マーク常連の選手でもあり、狙える記録会ならば28分20秒前後では走れるでしょう。

中央学院大学市川選手は、自チームの区間順位では最高となる10位でした。選考会を勝ち抜き、チームとして久しぶりに全日本大学駅伝の舞台に戻ってきました。近田選手に続く準エースとして、箱根駅伝でも期待されます。

全日本4区 – 10000mスコア

中央大学柴田選手が首位争いの中、ラストスパートで抜け出し、区間賞を獲得! 前年2年生シーズンは故障で駅伝出場ができなかったところからの、復活の快走でした。しかもバースデー区間賞ということで、非常にめでたい1日となりました。(ロードもいけんで!✊)

國學院大學高山選手は当区間の経験者で、さすがの安定感を発揮しました。三人の中で終始主導権を握り、ハイペースで押していったことで、先頭争いを中央大学との二校に絞りました。

帝京大学谷口選手は、5月関東インカレハーフでの入賞、7月に楠岡選手と5000m大学記録を塗り替えるPB、10月の出雲駅伝6区アンカー抜擢などの勢いそのままに、実力がついてきていることを改めて証明する走りでした。

駒澤大学安原選手は、兄・太陽さんの走った6区予想の声が多かったですが、箱根駅伝8区後半の上り坂以降でペースアップできた走りなど、また違う長所を見せている選手です。先頭争いからこぼれる形にはなりましたが、ここで最小失点で耐えられたことが、のちのチームの優勝に繋がったかと思います。

全日本5区 – 10000mスコア

① 今回の全日本5区はなんと言っても、駒澤大学伊藤選手の快走が光りました。区間2位とは、偏差値にして10ポイント、10000mスコアにして55秒、実タイムでは1分25秒もの大差をつける圧巻の走りで、逆転→首位独走の態勢を築き上げました。

②③ その伊藤選手から優勝争いにおいて大打撃をくらった、國學院大學飯國選手、中央大学三宅選手ですが、実はともに大学駅伝デビュー戦の選手。精神的にショッキングな展開でも区間上位でまとめられたのは、レギュラーとして抜擢されるだけの実力をきちんと持っていたことが見て取れます。

青山学院大学佐藤選手は、4年生にしてようやく掴んだ大学三大駅伝の出走でした。前半区間で点滅しかけていた青学の赤信号を黄色信号に戻すような、区間4位の力走でした。箱根駅伝の希望区間は山下りの「6区」と答えており、今回駅伝を経験できたことで、監督としてもGOサインが出しやすくなったのではないかと見ています。

創価大学衣川選手は、1年生ながら区間6位に入っています。主力に故障者が出ているチーム状況とはいえ、榎木監督の抜擢に見事応えました。当ブログとしては正直ノーマークでしたので、この場で驚きとお詫びを表明すると同時に、今後の活躍にぜひ注目していきたいと思います。

全日本6区 – 10000mスコア

青山学院大学飯田選手が、前月の出雲駅伝3区での失意を乗り越え、見事区間賞を獲得しました! ちょうど荒巻選手が2年生のときに6区で好走し、そのまま箱根駅伝で1区を走ったことがあります。飯田選手には、そのルートも見えてきたように思います。今回の全日本6区は出走者の持ちタイムがそこまで高くなかったことで、10000mスコアとしては若干控えめですが、まずは黒田朝日選手以降の世代で区間賞ホルダーが誕生したという事実が、今の青山学院にとっては大きかったのではないかと思います。

國學院大學浅野選手は、当ブログのデータ上、いつデビューもおかしくない判定をしていましたので、ようやくスコアが取れてよかったと安堵している選手の一人です。國學院は非常に層が厚いので、今回の結果だけでは、10名当確!と太鼓判を押すことはできないのが悩ましいところではあります。しかし、前年の二冠達成 + 箱根3位の際にはなかったピースが育ってきているという点は、確実に言い切れるところだと思います。

⑥ 2月の学生ハーフ(丸亀)にて61分59秒をマークした早稲田大学宮岡選手も、上述の浅野選手と同じく、スコアを早く計算してみたい選手の一人でした。しかも宮岡選手にいたっては10000mが29:46とかなり記録がアンバランスで、箱根駅伝シミュレーションのデータを集めたい当ブログ泣かせの選手となっています。それだけに今回の結果は、大収穫。結果の感想としては、12.8kmの区間に混ぜられてもある程度結果が出せる地力がついていそう。さらに、距離が伸びる箱根駅伝では、ハーフ61:59の実績がより反映されやすいことを考えれば、4年目の今回こそは箱根出走の切符を掴める可能性が高いと見ています。

全日本7区 – 10000mスコア

青山学院大学黒田朝日選手が、区間新記録となる49分31秒をマークしました。大会MVPは駒澤伊藤選手ですが、10000mスコアMVPをつけるなら、朝日選手です。27:04というスコアを見るに、自己ベスト27:06の東京国際大学・エティーリ選手と、箱根駅伝2区で良い勝負ができるどころか、勝てる可能性もあるという見方をしています。

駒澤大学佐藤圭汰選手は、復帰レースながら流石の50分半切り。駒澤の全日本7区は、そのまま箱根2区を走るのが通例ですが、以前は小林選手(こばやんちゃんねる)が全日本7区を走ったあとに箱根3区でしたので、おそらく経験もある3区に回ってくるかと思います。

立教大学原田選手は、区間11位ではありましたが、箱根駅伝予選会ハーフからの連戦&エース馬場選手がいない状況という中で、52分15秒でよくまとめています。チーム順位としては描いていたものではなかったかと思いますが、箱根駅伝に向けて新たに柱となれそうな選手が出てきたのは、立教大学にとって希望の光となったのではないでしょうか。

全日本8区 – 10000mスコア


早稲田大学工藤選手が、同大学OBの渡辺康幸氏の伝説の区間記録56分59秒を、実に30年ぶりに塗り替えました。学生ハーフで60:06という破格のタイムをマークして以来、関東インカレハーフでのキピエゴ選手に食らいつく飛び出し、ワールドユニバーシティゲームズでの金メダルなど、ハーフマラソンの距離で滅法強さを発揮し続けています。1月の箱根駅伝では、前人未到となる5区山登りでの68分台に期待が集まります。

②③ 中央大学溜池選手は、惜しくも56分台に届かなかったものの、非常に高い水準で安定したパフォーマンスを発揮しました。一方、駒澤大学の山川選手は、前年の大激走で区間記録に57分1桁まで迫ったことから記録更新に最も注目が集まった選手でした。ただ、今回はキャプテンらしく、チームの優勝を確実なものにする走りに徹しました。両者はおそらく箱根駅伝2区でも再戦するでしょう。

國學院大學上原選手は、まさしく7区青木選手の悔しさを晴らすかのような攻めの走りで、一時は青山学院大学を再逆転するシーンも見られました。終盤にはお腹を押さえながらの苦しい走りだったにもかかわらず、57:25の好記録! 前回は優勝を確実にする堅実な走りだったので、タイムとしてはまずまずといった形でしたが、あの距離と上り坂でこれだけの走りができる、そしてハーフ60:30という自己記録を見ると、箱根駅伝2区を走ってもいいのではないかなと見ています。

創価大学山口選手は、2年生ながら最長区間を任され、しっかりとチームの順位を守りました。しかし、この19.7kmの堅走には続きがありました。なんと1週間後の世田谷246ハーフで、61分46秒の記録で優勝してしまったのです。本人曰く、全日本8区の走りが不完全燃焼だったといいます。世田谷はタイムを1分引いて考えていいと言われているほど、特に終盤の上り坂が特徴のコースです。それでいくと、今回の走りはハーフ60分46秒相当と考えることもできます。将来、マラソンで世界を目指せる選手になれるようなタフさの片鱗を見せてくれたエピソードでした。

帝京大学浅川選手も、前述の宮岡選手の例と同じくアンバランスな記録を持っていて、トラックがほぼノーデータ、ハーフマラソンやロードレースには滅法強い、という特徴の選手です。また、佐藤圭汰選手・溜池選手らと同じ洛南高校の出身ですが、浅川選手はむしろ彼らの活躍の陰でコツコツと積み上げてきたタイプ。そして学業の成績も優秀な、文武両道ランナーなのだそうです。今回ようやく大学三大駅伝に起用され、ついにベールを脱ぐことになりました。結果を見ても、やはりアンカー区間19.7kmをしっかり走れるスタミナは確かなようです。箱根駅伝では、起伏もあり要求スタミナも高い4区、あるいはロード相性の良さから5区山登りを走っても面白いのではないかと見ています。

日本大学鈴木選手は、箱根駅伝予選からの連戦ということで、チーム全体としては、前半のスピード区間で全体的に苦戦しましたが、終盤の7区キップケメイ→8区鈴木のところで一時反撃できたような走りができました。前回の箱根駅伝では5区山登りを任されており、やはり全日本8区の上り坂とも相性が良かったようです。

おわりに

10000mスコアを見ることで、各大学の現在地が色々と分析できたかと思います。

今回の全日本優勝の駒澤大学はもちろん、持ちタイムに加え実戦力がでてきた中央大学、このままでは終われない國學院大學、そしてエースを活かすチームへの進化を目指す青山学院大学。そのほかでは、帝京大学順天堂大学あたりが、大きくスコアを伸ばしました。

そして、まだ秋の駅伝では出雲駅伝の6名しか表に出てきていない東洋大学東京国際大学も、力を溜めているかと思います。

1月の箱根駅伝が、さらに面白くなっていきそうです。




▼ 10000mスコア – 箱根駅伝予選会 (2025/10/18)
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/hakone-ekiden-yosen-2026/results/10000m-score


▼ 10000mスコア – 出雲駅伝 (2025/10/13)
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/izumo-ekiden-2025/10000m-score


▼ 各大学特集ページ一覧(大学駅伝ふかふかソファ)
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/university/


▼ 箱根駅伝ラップタイム
https://wblog.tetsukontasukiworld.jp/category/タイム解析-全チーム/

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