【有力候補17名リストアップ】6/23全日本大学駅伝(2024)関東地区代表校選考会にむけて【東洋大学】

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ごきげんよう、鉄紺忍者です。

今回は、1か月後に迫った全日本大学駅伝の関東地区選考会にむけ、東洋大学のメンバーについて考えました。

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【過去編】前回(二年前)のおさらい

まずは全日本選考会の雰囲気を思い出しがてら、前回出場時(二年前)のオーダーを見ながら、ざっくり振り返っていきます。
(もちろんシード取れておさらいしなくて済むのが一番ですが、応援側としてはせっかく出るなら目一杯楽しもうと思います)

※過去は振り返らないぜ!という方は、
このまま同記事内の【予想編】へお進みください。

全日本大学駅伝の関東地区選考会は、各校8名の正選手が2名ずつ全4組の10000mレースに出場し、合計タイムを競います。
(※予選会ではなく選考会が正式名称だそうです)

今回は「上位7校」が11月の【全日本大学駅伝】への出場権を獲得できます。

箱根予選とは違って、8人中8人のタイムを使います。ということは、一人の棄権でも即敗退となってしまう怖さがあります。しかも去年は最終組でまさかの失格となったチームがあり、予選通過校が土壇場で入れ替わるということが起きました。

昨年の選考会の様子↓

去年の様子

6月ということで、熱中症・脱水症状にも対策が必要です。また、1レース40人という大勢で走るため、転倒や周回数ミスが起こらないようも注意が必要です。

残念ながら、東洋大学は昨年の本戦でシード権を落としてしまったので、ここを勝ち上がる必要があります。
↓↓↓

2022年のオーダーと当時10000mPB

1組 木本大地2906・梅崎蓮  2918
2組 九嶋恵舜2905・熊崎貴哉 2924
3組 児玉悠輔2845・及川瑠音 2855
4組 松山和希2842・緒方澪那斗2836

控え
④柏優吾 2849・④清野太雅2903
③佐藤真優2849・③村上太一2907
①西村真周2950

おそらく当時一番話題になったのが、ルーキー緒方選手を最終組に起用したことでしょうか。

持ちタイムで見ればある意味順当なのですが、最終組は各チームの留学生や日本人エースが集結する最もハイレベル・ハイペースな組ですから、発表された時は衝撃でしたね。

「記録最上位2名を最終組となるよう組み分けを要望したい」という要項をきちんと隅々まで読んで守っているのでは?という、

酒井監督の初々しさ(全日本選考会では初采配)というか真面目さがにじみ出るエントリーに、ファンたちが微笑ましく讃えるという構図が出来上がっていたのでした☺️笑

というのも、実際の当日は各校奇襲作戦のオンパレードで、1組でどこかのチームのエースがいきなり独走を始めたり、2組に留学生が来たりと、色々カオスになるのが通例なのです。
(組み分けの要望はあくまで「要望」というわけですね)

まぁそれでもさすがに最終組は、もしもの場合に備えてやはりエース級が集まるわけですが。

酒井監督は、普段の大学駅伝で起用が読めないことに定評があります。

それもあいまって、1年生だろうがなんだろうが持ちタイムトップなんだから最終組、という正攻法すぎるオーダーに、駅伝ファンは逆にザワザワしたのでした。

ちなみに2024年の要項でも、その部分は変わっていませんね
https://www.kgrr.org/files/competition/100/10/yoko.pdf

※真相

「松山は好調です。緒方は今後を考えて厳しい組を経験させたい」と酒井監督は期待を込めて話した。
https://hochi.news/articles/20220619-OHT1T51141.html?page=1

ドS……じゃなかった失礼、通常運転でした、酒井監督👏😂

二年前の結果

2022年は下記のオーダーで挑み、「予選2位通過」という結果でした!

狙っていたトップ通過は神奈川大学に譲る形となりましたが、4レースとも積極的に集団を引っ張る存在感を見せ、予選通過の先まで見据えた充実の内容だったかと思います。

2022結果
1組 ②梅崎蓮   29:49.77(3着)
1組 ④木本大地  30:35.74(23着)

2組 ③熊崎貴哉  29:29.31(2着)
2組 ③九嶋恵舜  29:41.49(3着)

3組 ④児玉悠輔  29:50.46(6着)
3組 ④及川瑠音  30:16.78(28着)

4組 ③松山和希  28:52.36(5着)
4組 ①緒方澪那斗 28:52.36(20着)

6月中旬ということで気温が高く、特に1組はまだ日差しが出ているなど、なかなか自己ベスト通りには走れない難しさがあります。

およそ本来の実力プラス1分弱くらいはかかると見ておいたほうが良さそうです。

7校/20校なので、単純計算で最低一人は14位以内/40名に入ろうね、もう一人も20番台ではまとめたいよね二人の合計が28位をオーバーしないようにという感じで見ておけばいいでしょうか。

また、楽しみ方のひとつとして、ファンとしては選手の組み合わせも見どころだと思います。

前回で言えば、1組・4組ではそれぞれ先輩が前に出て、後輩がそれについていくという組み合わせでした。激アツですね。

2組では、淡々と自分の仕事をこなす熊崎選手に、そこへ箱根ランナーの意地で粘っていく九嶋選手。3組では及川選手が遅れてしまった分、児玉選手が取り返すという、同期でありライバルである二人の絆が垣間見えましたね。

#全日本大学駅伝関東予選会 で2年前の写真ツイートを検索して、当時を振り返る↓
https://x.com/search?q=%23%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%A7%85%E4%BC%9D%E9%96%A2%E6%9D%B1%E4%BA%88%E9%81%B8%E4%BC%9A%20since%3A2022-06-19%20until%3A2022-06-21%20filter%3Aimages&src=typed_query&f=live

14年ぶり参戦の東洋大が堂々の2位通過!「存在感を示すことができた」/全日本大学駅伝関東選考会
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/74806

東洋大が全日本大学駅伝選考会2位通過 酒井俊幸監督「ピーキングの難しさを実感」
https://4years.asahi.com/article/14649292



↓鉄紺襷のせかい(東洋大学の駅伝応援サイトです)
https://tetsukontasukiworld.jp

当日(6/23)はこちらで速報予定です!↓

【予想編】

さて、頭の中がだんだん全日本予選モードになってきたでしょうか?
ここからは、お待ちかねの【予想編】へ入っていきます。

2022年→2024年にあてはめると?

オーダー予想をするにあたって、まず鉄紺忍者流の予想のコツとして、過去の傾向をもとに大まかなビジョンを作ってからアレコレ悩んでいきます。

例えるならば、ラーメンとお寿司と焼肉でごっちゃに悩むのではなく、まずとりあえずラーメン屋に入ってからお寿司と焼肉の可能性を検討するのです。(迷惑な客……)

2022年のオーダーの起用傾向を、今年の2024年風に当てはめてみました。

【1組】木本4 → 梅崎4 (ハーフ主戦4年生)
【1組】梅崎2 → 薄根2 (ハーフ主戦2年生)

【2組】九嶋3 → 西村3 (経験豊富3年生)
【2組】熊﨑3 → 網本3 (今年こそな3年生)

【3組】児玉4 → 小林4 (経験豊富4年生)
【3組】及川4 → 石田4 (トラック主戦4年生)

【4組】松山3 → 緒方3 (エース級3年生)
【4組】緒方1 → 松井1 (スーパー1年生)

アハハ。なんか、ソレっぽいオーダーが出来上がりました笑
なんならこのままでも行けそうなカンジ。

ですが、やはり2年前とそのまま当てはめられない部分もあります。

例えば、今年は春シーズンの七大学対校や関東インカレなど見ていても、1年生がかなり即戦力として頑張っていて勢いがあります。
今年のチームならば、もう一人ぐらいルーキーを起用してもいいかもしれませんね。

【8名】ズバリ、忍者監督が選ぶのは?

5月24日現在の状況から、独断でズバリ8名を選んでみました。

2024予想オーダー
1組 薄根大河 2934・松井海斗2925
2組 緒方澪那斗2904・宮崎優 2925
3組 梅崎蓮  2839・西村真周2845
4組 石田洸介 2808・小林亮太2812

選考理由

【1組】②薄根・①松井
将来の東洋を背負っていくであろう新進気鋭の2人をまず1組に据えました。

それぞれ関東インカレのハーフと5000mで入賞しているということで、暑い中でも力を発揮でき、また、全日本予選の独特の雰囲気に飲まれないメンタルを持っている二人だと思います。

【2組】③緒方・①宮崎
2年前の最終組経験者の緒方選手に、ルーキー宮崎選手を物理的・精神的に引っ張ってもらいたい考えで選びました。

— または、③網本
ただ緒方選手は、春先の七大学対校→関東インカレと、続けてフィニッシュ後の状態が心配な結果となってしまいました。もし出場できない場合は、同じ3年生の網本選手とスイッチする考えです。

4/13日体大記録会で14分フラットの自己ベスト、5/18早稲田大競技会でも自己ベストにコンマ数秒と迫る14分フラットで、しかも組トップと、再現性のある直近のレース結果となっています。

彼の過去二年の実績を見ても夏前の調子が非常に良い傾向にあり、実際のエントリーではここに挙げた8名の誰かに代わって入ってくる可能性も考えられます。

【3組】④梅崎・③西村
たいてい1・2組は様子見のスロー傾向となります。ですが3組は、ハイペースな最終4組との間に挟まれ、最も展開が読みづらい組です。絶対的エースを欠くチームが、最終組対決に持ち込まれないよう3組目に早くも切り札を投入してくることがあります。

正反対とまでは言いませんが、先頭付近で粘っていく西村選手のスタイルと、中段からじっくり攻めていきそうな梅崎選手の組み合わせならば、どちらが正解でもいいようリスクヘッジできて、両方の展開に対応できるのではないかと思います。

【4組】④石田・④小林
全日本選考会のメインディッシュ、最終4組です。ここは先日の関東インカレ10000mでW入賞を果たした石田選手・小林選手の組み合わせをぶつけたいところです。

留学生ランナーによるトップ集団は、高温多湿の中での28分フラット前後という非常にハイレベルな展開が予想されます。それだけに、ハイリスクでもあります。

東洋の最終組2人は、その次の第2集団で勝負すべきでしょう。4組時点で通過ギリギリの学校は、日本人エースがかなり飛ばしてきます。そのあたりを逃がさない強さが必要となってきます。

関東インカレ10000mという各校のエース級が集結する舞台で、自らハイペースを作り後続を振り切っていくレースができていましたので、任せられると思います。

東洋大・石田洸介の魂の走りに心を揺さぶられた…担当記者が選ぶ関東インカレMIP
https://hochi.news/articles/20240523-OHT1T51245.html

今年の関東インカレの詳細↓

関東インカレ2024の詳細

【5名】控え候補

選考会は、13名をエントリーして8名を出場させます。つまり控え選手も5名入ることになります。

網本佳悟
前述8名の入れ替え候補筆頭です。
関東インカレ選考と思われる4/21東海大記録会10000mで29分40秒と、松井選手・宮崎選手らよりは少し遅れをとってしまったのでこの位置になりました。

5000mの14分フラット連発を見るあたり、きちんと発揮できれば28分台も狙えるだけ力はついてきているはずです。

内堀勇
2組に入れた同じ1年生の宮崎選手と迷いました。
決め手はやはり4/21東海大記録会で宮崎選手がわずかに先行しているという点ですが、そこまで変わらない力を持っていると思います。

むしろ、関東インカレの10000mでもしっかり自己ベスト付近で走れたことから、10000mでの場数という観点では、内堀選手を起用してもいいのかもしれません。

1年生ながら入学前にハーフ64分台のタイムを出しており、スタミナは十分です。

迎暖人
同じ1年生でも、迎選手はスピードでかなり面白いものを持っている選手です。一方で10000mは29分52秒と、スタミナはまだ成長途上と見えます。

元々入学時から14分07秒という好タイムを持っていましたが、入学後もさっそく2回14分1桁でPBをマークしており、勢いがあります。

久保田琉月藤本駿世
おそらくエントリーに入れるかどうかのちょうどボーダラインにいるのが、この二人かと思います。この二人より走れればエントリー入り、そうでなければ今回は見送り、といった具合でしょうか。

前回の箱根駅伝の16名も、おそらく最後の一人は、この両者から悩んだのではないかと思われます。

4/21東海大記録会10000mで久保田・藤本の順、
4/28早稲田大競技会5000mで久保田・藤本の順、
5/18早稲田大競技会5000mで藤本・久保田の順、
というふうに、何度も僅差で並んでゴールしています。

最近のレース結果一覧(鉄紺襷のせかい)↓
https://tetsukontasukiworld.jp/ttw-res-jp.html#f


一応、直近の10000mは二人とも30分30秒ということなります。

彼らが底上げできるかで今後のチームが目指せるレベルも変わるといいますか、そういう見方で最近は二人の成長を応援しています。

【4名】マラソン準備組?

実力・経験ともに申し分ないのですが、今回思い切って書かなかった4名の上級生がいます。

前回2022年にも、そもそもエントリーからも外れた前田選手を含め、実力がありながら柏選手・清野選手・村上選手が控えに回るという意外な発表でした。

正直この時点では故障か不調としか思えませんでしたが、後になってから辿れば明らかなように、実は8月の北海道マラソンの準備をしていたことがわかります。

在学中のマラソン挑戦、というのは東洋大学の育成メソッドとして強みにしているところですし、幸い今年も層が厚いことに助けられて、このような分業はありえると考えています。

吉田周・③岸本遼太郎
並びを見るだけで未だにニンマリと正月の思い出が蘇ってくる、箱根駅伝9区10区爆走コンビですね。

23キロのしかも単独走でしっかり走れましたし、上級生で身体も出来上がってきていますので、マラソン挑戦んの可能性はあると思います。

新学年になってからはしばらくレースから離れていましたが、5/18早稲田大学競技会にて復帰が確認されました。

吉田選手は15分台で、やはりまだ復帰したてかなという感じです。

岸本選手は映像を見てみると、14分34秒という数字から受ける印象よりもキレッキレで、状態は上向いているように見えます。調子を上げて出走メンバーに滑り込んでくるかもしれません。

5/18 早稲田大競技会 5000m 1組


松山和希・④増田涼太
この二人は、よりマラソン組の可能性が高いと思います。

松山選手は、5年目も東洋大学に残っている選手ですが、今季ここまでレース出場がありません。独自ルートで調整していくものと思われます。
箱根2区のリベンジは果たせたらいいなと思いますが、現状いる前提で頼り切りにならないよう構想しています。

そのほか増田選手は、昨年度にダイハツのランニングスタッフとして採用された十文字選手のようなパターンで、今後のマラソン出場が就活も兼ねているかもしれません。
トラックレースにも出場があり、5/18早稲田大学競技会では積極的に前を引っ張るレースで4着14分32秒で走っています。また、ボーダラインに挙げた久保田選手・藤本選手に、10000mの同レースで先着しているのはアピールポイントです。夏のマラソン出場というわけではないのならば、2年前の木本選手のように1組抜擢などの可能性も。

今後の選考レース候補

今年は、予選開催が6/23(日)、エントリー実施が6/9(日)となっています。

一応6月1週に日体大記録会や、平国大記録会があります。もしかすると、ここに書けなかった中から、ギリギリで掴むメンバーが出てくるかもしれません。

それから気が早いですが、少し本戦の話をしますと、今年は青学・國學院がツートップかなと見ています。

が、東洋大学もそれこそ2022年シーズンから、辛抱強く下級生を使いながら育成してきた成果が現れてきている感じで、充実の戦力です。関東インカレで4学年すべてから入賞選手が出たように、学年バランスも良いです。

まずは確実に予選を突破し、本戦で躍動する鉄紺TUのユニフォームをぜひ見届けたいですね。

選考会まであとちょうど1か月です。
このブログを読んでくださった方と一緒に、楽しみに待ちたいなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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当日(6/23)はこちらで速報予定です!↓




持ちタイム一覧(鉄紺襷のせかい)↓
https://tetsukontasukiworld.jp/ttw-mem-jp.html#f

昨年(2023)夏前の戦力分析①↓


昨年(2023)夏前の戦力分析②↓


昨年(2023)11月の全日本大学駅伝ふりかえり↓


当ブログの筆者(鉄紺忍者)が書いている駅伝小説↓



箱根駅伝タイム予想ツールを開発しました↓

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