ごきげんよう、鉄紺忍者です。
8月終わります。現時点での東洋大学の出雲駅伝の区間予想をしてみようと思います。
(流れるような導入)
出雲駅伝→全日本大学駅伝→箱根駅伝のシリーズでこれから順に予想していくつもりです。
※8月30日現在、まだエントリーも何も発表されていない段階なので、戦力分析の意味合いが大きいです。実際の顔ぶれは全然違うかもしれません。
目次
◇出雲駅伝 1区・選出理由
◇出雲駅伝 2区・選出理由
◇出雲駅伝 3区・選出理由
◇出雲駅伝 4区・選出理由
◇出雲駅伝 5区・選出理由
◇出雲駅伝 6区・選出理由
まずはエントリーメンバーの予想ですが、
2023年上半期の試合消化具合を参考に、以下の10名のスピードスターを選んでみました。
(4年)奥山 輝
(4年)九嶋 恵舜
(3年)梅崎 蓮 ◎駅伝主将
(3年)小林 亮太
(2年)網本 佳悟
(2年)岸本 遼太郎
(2年)西村 真周
(2年)藤宮 歩
(1年)薄根 大河 ★プラカード
(1年)田中 純
(いや、開会式のプラカード誰が持つかまで予想している人はじめて見たのだ……)
なんとなく薄根君が「東洋大学」のプラカードを掲げて開会式に並んでいる姿が脳裏に浮かび上がってきたので、とりあえずここにメモしておきます 笑
この役割、誰がやるかっていうのは明確には決まってないみたいですが、意外に、ここでプラカード持っていた1年生が三年後の未来のキャプテンだった、なんてこともあります。
大会前日の開会式からすでに勝負は始まっているのです(?)
出雲駅伝は、前日夕方の開会式からぜひ注目です。
他の主力は11月の全日本大学駅伝から合流してもらえればいいと思います。
まず初戦の出雲駅伝では、新戦力を2名ほど試しておきたいという意図があります。
出雲駅伝を軽視するわけではないのですが、これが全日本大学駅伝となるとシード権確保(8位以内)も絡んできますので、やはり出雲駅伝のほうが思い切った起用をしやすいんですよね。
大学駅伝デビュー戦となる選手は、出雲なら2~3名、全日本なら1~2名くらいだとバランスが良いと思います。
また、本来の主将を出雲に連れてこない場合、キャプテン業務をこなす人を立てる必要があるので、その役割は来年度も見据えて梅崎君に任せてみました。
さて、コント「予想しすぎた奴」にお付き合いいただきありがとうございます。
(お笑いのジャルジャルさん面白いですよね🤣)
ここからは、いよいよ区間予想とその狙いを解説していきます。
背景緑:箱根駅伝出場、レギュラー組
背景青:箱根駅伝欠場、復帰組
背景ピンク:三大駅伝未出場、デビュー組
■選出の流れ
・関東インカレで入賞した4名については、
—— 小林選手 (10000m)
—— 奥山選手 (1500m)
—— 梅崎選手 (ハーフマラソン)
—— 田中選手 (1500m)
現時点で他大学の選手に競り勝てる要素を持っていると判断し、流れを作るため、1区から4区まで惜しみなく並べました。
・出雲駅伝では特に1区/3区/6区が「主要区間」と呼ばれています。確かにこの三区間は、出雲駅伝の全長45.1kmにおいて、占める距離の割合が特に大きく、妥当な認識だと思います。
・ところが東洋大学の酒井監督の区間配置で特徴的なのが、「最短の2区」と「最長の6区」でデビュー戦の選手を起用している点なのです。
—— (2021) 2区奥山・6区柏・(5区石田)
—— (2022) 2区甲木・6区吉田
もしこれを傾向として重く見るならば、この表の2区←→4区、5区←→6区をそれぞれ入れ替えたほうが、最近の東洋大学っぽい区間配置に近くなるかなとは思います。
小林(3)-田中*(1)-梅崎(3)-奥山(4)-西村(2)-網本*(2)
■1区・選出理由
過去3年間、東洋大学の箱根駅伝1区を担ってきた児玉悠輔さんが、ついに卒業してしまいました。
ここで新しいスターター候補を探していきたいところ。
私はまず、小林 亮太 選手を選びました。
今の東洋大学の中では一番勢いがある選手だと思います。関東インカレ10000mでは28分42秒の自己ベストで8位入賞を果たすと、7月の関東学生網走夏季記録挑戦競技会10000mでもついに自己ベストを28分36秒まで伸ばしました。
ヨーイドンでスタートするという意味では、今季前半の10000mのレースで先頭集団に食らいついていった走りをそのまま再現してくれれば、1区の役割はしっかりこなせると思います。
出雲駅伝には初出場となりますが、他大学のエース級との競り合いを経験させたい意図で、あえて思い切って置いています。まずは出遅れゼッタイ回避。
性格的にも、陽気というか、レース前後でも比較的楽しそうに過ごしている印象があります。彼なら、独特な雰囲気といわれる「出雲駅伝1区の選手輸送バス」の中でも、上手くプレッシャーを受け流せそうかな。と私は思っているのですが、どうでしょうかね。
・・・
次点で、九嶋 恵舜 選手です。
本人も「箱根駅伝で1区を走れるように」というようなコメントを残しています。ここで1区のテストをしておくのもいいかもしれません。
ただ、関東インカレ5000mの後にレース出走がなかったのが少し気になったので、今回の予想では控えに回すことにしました。
昨シーズン、終わってみれば、怪我で出雲・箱根を欠場した形だったんですよね。それを踏まえると、もう実力はわかっていますし、ここであまり無理させることもないのかな、と。
前半区間1・2・3区にもしアクシデントがあれば、九嶋選手がそこへ入る想定です。したがって区間エントリーに入れない場合でも、出雲の帯同メンバーとして居てもらっておくのが安心かと思います。
あるいは、いっそのこと 西村 真周 選手や緒方 澪那斗 選手を1区にして、思いっきりフレッシュ路線でイチからスターターを育成するというのもまた手かもしれません。
■2区・選出理由
奥山 輝 選手を選びました。
二年前、2年生だった時に一度出雲2区に起用されています。ブレーキではなかったですが、デビュー戦ということもあって、ちょっと他大学のスピードランナーに力負けしてしまった感はありました。
ソース探している途中なのですが、本人的にも出雲駅伝2区でリベンジしたいというようなコメントを、昨年の段階で発していたようです。
もう上級生になって立場も変わっているので、本当は4区とか後ろのほうに回すオーダーも考えたのですが、もうこれで卒業しちゃうんだよな……というのが頭をよぎり、それならば想いを果たして卒業してほしいなと。
今年の出雲2区は、いつにも増して重要度高そうですよ。海外挑戦組の、駒澤・佐藤圭汰選手、中央・吉居大和選手、順天堂・三浦龍司選手らが、トラックレース明けからギリギリ出雲駅伝に合わせて最短区間の2区5.8キロに集結する可能性があります。
ここに東洋のスーパールーキー 田中 純 選手をぶつけて、彼らが卒業してしまう前に勝負経験を積ませるという手もありますね。
まぁでも荷が重いのかな、どうなんだろう。こういう場面で燃えるタイプなら任せてみたい気もしますが、今回の予想では、田中選手は4区に回しています。理由は後述。
・・・
そして次点……というと、私の頭の中ではここも 九嶋 恵舜 選手なのですが、
過去二年、奥山→甲木と続いてきた最短2区の「出雲枠」を考えるならば、
今年のチームだと 藤宮 歩 選手なんか面白いんじゃないかなと思います。
今年2月の男女混合駅伝ではスターターを務め、1区3.0kmを区間5位で好スタートを切りました。
今のところ3000mまでなら自信持って走れそう。あとは、この夏でどのくらい伸びているかですね。
中学時代から世代トップクラスで頑張ってきた選手ですので、東洋大学でもうひと花咲かせてくれると嬉しいなと思って見ています。(全中3000m優勝。その時の準優勝が、現・中央大の吉居駿恭選手。)
■3区・選出理由
梅崎 蓮 選手を選びました。
骨格が割とガッチリしていますし、出雲駅伝3区特有の「北からの向かい風」に強そう。
スタミナ型ではありますが、せっかく「暑さに強い」ということなので、ぜひ今年こそは出雲駅伝走ってほしいなと思っています。
あと実は、出雲3区ってどちらかというとやや「下り基調」なんですよね。
時々Twitter・YouTube等で解説されるような方でも「登り区間」と発信されているのを見かけるのですが、おそらく西代橋に入るところと、その後の跨線橋の映像のインパクトが強いのでしょうね。(確かにここのアップダウンは脚にダメージ来そう)
フジテレビの中継車カメラが非常に高性能なため、遠くの景色まで圧縮されて、直角に登ってるようにすら見えてしまうことがあります笑
梅崎選手は、これまでの傾向として、ずっとフラット〜下り基調の区間に起用されています。
彼のスタミナから、同じロング区間である1区・6区ももちろん考えました。ただそちらは浜山公園の登り、アンカーの場合はさらに勢溜に向けての登りも追加されるので、コース適性を考えるならば比較的3区のほうが向いていそうかな。
・・・
次点……といっても表には入れていませんが、3区は本来なら大エース 松山 和希 選手が走るべきところでしょうね。
6月下旬の男鹿駅伝でレース復帰したばかりですし、8月の蔵王坊平クロカンでは招待選手に名前はありましたが欠場しています。彼が起用できる状態ならば嬉しいですが、ブランクがありますので、現段階では慎重に、全日本からの復帰を想定してみました。
■4区・選出理由
田中 純 選手を選びました。
奥山選手と2区・4区どっちにするか最後まで迷いましたね。
前期シーズンは1500mと5000mが中心で超スピード型という印象を受けますが、
元々入学前の実績としては、10000mを29分29秒で走れたり、都道府県5区8.5kmを区間6位で走ったりしている、スピードとスタミナの万能型なんですよね!
(47都道府県いて6位ですからね、すごい)
2区よりも400m長い4区にしたのは、その点です。
しかも4区は、途中までは一畑電車の線路と並行するあたりでダラダラとした登りが続くのですが、ラスト600mで下りに切り替わります。そこの中継所手前でのラストスパートにも期待しての4区選出です。
・・・
次点で、薄根 大河 選手でしょうか。
4区5区は、候補者の学年をあえてカブらせるようにして、私の中の架空出雲オーディションの競合相手を可視化してみました。
今チーム内でライバルとなっている、また今後タイプ的・走力的にライバルとなっていくと思われる選手同士です。
薄根選手は、公式の写真でもよく登場している印象で、チーム内でも目立つ存在だったり、頼られる存在なのかもしれませんね!
練習風景の写真を見ても、主力級の先輩達とよく走っていて、順調に練習が積めている様子がうかがえます。
6月の男鹿駅伝で、登りの走りで何か手応えがあったようですので、登りのある出雲4区で考えてみました。
そうそう、8月の蔵王坊平クロカンのジュニア6kmの部で優勝しましたよね!1年目から良い流れで来ていると思います。
これから田中選手らと共に、2004年世代を引っ張っていってほしい存在です。
■5区・選出理由
網本 佳悟 選手を選びました。
スタミナ型という印象が強く、「網本選手が出雲?」と思われた方もいるかもしれませんが、彼は今季前半のトラックもロードも元気に出場できていました。
ハーフマラソン連戦後も、6月の日体大記録会5000mは、途中先頭を引っ張って14分12秒。7月の早稲田大競技会5000mも、先頭を引っ張って組トップの14分20秒。夏のトラックレースでも、チーム内上位レベルで安定しています。
出雲5区は、他大学の層が薄くなるところでもあります。ここで「区間賞」が獲れたら網本選手にとって大きなブレイクスルーになりますよね。そうしたら、距離が伸びてくる全日本・箱根では主要区間で行けるかも。
中学時代はバレーボール部で、陸上長距離に専念したのは高校からということで、伸び代も楽しみな選手です。
今はちょうど、同じ長崎県の山下一貴選手(駒澤OB・三菱重工)が、ブダペスト世界陸上のマラソンで存在感のある走りを見せてくれたことも、刺激になっているのではないでしょうか?
1年生だった昨年からすでに、YouTubeの夏合宿映像にも登場していて、Aチームで走れていたっぽいですね。昨年から継続的に練習できていることも考えて、そろそろ出番が来ていいはずだよな、と思い選びました。
・・・
で、どっちにするか悩んだのが、今年ブレイクの予感・岸本 遼太郎 選手でした。
男鹿駅伝アンカー7区で後ろを引き離す走りができました。ペース配分も、単独走ながらしっかりレースを組み立て、自重しすぎず積極的に走れていたようで、そこも非常に好材料です。
今回の予想では、昨年度から先に順番待ちしていた網本選手を優先しましたが、6・7月のレースで調子上向きなのを見ると暑さにも強そうですし、岸本選手も出雲の候補に挙がってくるでしょうね。
また、私は西村選手を箱根駅伝5区山登りに起用したいので、負担を考えると出雲・全日本どちらかは休ませたいです。
そこで、西村選手を全日本組に回す場合には、5区網本選手・6区岸本選手(逆も可)にしても面白いかなと思います。
その場合には、4→5→6とデビュー組が続いてしまうので、4区にベテランの奥山選手を挟んで、田中選手は2区に持っていきたいです。
小林(3)-田中*(1)-梅崎(3)-奥山(4)-網本*(2)-岸本*(2)
■6区・選出理由
西村 真周 選手を選びました。
2年生で、主力への成長を感じるのが西村選手ですね。
ギリギリメンバーに入れるかという前年から、今年は一気に主力へジャンプアップしていってほしい。そんな想いも込めて、6区アンカーに選んでみました。
イメージとしては、市川孝徳選手2年次(2010)とか、渡邉奏太選手2年次(2017)とか、吉川洋次選手2年次(2018)とか、あのあたりですね。
・・・
次点では、まぁ九嶋選手または松山選手あたりを前半区間で起用した場合に、梅崎 蓮 選手をアンカーにズラしてくる、とかでしょうか。
他には、緒方 澪那斗 選手をここでデビューさせてしまう手もあります。外している理由は九嶋選手と大体同じで、関東インカレ10000m以降のレース出走がないことと、昨年出雲全日本でチャンスありそうだったのにどちらもコンディションが合わなかった感じに見えたので、どちらか一本に絞ったらどうかねと思ったことからでした。
緒方選手については、全日本大学駅伝の1区・4区など、他の選手だと向き不向きが出てしまいそうなアップダウン区間にバシッとハマるかなと思っていて、そこでデビューしてもらう構想でいます。
前回の箱根駅伝が終わった後は、石田 洸介 選手を出雲駅伝6区に起用するパターンを考えていました。3月の立川ハーフは良かったですが、4月のトラックレース後から現在までしばらく出場がなかったため、今回の予想では外しました。
箱根直後に考えていたオーダー
1区 梅崎 蓮 (3年)
2区 九嶋 恵舜 (4年)
3区 松山 和希 (4年)
4区 田中 純 (1年)or 緒方 澪那斗(2年)
5区 小林 亮太 (3年)
6区 石田 洸介 (3年)
来週あたりに投稿する予定の「全日本大学駅伝・区間予想」では、石田選手を少し意外な区間でリストアップしていますので、そのあたりもお楽しみに。
・
・
・
さて色々書いてきましたが、いかがでしたか?
私は、前期シーズンの試合消化具合を目安にしてみました。主力を結構はずしていますので、人によってはかなり意見がわかれるかもしれません。
同時に、こうして構想立ててみるとすぐ6〜10人の候補は出せますし、少しずつ層が厚くなってきましたよね。新戦力組と復帰組が上手く噛み合わさってくると、今年の東洋大学、面白くなってくるはずです。
イラスト:坂本アヒル様
▼関連記事
11月の全日本大学駅伝のほうの区間予想記事
コメント
いつも、楽しみ拝見させていただいてます。負けず劣らず東洋大推しです。
出雲駅伝のメンバーですが、東京レガシーハーフマラソン出場者が正式に発表されましたね。
松山君・村上君・菅野君・緒方君・網本君・西村君・梶野君・十文字君です。
となると、出雲駅伝のメンバー思い切ったメンバーで来る予想もあるのかなとおもうのですが
いかがでしょうか??ご推察いかがなものでしょうが?お体に気お付けてください!応援しています。
いつもご覧いただき有難うございます😊
結構孤独な活動なのでコメントかなり嬉しいです。
(おぉ、もうそんな最新情報まで!相当お詳しい方のようだ)
基本的にはその8名以外で出雲駅伝に挑む可能性が高いでしょうね!
となると出雲のほうの予想記事、結構当たっているのかもしれません。
その中で西村選手だけは日本インカレ10000mを経由しますので、
ハーフのエントリーは保険で、出雲駅伝のほうに出るのではと推察します。