出雲駅伝2022、東洋大学は9位という結果でした。
https://www.izumo-ekiden.jp/assets/pdf/record.pdf
総合結果(PDFが開きます)
最初に言っておくと、悔しい!とても悔しい!😂
みんな前のほうですごく楽しそうだったから
東洋も仲間に入れてほしかった!笑😆😆😆
箱根駅伝でしっかり出雲の出場権をゲットして、
来年また同じ場所でリベンジしてほしいですね😊
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東洋ファン目線としては、序盤の出遅れで単独走となってしまったところに、3・4・5区が逆風ということで、反撃のチャンスが来なかったな〜という印象です。
しかし全体で見ると、他チームでは区間タイムでも総合タイムでも新記録が生まれたわけですから、かなりのスピード駅伝だったという感想になるかと思います。
それでは、東洋大学について1区から順に振り返っていきたいと思います。
1区・児玉悠輔 (4年) 8.0km
23分31秒・区間13位
中央・吉居大和選手(区間1位)の作るハイペースに対応できませんでした。
東洋としてはここが最初にして最大の誤算でしたね。
CM明けの中間点4キロあたり、早くも第二集団に姿がないという展開となりました。
結果から言えばスタート直後に吉居選手についていったのが悪かったのでは?という声がありそうですが、私は1区のランナーとしてまずあの姿勢は大事だと考えています。
あそこで深追いしなかったチームが今回は上手くいったのは事実ですが、自重したらしたで今度は、動きが固まってしまうというリスクがあります。
児玉選手は今年の箱根駅伝1区でも吉居選手と対決しているわけですから、あそこで飛び出すことは、今回のメンバーの中でも特に鮮明にイメージできていたはず。もし飛び出したら行くぞ!という気持ちの準備ができていたからこそ、しっかり反応できたという見方を私はしたいと思います。
ついて行った上で周りの出方をうかがい対応を決める(=後ろに下がる)ところまではむしろ1区の理想的な動きだったように思います。それだけに、そのあと第二集団からもこぼれてしまったことは非常に残念でした。
次戦の全日本に向けてですが、児玉選手だけずっと関東インカレから最前線で頑張り続けている状態なので、
(関東インカレ→全日本選考会→夏合宿Aチーム?→MDC東京→早稲田記録会→出雲駅伝)
思い切って全日本は休養するか、あるいは本人もインタビューで触れていたように、心機一転1区以外の区間で起用しても良いのかなと感じています。タスキを受け取る児玉選手は見られるでしょうか?
2区・甲木康博 (2年) 5.8km
16分03秒・区間7位
東洋の中で最も区間順位が良かったのがこの甲木選手でした。同じく追い風だった2015年・服部勇馬選手4年時のタイムと全く同じ16分03秒ということで、大学記録タイですし、好タイムだと思います。
タスキを貰って三人を抜いたところまでは良かったですが、その後は追えるターゲットがいなくなってしまいましたね……。実は、上位チームはそれ以上のペースで逃げていました。
区間1位 15分27秒
区間2位 15分31秒
区間3位 15分41秒
区間4位 15分42秒
区間5位 15分45秒
区間6位 15分46秒
区間7位 16分03秒 (甲木選手)
一つ上の区間6位とは17秒も離れていて、僅差の区間3〜6位はみな前で競り合っていた選手たちでした。これを見ると、前方にいたら甲木選手も15分40秒台あたりが出せたのではと思ってしまいます。
駒・國・中・青・順・創
2区7位の甲木選手のタイムを上回った6チームが、なんとそのまま出雲上位6チームに入りました。最も短いはずの2区の区間順位が、ここまでレース結果に直結したというのは珍しいように思います。
しかもこの6チームは、以降の区間でも大きいミスがなく、逆に東洋はこの6チームの区間タイムを全区間を通して1度も上回れませんでした。
流れに乗れなかった時の恐ろしさを痛感したレースでした。
トラックでは5000mが最長だった中、ロードの単独走で5.8kmをしっかり走れたのを見ると、今後は他の駅伝でもチャンスがありそうだなという感想です。次戦の全日本については、まずは今日の善戦をきっかけに今年は10000mで記録を狙っていってほしいかなと思っています。
3区・石田洸介 (2年) 8.5km
24分38秒・区間9位
田澤選手、ムルワ選手は別格としても、本来ならここで区間3番くらいに入ってゲームを立て直したいところでしたが、一人旅になってしまったのが何より痛かったです。
一つ前の9位でスタートした東京国際・丹所選手は、法政・内田選手に追いつき並走できましたが、
石田選手はそれよりさらに30秒くらい後ろでスタートし、後ろから追い上げてくる選手もおらず、終始一人でポツンと走っている状態でした。
結局3区石田選手のところでは総合10位は変わらず、この区間で三つ順位を落としていた9位関西学院を射程圏内にとらえるのがやっとでした。
ここまでで一つ前の9位・関西学院が9秒差、ですが次の8位・東京国際となると1分4秒差という位置になってしまいました。カーブの多い出雲駅伝のコースでは、これだと前が見えてきません。
次戦の全日本ですが、引き続きエース区間を任せ、今回できなかった他校のエース選手との直接の競り合いを、経験してほしいなと思います。
できれば周りに人数が多くなりそうな前半区間(2区・3区)あたりで。
4区・佐藤真優 (3年) 6.2km
19分05秒・区間11位
実はレース終わって心配なのが真優選手です。
9秒差で前に見えていたはずの関西学院・佐藤良祐選手に、逆に3秒離される形となってしまいました。
相手選手が頑張ったというのはもちろんですが、1万mの自己ベストで1分半近く差がある中で、見える位置なのに離されてしまったということは、この区間に関しては何か逆風以外にも原因があったと見ています。
一度追いついたがラストで離されてしまった?
走り始めてみたらペースが上がらず追いつけなかった?
残念ながらこのあたりからTV中継でほぼ映らなくなってしまったので、状況が何も分かりません。
もしかすると、夏場あまり調子が良くなかったところから急ピッチで出雲駅伝に向けて仕上げてきたのが、本番で出てしまったのかなとも思っています。
または、別の選手が走る予定だったのを急遽変更になったとか。
現段階で見てとれる情報の限りでは、次戦の全日本は回避して、もう一度長い距離に向けて調整していくのが良いのかなと思いました。このあたりは今後、インタビュー等での本人からのコメントで分かってくるかもしれませんね。
5区・前田義弘 (4年) 6.4km
19分53秒・区間9位
4区でも反撃のきっかけが掴めないとなると、いよいよ浮上のチャンスがなくなってきてしまいます。
もはや記録会の別々の組でタイムを競っているかのような状態です。向こうは速い組で走っていて、しかも姿が見えない……。想像するだけでも相当苦しい状況です。
番組テロップに1キロ毎のラップが出ていたと思いますが、先頭の選手でも強風の影響で意外と3分かかっているんですよね。そして、圏内にいる周りの選手もそれが目で見えていますから、自分が3分かかっていてもそれほど焦らない。
しかし今回の東洋のような位置で走る選手は、同じ区間の選手がどれくらいのペースで走っているのかが見えない。だから3分というラップを見て、ペースをもっと上げなきゃいけないと感じ、序盤はかえってオーバーペースになり、後半で離されてしまう。
『駅伝は、一度遅れると取り戻すのが難しい』
とはよく言われることですが、実際に今日の東洋大学を見ていて、理由のひとつとして、こういうこと↑があるのかなということを考えていました。
次戦の全日本についてですが、今年は関東インカレハーフマラソンに出場した他、8月には前田選手も元々は北海道マラソンへ向けて調整していたということで、夏もしっかりと走り込んできている状態だと思います。
全日本大学駅伝では7区(17.6km)・8区(19.7km)あたりのロング区間で起用されてくると、持ち味が生かせるのではないかなと考えています。特に7区かな。
6区・吉田周 (2年) 10.2km
30分25秒・区間8位
今日の収穫といったら、甲木選手・吉田選手のデビュー組がしっかりと駅伝の経験を積めたことですよね。全日本大学駅伝に向けても、区間配置の幅が広がったと思います。
中継所では9位・10位の2チームでスタートしたはずですが、最後は1分近い差をつけてフィニッシュしているので、単独走の時間が長かったかと思います。その中でしっかり30分前半でまとめてくるというのは、思った以上に力があるな!と思いました。
そして彼は本当に、笑顔がトレードマークですね!
現地に行かれた方がTwitterでアップしてくださっている写真も、笑顔が多かったみたいです。
前田キャプテンからタスキを受け取る時も😆
私のホームページ『鉄紺襷のせかい』では、
各選手のページからTwitter上の画像検索もできますので
ぜひ活用してみてくださいね。
(試しに 吉田選手のページ 内で『写真』の青い文字をクリックしてみてください。)
HOME画面からの操作方法も一応のせておきます↓↓↓
さて1〜6区を振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
今回はチグハグ駅伝というわけでもなく、全員が似たような区間順位にハマってしまい、選手の頑張りがなかなか成績に反映されなかったという点で厳しいレースでしたね。
その中で新戦力の台頭もあり、11月の全日本→1月の箱根に向けては大きな収穫でした。
全日本大学駅伝のエントリーもすぐに発表されますので、
巻き返しを狙う東洋大学を引き続き応援していきたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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